引く
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カードを引く/Draw card(s)と指示された場合、ライブラリーの一番上のカードを手札に入れる。英語の読みからドローと呼ぶこともある。フレイバー上のイメージは「ひらめき」や「考察」とされている。
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ルール
誰が引くかが指示されておらず、ただ単に「カードを1枚引く。」と書かれている場合、カードを引くのはあなた(その呪文や能力のコントローラー)である。
複数枚のカードを引く指示があった場合には、「カードを1枚引く」処理を複数回行う。また、複数のプレイヤーに同時にカードを引かせる指示があった場合、APNAP順に従って、1人ずつ指定された枚数のカードを引いていく。
- 「カードを引くたび」誘発する誘発型能力は、カードを1枚引くごとに誘発する。
- 「カードを引く場合、代わりに…」という置換効果は、「カードを1枚引く」ことを置換する。複数枚引くときは、1枚ごとに置換し、置換してできたイベントを完了してから次の1枚を引く。
ライブラリーにカードが無い状態でも、「カードを引く」という処理を行うことができる。これは、「不可能な処理は無視する」というマジックの黄金律の例外である。空のライブラリーからカードを引こうとしたプレイヤーは、次の状況起因処理の際に敗北する。→ライブラリーアウト
- ライブラリーが空の状態でも、「カードを引く場合、代わりに…」という置換効果を適用できる。
- 空のライブラリーからカードを引こうとした場合、実際にはカードを引いていないので、「カードを引くたび」という誘発型能力は誘発しない。
ライブラリーのカードを手札に移動させることすべてが、「カードを引く」であるわけではない。「引く」として扱われるのは、ドロー・ステップ開始時のドロー、およびルール文章に「引く」と書いてある効果だけである。たとえば、嘘か真か/Fact or Fictionや闇の腹心/Dark Confidantなどの「手札に加える」効果は、「カードを引くたび」誘発する能力を誘発させない。
呪文を唱える手順の間にカードを引く場合、その唱え終わるまで引いたカードは裏向きのままである(CR:401.5)。裏向きである間、そのカードは特性を持たないものとする。これは、以下の記述も含め、能力の起動についても同様である。
- このルールは「解決中」や「唱え終わってから解決時まで」ではなく「唱えている間」にのみ適用される。
- 唱えている間にカードを引くという状況は、彩色の宝球/Chromatic Sphereを起動した場合などごく限られた場合にしか発生しない。
- 唱えている間であっても、(「手札に加える」などの)「引く」ではない効果で手札に置かれたカードは、裏向きにはならない。
- 手札にあることには変わりがないので、唱える手順の完了前にこのカードをコストとして捨てたりしてもかまわない。
- ただし、特性を持たないので、「赤のカードを捨てる」といった、特定の性質のカードを捨てるコストには充てられない。
色の役割
ドローは青の得意分野であり、引く枚数のバリエーションを含め、種類が豊富。ルーターと呼ばれる「引いて捨てる」効果の多くも青のカード。ペナルティの無い複数枚のドローはほとんどが青に存在する(例:天才のひらめき/Stroke of Genius、連絡/Tidings、発想の流れ/Flow of Ideas)。
次点は緑で、その多くが何らかの形でクリーチャーと関連しており、また行動に誘発してカードを引くことができるものが多い(例:よりよい品物/Greater Good、自然の復活/Nature's Resurgence、原始的刻印/Primitive Etchings)。
その次が黒で、ドロー効率は青以上なもののライフなどのリソースと引き換えになる場合が多く、リターンは大きいもののリスクも高い。恒久的ドローの場合、リソースの喪失が累積して逆にデメリットになる場面もある(例:ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena、夜の囁き/Night's Whisper、頭叩き/Skulltap)。
赤のドローは不確実な上に引く枚数も不安定。「混沌」の色であるため全プレイヤーを巻き込んでの手札総入れ替えなどは得意(例:Wheel of Fortune、ゴブリンの知識/Goblin Lore)。近年(信仰無き物あさり/Faithless Looting以降)は、「捨てて引く」タイプのルーター能力を獲得。基本セット2015以降から「一度追放し、ターン内であればプレイできる」という擬似ドロー(衝動的ドロー)も増えてきている。
白のドローは数が少なく、特に複数枚一度に引けるカードはほとんど存在しない。
その他
キャントリップと呼ばれる、「呪文のオマケ」としての1枚ドローならどの色でも持ち得る。
強力なドローカードは禁止カードや制限カードに指定されることが多い。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 1 ゲームの考え方
- 120 ダメージ
- 120.1 オブジェクトはバトル、クリーチャー、プレインズウォーカー、プレイヤーにダメージを与えることができる。一般に、ダメージはダメージを受けるオブジェクトまたはプレイヤーに不利な影響を与える。ダメージを与えたオブジェクトはそのダメージの発生源である。
- 120.2 いずれのオブジェクトもダメージを与えることができる。
- 120.3 ダメージは、受ける側がプレイヤーであるかパーマネントであるか、また発生源や(ダメージを受けるのがパーマネントであれば)受ける側の特性に応じて、以下の1つ以上の結果をもたらす。
- 120.3a 感染を持たない発生源からプレイヤーが受けたダメージは、そのプレイヤーのライフをその量だけ減らす。
- 120.3b 感染を持つ発生源からプレイヤーが受けたダメージは、その発生源のプレイヤーに、そのプレイヤーにその量の毒カウンターを与えさせる。
- 120.3c プレインズウォーカーが受けたダメージは、そのプレインズウォーカーからその点数に等しい数の忠誠カウンターを取り除く。
- 120.3d 萎縮や感染を持つ発生源からクリーチャーが受けたダメージは、その発生源のコントローラーに、そのクリーチャーにその量の-1/-1カウンターを置かせる。
- 120.3e 萎縮も感染も持たない発生源からクリーチャーが受けたダメージは、そのクリーチャーが負う。
- 120.3f 絆魂を持つ発生源から受けたダメージは、他の結果に加え、その発生源のコントローラーにその量のライフを得させる。
- 120.3g 毒性を持つクリーチャーがプレイヤーに与えた戦闘ダメージは、他の結果に加え、そのクリーチャーのコントローラーに、そのダメージを受けたプレイヤーにそのクリーチャーの毒性の値の合計に等しい個数の毒カウンターを置かせる。rule 702.164〔毒性〕参照。
- 120.3h バトルが受けたダメージは、そのバトルからその点数に等しい数の守備カウンターを取り除く。
- 120.4 ダメージは4つの手順で処理される。
- 120.4a まず、与えるダメージを発生させる効果に、パーマネントに与える余剰のダメージを代わりに他のパーマネントやプレイヤーに与えると明記されていた場合、そのダメージのイベントはそのように変更される。その1つ目のパーマネントがクリーチャーである場合、余剰のダメージとは、そのクリーチャーが既に負っているダメージや同時に受ける他の発生源からのダメージを考慮して、致死ダメージ(rule 120.6 参照)を超えるダメージのことである。クリーチャーが受けるダメージの発生源が接死を持つなら、そのダメージのうち1点を超える分は余剰のダメージである(rule 702.2 参照)。その1つ目のパーマネントがプレインズウォーカーである場合、余剰のダメージとは、同時に受ける他の発生源からのダメージを考慮してそのプレインズウォーカーの忠誠度を超えるダメージの量のことである。その1つ目のパーマネントがバトルである場合、余剰のダメージとは、同時に受ける他の発生源からのダメージを考慮してそのバトルの守備値を超えるダメージの量のことである。その1つ目のパーマネントがバトルやクリーチャーやプレインズウォーカーのうち複数のカード・タイプを持つ場合、余剰のダメージはそれらそれぞれのカード・タイプについて計算した中の最大の値になる。
- 120.4b 次に、置換効果や軽減効果によって修整された後でダメージを受ける(rule 614〔置換効果〕、rule 615〔軽減効果〕参照)。ダメージを受けたことによって誘発する能力はこの時点で誘発し、スタックに積まれるのを待つ。
- 120.4c 3番目に、受けたダメージが結果に変換され、その結果(ライフの喪失やカウンターなど)に影響を及ぼす置換効果によって修整される。
- 120.4d 最後に、ダメージのイベントが発生する。
- 120.5 クリーチャーやプレインズウォーカーやバトルが受けたダメージは、それを破壊しない。同様に、その発生源が破壊するわけでもない。そのパーマネントが受けたダメージの結果によってクリーチャーを破壊したりパーマネントをオーナーの墓地に置いたりするのは、状況起因処理である。rule 704 参照。
- 120.6 クリーチャーが負ったダメージは、そのパーマネントがクリーチャーでなくなったとしても、クリンナップ・ステップまで残る。クリーチャーが負ったダメージの合計がそのタフネス以上になったら、そのクリーチャーは致死ダメージを受けたことになり、状況起因処理として破壊される(rule 704 参照)。パーマネントが負ったダメージは、再生する(rule 701.15〔再生する〕参照)か、あるいはクリンナップ・ステップ の間に(rule 514.2 参照)取り除かれる。
- 120.7 ダメージの発生源とは、それを与えたオブジェクトである。効果によってプレイヤーがダメージの発生源を選ぶ場合、パーマネントか、スタックにある呪文(パーマネント 呪文を含む)か、スタックにあるオブジェクトや適用を待つ置換・軽減効果や誘発を待つ遅延誘発型能力によって参照されるオブジェクト(そのオブジェクトがすでにもとあった領域に存在しない場合であっても)か、あるいは統率領域にあるオモテ向きのオブジェクトを選ぶことができる。ダメージを与えることができない発生源も、適正な選択となりうる。rule 609.7 参照。
- 120.8 発生源が0点のダメージを与える場合、それはダメージを与えない。ダメージを与えたことによって誘発する能力は誘発しない。その発生源から受けたダメージを増加させる、あるいはその発生源にそのダメージを他のオブジェクトやプレイヤーに与えさせる置換効果は置換するイベントがないので何も効果を持たない。
- 120.9 特定の発生源から受けるダメージによって誘発する能力で、その効果が「受けたダメージ/damage dealt」に言及している場合、それはその特定の発生源から受けたダメージだけに言及しており、他の発生源から同時に受けたダメージには言及していない。
- 120.10 誘発型能力の中には、パーマネントが余剰のダメージを受けているかどうかを見るものがある。それらの能力は、そのパーマネントが1つ以上の発生源からダメージを受けた後で見る。それらの発生源が合計でクリーチャーの致死ダメージを超えるダメージをそのクリーチャーに与えていたなら、そのクリーチャーに与えた余剰のダメージは、その差に等しい量である。それらの発生源が合計でプレインズウォーカーの忠誠度を超えるダメージをそのプレインズウォーカーに与えていたなら、そのプレインズウォーカーに与えた余剰のダメージは、その差に等しい量である。それらの発生源が合計でバトルの守備値を超えるダメージをそのバトルに与えていたなら、そのバトルに与えた余剰のダメージは、その差に等しい量である。そのパーマネントがクリーチャーやプレインズウォーカーやバトルのうち複数のカード・タイプを持つ場合、そのパーマネントに与えた余剰のダメージは、それが持つカード・タイプそれぞれについて計算した中の最大の値である。
- 120 ダメージ