孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth
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クリーチャー — ビースト(Beast)
速攻
孔蹄のビヒモスが戦場に出たとき、ターン終了時まであなたがコントロールするクリーチャーはトランプルを得るとともに+X/+Xの修整を受ける。Xはあなたがコントロールするクリーチャーの数である。
踏み荒らし/Overrunに似た全体強化のCIP能力を持つ大型速攻クリーチャー。
修整値は不定だが、踏み荒らし自体クリーチャーが2体以下の状況で使うような呪文ではない上に、これ自身も頭数に数えられるので修整値が下回るケースは殆ど無いと言っていい。踏み荒らしのマナ・コストが(2)(緑)(緑)(緑)なので、5/5速攻のマナ・コストが(3)以下ということになる。抱き合わせならではの脅威的なコスト・パフォーマンスである。
とはいえ普通のビートダウンで払いきれるような重さではないので、ビッグ・マナ系のデッキか、リアニメイトなどでコストを踏み倒して使うことになるだろう。他に1/1が3体もいれば、+4/+4の修整で合計ダメージが24点と、多少のブロッカーがいても致死量になる。
実際にグランプリボーフム12においてこのカードを中心に据えたデッキが優勝し、話題を呼んだ。当時のスタンダードでは、インスタント・タイミングでの除去が少ない環境である点も大きかった。同デッキの結果を受け、緑相手に序盤のマナ・クリーチャーを焼くか否かの判断はより重要になった。
レガシーでは親和エルフが自然の秩序/Natural Orderから戦場に出してくることがある。大祖始/Progenitusなどと違って単体では強くないが、戦場にある程度クリーチャーがいれば即座に勝利まで持っていける点が評価されている。大祖始と違って素出しできる可能性がある点も魅力。
リミテッドでは、戦場に出せさえすればほぼ勝てる。他のファッティ達と違い、そのターンの内に決着させられるのは大きな強み。易々と払えるコストでないのも確かなので、クリーチャーの頭数を揃えつつマナ基盤を安定させる国境地帯のレインジャー/Borderland Rangerなどを確保しておきたい。
- 戦闘後に戦場に出た場合はほぼ意味のない能力となってしまうので、モミール・ベーシックで戦闘後に出ると悲しくなる。同じ8マナ域には殺戮の化身/Avatar of Slaughterのような状況によっては戦闘前に出ると危険、というクリーチャーもいるので、一概に戦闘前にMomir Vig, Simic Visionary Avatarの能力を起動するべき、とは言えないのだが。
参考
- Hoof it the Easy Way(Serious Fun、文:Adam Styborski)
- カード個別評価:アヴァシンの帰還 - 神話レア