数
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マジック:ザ・ギャザリングのゲームでは、数/Numberに関するいくつかのルールがある。
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解説
銀枠を除き、数は整数しか用いない。
足し算、引き算、掛け算
一部のカードの能力には数を「足す/plus」あるいは加える(「plus」でテキスト検索)ものや、「引く/minus」あるいは少なくする(「minus」でテキスト検索)ものがある。
あるいは数を「2倍/twice」(「2倍」でテキスト検索)、まれに「3倍/triple; three times」(「3倍」でテキスト検索)にすることも。
それとは別に「倍にする」というキーワード処理には、専用のルールがある。
分数や小数
分数や小数を選んだり、分数や小数分のダメージを与えたりすることはできない。
一部のカードの能力には数を「半分/half」にしたり「3分の1/a third」にしたりするものがあるが、そういった場合には切り上げ/rounded up(「切り上げ」でテキスト検索)か切り捨て/rounded down(「切り捨て」でテキスト検索)かが明記されている(無慈悲なる天使、アンヤ/Anya, Merciless Angelのような例外もある)。
負の数
負の数を0として扱う場合が存在する。計算や比較を行う場合には、そのまま負の値を用いる。
効果の結果を定める計算の結果が負の数になった場合、その効果が以下のいずれにも該当しないならば、0として扱う。
望む数と上限
ライブラリーのカードの枚数、戦場のパーマネントの数、クリーチャーのパワーやタフネスの大きさ、ライフや与えるダメージの点数といった数値には上限はない。
望む数/any numberを指定することが求められた場合、通常は0以上の任意の整数を指定できる。ただし、1つ以上の対象のオブジェクトやプレイヤーにダメージやカウンター等を分配したり割り振る場合は、それぞれに1つ以上を割り振らなければならないため、実質的に対象の数はカウンターの数が上限となる(CR:601.2d)。
旧ルール
- 2017年7月8日付けの破滅の刻発売に伴う総合ルール更新までは、パワーやタフネスに変更を加えたりする効果(カメレオンの巨像/Chameleon Colossusや死の影/Death's Shadow)も負の数を扱う効果とされていた。
- 2019年7月12日付けの基本セット2020発売に伴う総合ルール更新までは、対象にダメージやカウンターを割り振る場合、望む数の対象とされていた場合も対象の数は1以上を選ばなければならなかったが、変更後は0を選んで割り振りをしなくても良くなった。
その他
- イニストラード/Innistradを舞台とするセット群(イニストラード・ブロック、イニストラードを覆う影ブロック、イニストラード:真夜中の狩り、イニストラード:真紅の契り)では忌み数である13をフィーチャーしたカードが作られている。(13でテキスト検索)
- 銀枠では分数(1/2)、無理数(パイ投げ/Just Desserts)、∞(Mox Lotus、無限の精霊/Infinity Elemental)も数として用いられる。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 1 ゲームの考え方
- 107 数とシンボル
- 107.1 マジックのゲームでは、整数だけを用いる。
- 107.1a 分数や小数を選んだり、分数や小数分のダメージを与えたり、ライフを得たりするようなことはできない。呪文や能力によって分数が出てくる可能性がある場合、その呪文や能力に切り上げか切り捨てかが明記されている。
- 107.1b ほとんどの場合、マジックにおいては正の数と0だけを用いる。負の数を選んだり、負の値のダメージを与えたり、ライフを得たりすることはできない。クリーチャーのパワーなど、ゲーム上の値が0未満になることはありうる。計算や比較のために負の値を用いる必要がある場合、そのまま負の値を用いる。効果の結果を定める計算の結果が負の数になった場合、その効果が、プレイヤーのライフの総量やクリーチャーやクリーチャー・カードのパワーやタフネスを、倍にしたり特定の値にしたりするものでない限り、代わりに0を用いる。
- 107.1c ルールや能力がプレイヤーに「望む数/any number」を選ばせる場合、そのプレイヤーは、0以上の任意の整数を選ぶことができる。
- 107.1 マジックのゲームでは、整数だけを用いる。
- 107 数とシンボル