墓生まれの詩神/Graveborn Muse
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クリーチャー — ゾンビ(Zombie) スピリット(Spirit)
あなたのアップキープの開始時に、あなたはカードをX枚引き、あなたはX点のライフを失う。Xは、あなたがコントロールするゾンビ(Zombie)の数である。
3/3「歩くファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena」の異名を持つクリーチャー。コントロールするゾンビの数だけドロー+ライフロス。
単体で見ると、4マナ3/3と戦闘要員としてそこそこ使える性能に加え、ドローサポートになるクリーチャー。コントロールでもビートダウンでも採用を考慮できる。
欠点は、ゾンビを複数コントロールしているときのライフ消費の速さ。特にゾンビデッキに投入した際のスーサイドっぷりには目を見張るものがあり、他にゾンビを3体出せば、4枚ドローとはいえ4点もライフを失ってしまう。さらに、墓生まれの詩神自体を複数出すと、その二乗の値だけライフロスするため、複数出しづらいのも欠点。
ライフロスを補うため、ライフを回復する手段か墓生まれの詩神を除去する手段を用意しておきたい。前者は黒単色ならばドレインに頼るしかないが、白を足すと選択肢は多く、特に安らぎ/Peace of Mindは増えた手札を無駄なく活かせるので相性が良い。後者については、黒によくある生け贄をコストとするカードと組むと都合が良い。ゾンビデッキならば屍肉喰らい/Carrion Feeder、他には陰謀団式療法/Cabal Therapyなどもよく共に使われた。
レギオン初出時は他のゾンビとともに使われることが多く、ゾンビデッキはもちろん白黒コントロールやクレリックデッキなどでも使われた。一方で第10版再録時は他のゾンビを伴わずに使われることが多く、コントロールや中速ビートダウンなどで使われた。必要に応じてゾンビの数を増やせる変わり谷/Mutavault、安らぎと同様のシナジーを持つ吸命/Syphon Lifeなど、再録時も相性の良いカードがいくつか存在した。
- サイクル中、これだけがクリーチャー・タイプを2つ持つ。スピリットである(実体がない)のにゾンビという奇妙な組み合わせ。
- 墓生まれ/Gravebornというそのものズバリなタイプもあるのだが、それを持つのは今のところトークンのみである。
- 公式記事「Planeswalkers' Signature Spells」でも質問として寄せられているが、Doug BeyerがR&Dに配属される前のカードだったので明確な回答は得られていない。
- 総帥の召集/Patriarch's Biddingを撃つ場合、一気にゾンビが増えるため、次のアップキープに大量のライフロスをする恐れがある。萎縮した卑劣漢/Withered Wretchなどの墓地から追放する手段や、戦場に戻した後に生け贄に捧げる手段を用意しておきたい。
- ゾンビの横行/Zombie Infestationと組み合わせると、大量のゾンビ・トークンが並ぶとともに驚異的な速度でライフが減っていく。
- グロテスクなイラストが多い黒(しかもゾンビ)の中では、かなり幻想的で美しいイラストであり、人気が高い。
関連カード
サイクル
レギオンの詩神サイクル。いずれもスピリットであるが、神河ブロックとはスタンダードで入れ違いになっている。サイクルすべてが第10版に再録された。
- 風生まれの詩神/Windborn Muse
- 夢生まれの詩神/Dreamborn Muse
- 墓生まれの詩神/Graveborn Muse
- 溶岩生まれの詩神/Lavaborn Muse
- 種子生まれの詩神/Seedborn Muse
参考
- カード個別評価:レギオン - レア
- カード個別評価:第10版 - レア