The Abyss
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The Abyss (3)(黒)
ワールド・エンチャント
ワールド・エンチャント
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーが選んだ自分がコントロールするアーティファクトでないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。それは再生できない。
古えの凶悪エンチャントの1つ。毎ターン、アクティブ・プレイヤーの非アーティファクトのクリーチャーを1体ずつ破壊する。
ビートダウンデッキにとっては、毎ターン恐怖/Terrorが飛んでくるようなものである。じわじわと締め上げるようにボードコントロールを握ることができる。これ単体では挙動が悠長な感もあるが、他の除去や時間稼ぎ手段と組み合わさったときの凶悪さは筆舌に尽くしがたく、Moatとの組み合わせはしばしばクリーチャーデッキを封殺した。
使用者側も等しく損害を受けてしまうのがネックであるため、これで破壊されることがないクリーチャーを併用する例が多い。破壊範囲に入っていないアーティファクト・クリーチャーはもちろん、この能力は対象を取るためプロテクション(黒)や被覆を持つクリーチャーもよい。現在では破壊不能持ちクリーチャーも適任だろう。またノンクリーチャーのデッキで使うことも考えられる。
- 当時のルール文章で使われていた「埋葬する」の語を改めるに際し、「破壊する。それは再生できない」の方が選ばれた。対象のクリーチャーはそのコントローラーが選ぶので、「生け贄に捧げる」のほうが自然なようにも思えるが、おかげで前述のように破壊不能クリーチャーとの強いシナジーが生まれることになった。下記の関連カード群を見ての通り、後年に作られた亜種の殆どが生け贄形式なので、このカード独自の特性として貴重。
- イラストはかなり怖い。
ルール
- いずれのプレイヤーのターンに誘発したときも、この能力のコントローラーは常にThe Abyssのコントローラーである。
- 適正な対象が1枚でもあるなら、それを選んで対象としなければならない。
- スタックに積まれてから不正な対象になれば、この能力は立ち消えする。そのため、適正な対象からインスタント・タイミングで不正な対象に変わることができるクリーチャーが戦場に出ていれば、被害を食い止めることができる。具体的には変異種/Morphlingなど。
- 破壊不能持ちならば、立ち消えさせるまでもなくそのまま解決するだけでよいため、被害を食い止めるのに最適。
関連カード
アップキープ毎に各プレイヤーがパーマネントを削らされるカード。特記しない限りクリーチャーのみに作用する黒のエンチャントで、そのアップキープのアクティブ・プレイヤーが生け贄として選ぶ方式。この種の効果の単発式カードは無垢の血/Innocent Bloodの項を、逆に各プレイヤーにドローを増やさせるものは吠えたける鉱山/Howling Mine参照。
- Mana Vortex - 土地のみに影響。戦場に出す際にも土地1つの生け贄が必要。戦場に土地が存在しないと生け贄に捧げられる。青3マナ。(ザ・ダーク)
- 破壊的な流動/Destructive Flow - 基本でない土地のみに影響。黒赤緑3マナ。(プレーンシフト)
- Dystopia - 緑か白のパーマネントのみに影響。累加アップキープでライフ1点を支払う。3マナ。(アライアンス)
- アクーの柱状墳墓/Pillar Tombs of Aku - ワールド・エンチャント。ただしライフ5点を支払ってこれ自体の破棄も選択できる。4マナ。(ビジョンズ)
- 生命維持コード/Umbilicus - アクティブ・プレイヤーがバウンス対象として選ぶ方式。パーマネント全般に影響。ただしライフ2点で拒否できる。4マナのアーティファクト。(ウルザズ・サーガ)
- ついえし希望/Sunken Hope - アクティブ・プレイヤーがバウンス対象として選ぶ方式。青5マナ。(プレーンシフト)
- 血時計/Blood Clock - 生命維持コードの同型再版。(神河救済)
- 陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion - クリーチャーか土地かアーティファクトにも影響。4マナの伝説のクリーチャー。(オデッセイ)
- 墓への呼び声/Call to the Grave -ゾンビ以外のクリーチャーに影響。戦場にクリーチャーが存在しないと生け贄に捧げられる。5マナ。(スカージ)
- 腐食ナメクジ/Molder Slug - アーティファクトにのみ影響。緑5マナのクリーチャー。(ミラディン)
- 上位の大峨、苦御/Kuon, Ogre Ascendant - 3マナの反転カード。反転条件は1ターン内に3体以上のクリーチャーが死亡する事。(神河救済)
- 悲哀をもたらす悪魔/Woebringer Demon - ただし捧げられるクリーチャーいないと、これが生け贄になってしまう。5マナのクリーチャー。(ラヴニカ:ギルドの都)
- 深淵の大魔術師/Magus of the Abyss - アクティブ・プレイヤーが破壊対象を選ぶ方式の、The Abyssと同能力そのもの内蔵4マナクリーチャー。(未来予知)
- 魂の汚染者/Defiler of Souls - 単色のクリーチャーのみに影響。赤黒6マナのクリーチャー。(アラーラ再誕)
- 世界を鎮める者/World Queller - これのコントローラーのアップキープに、各プレイヤーが生け贄として選ぶ方式。あなたが指定したタイプのパーマネントにのみ影響。白5マナのクリーチャー。(ゼンディカー)
- 遺跡の賢者、アノワン/Anowon, the Ruin Sage - これのコントローラーのアップキープに、各プレイヤーが生け贄として選ぶ方式。5マナの吸血鬼で、吸血鬼以外のクリーチャーに影響。(ワールドウェイク)
- 予言された壊滅/Doom Foretold - トークンでも土地でもないパーマネントのみに影響。捧げられるパーマネントがないと生け贄に捧げられるが、その場合2点ドレインと1ハンデス1ドロー2/2警戒トークンをこれのコントローラーが得る。白黒4マナ。(エルドレインの王権)
- Zzzyxas's Abyss - 銀枠。これのコントローラーのアップキープの開始時に、土地でないパーマネントの中で英名順で最初のカード名を持つものを破壊するパロカード。(アンヒンジド)
これと似た、対象が自動決定されてしまう形式のものはDrop of Honeyの項を参照。