グール・ドラズ/Guul Draz

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グール・ドラズ/Guul Drazゼンディカー/Zendikarの大陸の一つ。

目次

概要

グール・ドラズはもつれ合ったジャングルと広大な湿地と潟の中をねじれ分かたれて走る水路の湿潤な大陸である。グール・ドラズは他の大陸よりも多くの遺跡を有し、有毒のクリーチャーや病気で溢れている。全体的な腐食の兆候、そして沼から突き出した遺跡の不安な予感に関わらず、グール・ドラズには繁栄する文化を有している。

マーフォークはグール・ドラズを貫く河川を良好な街道のおように自由に移動する。地面は樹と根に覆われているか、あるいは不安定で粘着性だが、水は円滑に流れ小舟や水中を渡って旅することは容易い。人間達は大陸の端に幾つかの居住地を切り開いている他、主要な水路の近くには小村を見つけることができる。そこでは多大な危険と引き換えに沿川貿易によって富んでいる。

湿った大地の上で人間とマーフォークは文明を謳歌し、そのすべての中心に吸血鬼の繁栄がある。ここは吸血鬼の本拠地である。ほかの大陸で吸血鬼が生者の中では密やかに生きる傾向に対して、グール・ドラズでは彼らは公然としている。彼らは危険であり、時に彼らの間に生きるマーフォークや人間に対して牙をむき、時に離れて生活しようととする人間とマーフォーク達の間に潜入し食欲を満たす。にも関らず、グール・ドラズにはかなりの数の訪問者がいる。吸血鬼達の間を歩く危険と、闇の力と富の約束が存在する。

地理

ハグラ沼地/Hagra Swamp

グール・ドラズの大部分は、腐った有機物とわずかな岩が点々と見える濁った水のぬかるみであるハグラ沼地に覆われている。水気のある土壌よりも傍を通る動物から栄養を得ようとする食肉性の植物がはびこっている。

「Filth Burst(不浄の噴出)」とは、予想できず地面から噴き出してくる油ぎった黒い有毒なヘドロの噴出である。ハグラ沼地の至る所に、固い大地のように見えて圧縮された汚濁が詰まった薄い殻でしかない区画が点在する。殻へのほんの少しの刺激も地面から爆発する切欠となり、不幸にもそこに踏み込んでしまった者を呑み込む。Filth burstは物理的にも魔法的にも強毒である。吸いこんでしまったものは毒され死ぬか、より悪い結果として変異し発狂し不浄の獣として生まれ変わる。

ハグラの溜め池/Hagra Cistern

ハグラ沼地の端に位置する、現代の知識では目的も知れない巨大で古い建造物。誰も知るものはいないが、最初のエルドラージ/Eldraziの覚醒の後、マーフォークの魔術師がエルドラージの荒廃を押し流すために建造した。

ペラッカ・カルスト/Pelakka Karst

ペラッカ・カルストはハグラ沼地を取り巻く広大な石灰岩の小渓谷、陥没口、隆起、洞窟の地帯である。幾つもの急流が渓谷や洞窟を抜けて交差し、水路には巨大な捕食者が潜む。

マラキール/Malakir

他の次元の大都市と比べれば小さく簡素だが、マラキールはゼンディカーで最も発達した都市である。ハグラの溜め池の近くの湿地に建造されている。吸血鬼の快楽主義にふさわしく、放蕩と頽廃で有名である。都市はそこを支配する吸血鬼達の家系から名付けられた5つの地区に分けられている。

ニルカーナ/Nirkana地区は水の上に建てられ、通行にはくたびれた建物の間を縫う悪臭のする運河を利用するしかない。ニルカーナの一族は吸血鬼からもそうでない者からも恐れられる、裂断者/Laceratorと呼ばれる一団を含む悪名高い暗殺集団である。
カラストリア/Kalastria地区は都市の最も高地に位置し、乾いた地面を維持するために堰と堤防を必要としない。カラストリアは都市で最も古く、裕福な地域である。カラストリアは最も裕福な血族であり、自らを貴人と称する。
Emevera地区は都市の最も低層に位置する。しかしEmeveraの血族によって建てられた巨大な石の堤防によって保護されている。
Urnaav地区は低層のEmevera地区と高層のカラストリア地区に挟まれた、石造りの街路と狭い運河の混合である。
ゲト/Ghet地区は現在困窮している。ゲトの一族はEmeveraとの政争の結果として堤防から向けられた水で地区を浸水させられた。ゲトは臨時の堤を建造したが、彼らの所有地の損害は著しいものであった。

戦乱のゼンディカー・ブロックのストーリーではウラモグ/Ulamogの配下へと下ったゲトのカリタス/Kalitasによって支配されるも、カラストリアのドラーナ/Dranaによって奪い返される。だがエルドラージを留めることは出来ず破棄された。5つの家系もこの争いによって離散し、いずれかの軍勢へ吸収された。

自由都市ニマーナ/The Free City of Nimana

ニマーナは人間によって建造された沿岸の都市であり、奴隷商人がその商品を持ち寄り扱う主要な港があるため、自由都市の名は皮肉として付けられている。グール・ドラズで最も冷淡な住人達、筆頭は吸血鬼だが、その他の種族の浅ましい者達はは彼らの産業のために多くの奴隷を購入し、吸血鬼の場合は食事と娯楽のために購入する。奴隷以外にもニマーナはグール・ドラズの商材を他の大陸へ流通させる拠点となっている。それに伴って、他の大陸へ浸透しようとするほぼすべての吸血鬼はニマーナを通ってゆく。

ゲトの血族は彼らの協力者を使いニマーナの自治機構へ繋がり、自分たちの目的のために都市へ影響力のある人物を入れ替えている。彼らの計画は都市の実権を握り彼らの所有地へと統合することで血族の力を名声を上げることである。

Lake Jeft

ペラッカ・カルストを南方へ抜ける河はそのうねりをLake Jeftへ繋ぎ南西へ流れていく。水中は蔓と藻によって暗く、岸にはLuleaと呼ばれるマーフォークの居住地が存在する。

The Hanging Swamp

The Hanging Swamp(吊るし沼、イラスト)はハグラの溜め池の北に存在し、一部の部族の人間にとっての故郷である。吊るし沼は直径20マイル(約32km)の巨大な陥没口であり、その上に葦に繋がれたぎらつく円形の水塊がいくつも浮遊している。それぞれの塊は蔓と根によって紡がれ、ふやけた塊が互いに繋がり合い地表まで続いている。The Hanging Swampは浮かぶ水塊の迷宮であり、一度足を踏み入れたら引き返すには鍛え抜かれた先導が必要となる。なぜなら絶えない乱動の影響によって沼全体が常に揺れ動き、蔦は捻じれて絡まり水塊は別の場所へ漂っていく。The Hanging Swampに踏み入った冒険者達の道行きは逆戻りできるものではなく、道は恒常的に移り変わってしまう。

The Hanging Swampはその土地を捕食の罠と存在を隠すために使う捕食者に満ちている。両生類や昆虫が”大地”を形作る蔦と蔓に溢れている。それらの多くは知的生物の脅威になるには小さいが、人間大かそれ以上の獲物を呑み込むことを好むグール・ドラズの凶悪なニシキヘビが潜んでいる。

ゾフ湿地/Zof Marsh

グール・ドラズの北西の湾はゾフ湿地と呼ばれる巨大なマングローブによる沼地に覆われている。赤いマングローブが付ける花は香水、薬、致死の毒など様々な用途がある。沼地の中心にはゾフの円錐/Helix of Zofと呼ばれる謎めいた構造物がある。その正体は吸血鬼達が吸った生命力を封印されたエルドラージへと注ぐ装置であり、ナヒリ/Nahiriによって封印が施されたが長い時が経ち再び活動を始めていた。

登場作品・記事

参考

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