ドリームキャスト版マジック:ザ・ギャザリング
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ドリームキャスト版Magic:The Gathering
2001年6月発売。開発:アルファ・システム、販売:セガ。 コンシューマーゲーム機でプレイできる唯一のマジックである(2007年7月末日現在)。
Magic: The Gathering for PCにおけるシャンダラー/Shandalarのようなフィールドは存在せず、基本的にマジックの対戦のみでゲームが進む。 敵と対戦すると勝敗に関わらずカードが得られるので、対戦を繰り返してカードを増やし、デッキを強化してボスに挑む、というのが基本の流れ。 各色に「タスクメイジ」と呼ばれる雑魚2体とボスである「アプレンティス」が存在し、すべての「アプレンティス」を倒すと最終ボスの「絶対神『アー』」と対戦できるようになる。
使用できるカードは第6版すべてとモックス・ダイアモンド/Mox Diamond、ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk、剣を鍬に/Swords to Plowshares等の追加カード、及びDC版オリジナルカードである。 神の怒り/Wrath of God、地震/Earthquake、ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk等の一部のカードはエフェクトムービーが挿入されるのが特徴。 DC版オリジナルカードはすべて無作為に何かをする要素を含んでいる。
- アップキープに4分の1の確率で墓地から場に戻るアーデンの天使/Arden Angelは特に強力で、根本的な対処方法が剣を鍬に/Swords to Plowshares以外存在しない。
他のコンピューターゲーム版マジックとの最大の相違点としては、一部の敵のドローが固定である、すなわち積み込みをしていることが挙げられる。 特に、最終ボスの絶対神「アー」の積み込みは以下のように凶悪なものであり、予め対策をしたデッキでなければ苦戦は必至である。
- 1戦目:必ず1、2ターン目にモックス・ダイアモンド/Mox Diamond及び/又は極楽鳥/Birds of Paradiseから冬の宝珠/Winter Orbを展開し、長弓兵/Longbow Archerやデレロー/Derelor等でビートダウンしてくる。なお、こちらのライフが8点以下になると高確率でショック/Shockを引いてくる。
- 2戦目:必ず1ターン目にThawing Glaciersを場に出し、以降はカウンターを引き続け、十分な土地が揃ったところでマロー/Maro、マーギッシュの霊園/Murgish's Cemetery、猛火/Blaze等でゲームを終わらせに来る。Thawing Glaciersが破壊されると2枚目、3枚目を引いてくる。なお、こちらが2体以上のクリーチャーを並べると地震/Earthquakeかネビニラルの円盤/Nevinyrral's Diskを引き、島/Islandを出すとリバー・ボア/River Boaを引き、エンチャントやアーティファクトを出すと忍び寄るカビ/Creeping Moldかウークタビー・オランウータン/Uktabi Orangutanを引く。
- 3戦目:1戦目と2戦目を組み合わせたようなデッキで、マナ加速、クリーチャー、パーマネント除去、全体除去、アーデンの天使/Arden Angelすべてを最適のタイミングで引いてくる。毎ターン、手札、マナ、ライフを消費せずに吸血の教示者/Vampiric Tutorを撃つシルバーバレットデッキといったイメージ。ただし基本はビートダウンデッキであり、マナロックをせずカード・アドバンテージを得られるカードもさほど入っていないため、1、2戦目よりは戦いやすい。
なお、発売前の一時期に「通信対戦可能」と広告が打たれていたが、最終的には通信対戦機能も対人戦機能もカットされてしまった。 発売当時、開発元であるアルファ・システムのホームページに掲載されていたコメントによれば「費用及びウィザーズ・オブ・ザ・コースト社とセガとの契約上の問題から断念した」とのことである。
- Magic Online の開発が始まっていたことが原因だろう。
参考
- [[1]]
- コンピューターゲーム
- [[4]]
- [[5]]