精神力/Mind Over Matter
提供:MTG Wiki
エンチャント
カードを1枚捨てる:アーティファクト1つかクリーチャー1体か土地1つを対象とする。あなたはそれをタップまたはアンタップしてもよい。
使用可能だった当時のスタンダードを、コイントスの結果が勝敗を左右するとまで言わせたMoMaのキーカード。
全ての手札がマナ・コストなしで使えるぐるぐる/Twiddleに変化するので、あらゆるタップ能力が手札の限り使い放題に。特に対象が複数マナの出る土地の場合、手札1枚でマナが何倍にも増える事となる。そこからドロー呪文を連打していけばとんでもない量のマナが得られる、という寸法。
エクソダス発売当初から効果の強力さは問題視されていたが、これ自体は6マナと重く、一気に手札を補充するカードや決定打となる呪文が無かったためあまり大きな成果は出なかった。増産が難しい青マナのクァドラプルシンボルであるため、場に出しにくかったのも一因だろう。
しかし、ウルザズ・サーガでトレイリアのアカデミー/Tolarian Academy、時のらせん/Time Spiral、意外な授かり物/Windfallが登場したことにより状況が一変する。マジック史における最大の失態ともいえるデッキ―MoMaが登場し、環境は瞬く間に青一色に染まってしまった。
それに対し、いったんはマナ加速カードやドローカードを禁止にすることで対処がなされた。それでも先細りの収益/Diminishing Returnsなどで代用してMoMaを諦めることのないプレイヤーがいたため、ついにこのカードも禁止となり、MoMaは完全に表舞台から姿を消した。
- 修正版は念動の結合/Telekinetic Bonds。
- MoMaのキーカードでありながらデッキに3枚が標準、2枚にまで削るタイプもあった。これをセットする前にもドローカードを連打する事が多いので、すぐに引けるからだ(直観/Intuitionをサーチに併用するため、3枚搭載が基本となる)。
- 後述の通り、一時は多くのフォーマットで禁止や制限になっていたが、2007年06月20日以降はエクソダスがリーガルである全てのフォーマット(エターナル)で4枚使う事が可能になっている。トレイリアのアカデミーという凶悪な相棒さえ居なければ並以下と言う事だろうか。MoMaに使用するためなら、上記の通り制限カードでもそれほど困らない、という面もある。
- mind over matterとは、直訳してしまえば「状況を越えた精神」という風な意味で、そこから「(肉体的困難などを)精神力で乗り越えること」を指す。
1999年7月1日より、スタンダードで禁止。同年10月1日より、ヴィンテージで制限、エクステンデッドで禁止されたが、ヴィンテージでは2005年9月20日に制限解除された。レガシーでは最初(2004年9月20日)から禁止カードであったが、2007年6月20日より禁止解除。