強要/Coercion
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カード・タイプを問わずに捨てさせられるため、いつでも最も危険なカードを選択でき、空振りに終わる危険がほとんどない。しかしその分重いため、対戦相手のデッキ次第では遅い場合がある。そのため、1マナの強迫/Duressなど、「特定のカードしか捨てさせられない代わりにマナ・コストが軽い」手札破壊が他に存在すると、そちらに取って代わられがち。
「単発」の手札破壊としては控えめなカードパワーで、特にテンペストや第6版再録の際は、マナ・コストが同じで明確にハンド・アドバンテージが取れる呆然/Stuporの陰に隠れてしまっていた。基本セットやポータルシリーズにはたびたび再録されており、「こちらが選んで捨てる」タイプの手札破壊呪文の基本デザインとなっている。
構築でも全く出番がないわけではなく、いくつか実績も残している。ミラージュ・ブロック構築では、同環境の強力コンボデッキであるプロスブルーム対策として、確実にキーカードを落とせるこちらを呆然よりも優先して採用したブードゥーがプロツアーパリ97で準優勝している。また同時期のスタンダードでも、対戦相手の手札を見られることを評価され、これを採用した青黒コントロールがThe Finals97でベスト8に入賞している。また、グランプリ大阪05のサイドイベントで、これを4枚投入したデスクラウドが全勝という好成績を残している。
- このように重く設定された一番の理由は、土地を捨てさせることができる手札破壊だから、であろう。実際、選べる種類を減らして軽くした亜種は、土地を選べないもの(と、逆に土地しか選べない非常に尖ったもの)ばかりである。
- テンペスト・ブロックのリミテッドでは有用性が高い。 同ブロックのバイバックに直接干渉できるカードは非常に少なかったのである。