奇怪な具現/Enigmatic Incarnation
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毎ターン、エンチャント一つをクリーチャーに生まれ変わらせるエンチャント。
かつての強力なアーティファクト、出産の殻/Birthing Podを思い起こさせる性能。ターンを経るごとにマナ・コストが上位のカードに置き換わっていく形になるので単純に戦場の強化が可能になる。ただしエンチャントからクリーチャーへとカード・タイプが変わってしまうため、デッキ内を特定のカードタイプで固めることでどこからでも連鎖を始めるという運用は格段に難しくなっている。クリーチャー・エンチャントを経由することで縛りが緩くなるが、それでも構築にはいくらかの工夫が必要。
サーチしながら踏み倒すことができるため、コンボ的な運用ももちろん考えられる。登場時のスタンダードでは、それ自体のコストを踏み倒せる力線や、普通に唱えるのは難しいが戦場に出れば強力なニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Rebornなどと組み合わせる運用法が考えられる。
- スタンダードでも初手豊穣の力線/Leyline of Abundanceから1ターン目金のガチョウ/Gilded Goose、2ターン目にこれをだして力線を生け贄にすれば2ターン目終了時に5マナクリーチャーが戦場に出る。
- 5マナ猪の祟神、イルハグ/Ilharg, the Raze-Boarをサーチして翌ターンの攻撃時にヴェリュス山の恐怖/Terror of Mount Velusを出せれば22点ダメージで3ターンキル。
- この種の変身系カードとしては2枚目以降のこれ自身を変身の生け贄にできることは地味ながら画期的。手札に新生化/Neoformはたくさんあるが対象にできるクリーチャーがない、といった事態に悩まされることがない。