裏切者、カーン/Kharn the Betrayer
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伝説のクリーチャー — アスタルテス(Astartes) 狂戦士(Berserker)
バーザーカー ― 各戦闘で、裏切者、カーンは可能なら攻撃かブロックする。
堕落の印章 ― あなたが裏切者、カーンのコントロールを失ったとき、カード2枚を引く。
裏切者 ― 裏切者、カーンがダメージを受けるなら、そのダメージを軽減し、あなたは対戦相手1人を選ぶ。そのプレイヤーはこれのコントロールを得る。
ダメージでは死亡しないが、カード2枚の置き土産を残して裏切ってしまう伝説のアスタルテス・狂戦士。
攻撃強制、ブロック強制によりあっさり寝返るが、その度に手札を増やしていってくれる。また、コントロールを得るプレイヤーは自由に選べるため、統率者戦で主流の多人数戦であれば、他の対戦相手と組んで交互に渡していくことで大きなハンド・アドバンテージを獲得することができる。また死亡などで戦場を離れる場合にも「コントロールを失った」ことには変わりないので、マイナス修整や追放で除去されたとしても、変わらず2枚のカードを残してくれる。もちろん自前で生け贄に捧げるのも問題無し。
生け贄にするなどしてアドバンテージを稼ぐのもよいが、これ自身が4マナかかることを考慮すると、可能な限り他のプレイヤーと交代でコントロールを得る形にしていきたい。交互に渡してくれるかどうかはコントローラー次第のため、それなりに信頼できる関係を築けるよう、ヘイトを管理したり、戦力の均衡を崩して組まざるを得ない状況にするなどの工夫が必要となる。もちろん、最終的にはそのプレイヤーにも脱落して貰わなければ勝利できないので、他の対戦相手も巻き込まざるを得ない手段で手札破壊しておくなど、極力ヘイトを貰わないようにしつつも用済みとなったら先に裏切れるよう、アドバンテージの差を築いておくとよいだろう。
明滅と組み合わせれば、単独でもドロー能力を繰り返し誘発させることは可能。こちらを想定する場合は明滅を得意とする白と絡めつつ、他のクリーチャーもETBを中心に採用してシナジーを共有していく形が安定する。
単色なのであまり優先されないだろうが、統率者に指定することもできる。能動的なコントロールの変化を繰り返す性質のため、自分の統率者からの統率者ダメージで敗北するという事態に陥る可能性も。
- 正確なカード名は「Khârn the Betrayer」と曲折アクセント記号がつく。
- マジック:ザ・ギャザリングのキャラクターであるカーン/Karnとは訳語が同じだが無関係である(綴りが異なる)。
ルール
- バーザーカー
- ある戦闘でカーンが攻撃した後、ブロック・クリーチャー指定前に防御プレイヤーがカーンのコントロールを得た場合、それは可能ならブロックする必要がある。
- 堕落の印章
- 裏切者
- この能力は追加の効果を含んだ軽減効果を持つ常在型能力である。コントロールを変更する部分はダメージの軽減と同時に、即座に行われる。呪文や能力の解決中にダメージを受けるような場合、解決中にコントロールが変更される。
- 焦熱の合流点/Fiery Confluenceのようなカードによって、1つの呪文の解決中に複数回のダメージが起こることがある。そのダメージが起こるタイミング1回ごとに、その時点のコントローラーが選んだそのプレイヤーから見た対戦相手1人が新しくカーンのコントロールを得る。この変更ごとに堕落の印章能力は誘発する。
- 軽減されないダメージを受けた場合、ダメージは軽減できないがコントロールの変更は行う(CR:615.12)。
- 例)プロの招聘/Call In a Professionalをカーンを対象に唱え解決した。プロの招聘はカーンに3点のダメージを与え、カーンのコントロールは対戦相手1人に移る。この時点で元のコントローラーがコントロールする堕落の印章能力が誘発する。その後、タフネスの修整を受けていなければカーンは新しいコントローラーの下で状況起因処理によって破壊され死亡する。この時、新しいコントローラーがコントロールする堕落の印章能力が誘発する。その後、誘発していたそれら2つの能力がAPNAP順に従ってスタックに置かれる。
ストーリー
裏切り者、カーン/Kharn the Betrayerはウォーハンマー40,000の登場人物。 知的生命体が持つ欲望と恐怖や憎悪を糧にする渾沌/Chaosに魅入られ、更に戦争・殺戮・流血を司る渾沌神コーン/Khorneに陶酔し、日夜戦場に赴き闘争と殺戮に没頭している。
帝国に所属していた時期からその凶暴性と残虐性で知られるスペースマリーン兵団ワールドイーター/World Eaterの一員であり、元々の性格と気質に加えて危機に晒された際破壊衝動と流血に快感を抱く危険な外科手術を脳内に施されていた。総主長/Primarchの一人であるホルス/Horusが人類の帝国に叛旗を翻した「ホルスの大逆/The Horus Heresy」と後世に呼ばれる叛乱の最中、元々皇帝に不信感と憎悪を募らせていたワールドイーター兵団長諸共渾沌に傾倒する。ホルスの死後同じように戦死したと思われたカーンだが、現世へ復活し以後コーン神の名の下破壊と殺戮に明け暮れる。「裏切り者」たる所以は、敵味方見境ないあまりに苛烈かつ無慈悲な戦闘スタイルによるものである。結果ワールドイーターは散り散りになり、コーン・バーサーカー/Khorne Berserkerとして分団崩壊を招いたほどである。