消えないこだま/Haunting Echoes
提供:MTG Wiki
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーの墓地にある、基本土地カード以外のすべてのカードを追放する。これにより追放された各カードについて、そのプレイヤーのライブラリーからそのカードと同じ名前を持つカードをすべて探し、それらを追放する。その後、そのプレイヤーはライブラリーを切り直す。
黒における脅威の墓地対策+ライブラリー破壊呪文。プレイヤー1人の墓地を基本土地以外一掃し、さらにライブラリーから同名カードをすべて追放させる。
同じカードが4枚積みばかりされているデッキにこそ最大の威力を発揮する。中盤から終盤にかけてこれを唱えることで、対戦相手のドローはほとんど基本土地と化する。特にこれが初めて登場したオデッセイには墓地から唱えるフラッシュバックを持つものが多数あったので、それらを後続ごと始末できるのは非常に嬉しい。
黒コントロールでのエンドカードの一つ。大抵はデッキに1枚だけ入れておき、対戦相手の墓地が肥えた頃に魔性の教示者/Diabolic Tutorで引っ張ってくる。事実これだけで対戦相手を投了に追い込むことも不可能ではない。
欠点としては、盤面にも手札にも干渉しない事。既に戦場を制圧されていたり、或いは相手がフィニッシュ手段を引き込んでいるといった状況を打開する事はできない。
能動的にこれの効果を高められるライブラリー破壊カード全般との相性は良く、中でも同エキスパンションに収録されたライブラリーを半分削る心の傷跡/Traumatizeとのコンボは発売前から評判となっていた(基本セット2010と基本セット2011では共に再録されている)。しかし、元々序盤に急いで使うカードではなく、中盤以降に撃つのならば心の傷跡なしでも十分な効果が得られたこともあって、実際にはあまり見かけられなかった。
- 当初のルールでは追放されたカードを願いサイクルで取り戻す事ができた。現在は不可能。
- これによって勝ち目のあるカードを全て追放されてしまうようなら、解決前に投了してしまえば、ライブラリーを覗かれなくて済む。
- 墓地のカードを追放する効果は強制であるが、ライブラリーからカードを追放する方は探す効果であるため、見つからなかったことにできる。無駄カードになりそうなカードは残しておくとよい。誤った指図/Misdirectionなどで対象を自分に変えられてしまった場合などに、ライブラリーのカードは追放しないという選択も可能。
- これによって、一度使ってしまえば必要ないカードだけを自分のライブラリーから追放するデッキ圧縮として利用することもできる。
- 天敵は同色の占骨術/Skeletal Scrying。唱えた際に対応して唱えられると対戦相手にアドバンテージを与えると共に、こちらはマナを使い切って無防備状態になってしまい、呆然となった人も多いはず。占骨術は実際にこれへの対策としてデッキに入れられている。
- オデッセイ版のイラストの陰謀団の総帥/The First of the Cabalがコメディアンのネプチューン・名倉潤に似ていることから、「消えない名倉」などと呼ばれたりもする。
- また、ゲームぎゃざ誌上で、その効果の派手さと、使うタイミングによって決定的な一撃になることから、「超必殺技」と謳われた。
開発秘話
オデッセイのプレイテスト中、追放するカードに「基本土地カード以外」という条件が含まれていない時期があったが、心の傷跡/Traumatizeとともにプレイテストを行った結果、その条件を含むことが決定された(→Card of the Day 2009/10/27参照)。