解き放たれし者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, Unshackled
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伝説のクリーチャー — デーモン(Demon)
飛行、トランプル
対戦相手1人が自分のライブラリーを探すたび、そのプレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げ、10点のライフを失う。
他のクリーチャーが1体死亡するたび、解き放たれし者、オブ・ニクシリスの上に+1/+1カウンターを1個置く。
対戦相手のサーチを牽制する伝説のクリーチャー。他のクリーチャーが死亡することで+1/+1カウンターも置かれる。
サーチを完全に禁止するわけではないが、10点のライフ+クリーチャーの生け贄+オブ・ニクシリスの強化という三重の負担は大きいため、無視できるものではない。特に、フェッチランドなどのサーチ手段が豊富に使われているモダンやエターナルのようにカードプールが広い環境での影響が大きい。しかしマナ・コストが重いため、対策として使うには遅いのが気がかり。 ただ、自身が大型フライヤー+トランプル+他クリーチャー死亡によって誘発される強化を持つクリーチャーなので、確実な除去によって対処されなければこれ1枚でフィニッシャーをつとめられる点は高評価。事前に手札破壊などで対戦相手の行動を縛っておけばサーチに対する妨害能力がより輝く。
朝の歌のマラレン/Maralen of the Mornsongとの組み合わせはいやらしい。もし1度目で除去をサーチされても13点のライフを失わせることが可能。しかも一度に複数除去できるカードをサーチする必要がある(マラレンを除去されたとしてもこのクリーチャーが強化されてしまうし、マラレンが残れば後続の解き放たれし者、オブ・ニクシリスやリアニメイトをサーチされる恐れがあるため)。
元々それを目的にデザインされているが(後述の#開発秘話)、統率者戦の統率者には向いている。サーチが多用される環境であり、マナ加速の選択肢も多いため活躍しやすい。
開発秘話
外部のゲーム・デザイナーを招いて作成された、「外部デザイナー・カード」の1枚。担当したのは、Iron BrigadeやMassive Chaliceのプロジェクト・リーダーなどを務めた、Double Fine ProductionsのBrad Muir(参考/翻訳)。
統率者戦における、教示者対策となる黒のデーモンを目指して作られたカード。デザインの過程では、対戦相手の探す効果だけでなく、自分の何らかの効果にも影響するような能力も模索されたが、結局それはなくなり、最終的に残酷さが際立ったものになった。
関連カード
サイクル
基本セット2015の伝説のクリーチャーのサイクル。各色のレアに1枚ずつ存在する。
- 守護天使アヴァシン/Avacyn, Guardian Angel
- 練達の変身術士、ジャリラ/Jalira, Master Polymorphist
- 解き放たれし者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, Unshackled
- オナッケの古きもの、クルケッシュ/Kurkesh, Onakke Ancient
- 放浪の吟遊詩人、イーサーン/Yisan, the Wanderer Bard
神話レアには5色の巣主スリヴァー/Sliver Hivelordも存在する。