Thought Lash
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エンチャント
累加アップキープ ― あなたのライブラリーの一番上のカード1枚を追放する。(あなたのアップキープの開始時に、このパーマネントの上に経年(age)カウンターを1個置く。その後あなたがこの上に置かれている経年カウンター1個につきアップキープ・コストを1回支払わないかぎり、それを生け贄に捧げる。)
プレイヤー1人がThought Lashの累加アップキープを支払わなかったとき、そのプレイヤーのライブラリーのカードをすべて追放する。
あなたのライブラリーの一番上のカード1枚を追放する:このターン、あなたに与えられる次のダメージを1点軽減する。
WHISPERのテキストは最新オラクルに対応していません。累加アップキープが支払われなかったときにライブラリーを追放するのは、累加アップキープを支払わなかったプレイヤーです。
イラストもなにやらとんでもないが、効果もインパクトが強い。青にはやや稀少な、自分へのダメージを軽減できるカード。ライブラリーのカード1枚につきダメージ1点の盾とすることができる。バベルデッキ登場前に、タワーデッキを成立させたカードである。
しかし長期戦向けの効果と、長期戦に厳しいデメリットが噛み合わず、当時の構築で普通のデッキに入ることは無かった。
緊迫したダメージレースでは役に立つ。空と地上との殴り合いでは、大抵前者が不利になるが、マナも必要とせず大量のダメージを軽減できるこれは、不利をひっくり返し決定打にもなる。また、エターナルのバベルではウィニーへの対策カードとして充分な性能である。
リミテッドでも役に立つが、ライブラリーは構築よりも枚数が少ないことが多く、出すタイミングには極力注意すること。決め損なうと途端にピンチになる。
- メルカディアン・マスクスで調整版とも言える崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuaryが出た。こちらは維持費も無く、非常にすっきりとしたものになっている。
- ライブラリーをすべて追放する効果を利用し、1枚のカードだけをライブラリーに残して延々回し続けることも。
- WIZZ誌で「やわらかいのかんがえ」という迷訳を得たことがある。
オラクルの変遷
アライアンス初出時の累加アップキープを支払わなかった場合のペナルティは1つの誘発型能力ではなく、累加アップキープの中に含まれていた。
2007年4月のオラクル更新で、累加アップキープを支払わなかった場合のペナルティが誘発型能力として独立した。この時の能力は「Thought Lashの累加アップキープが支払われなかったとき、あなたのライブラリーのカードをすべて追放する。」というものであった。
この能力では、累加アップキープの支払いを要求されたプレイヤーに関係なく、あなた(=Thought Lashのコントローラー)のライブラリーが空になるため、累加アップキープに対応してのThought Lashのコントロールを他のプレイヤーに移すことで、そのプレイヤーのコントロールでこの能力を誘発させ、ライブラリーを空にさせることができた。寄付/Donateはソーサリーであったため、変更当初はほとんど知られていなかったが、統率者戦セットで、単体かつインスタント・タイミングでコントロール譲渡が可能な寛大なるゼドルー/Zedruu the Greatheartedが登場したことにより、この挙動が注目されるようになった。
ペナルティは累加アップキープの支払いを要求されたプレイヤーであるべきことから、2011年9月のオラクル更新で「いずれかのプレイヤーがThought Lashの累加アップキープを支払わなかったとき、そのプレイヤーは自分のライブラリーのカードをすべて追放する。」に変更された。