テレフォン/Phone a Friend
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Phone a Friend / テレフォン (3)(青)(青)ソーサリー
誰かに電話し、以下から1つを選んでもらう。答えなかったなら、対戦相手1人が1つを選ぶ。(それ以外の説明をしてはならない。あなたが対象を選ぶ。)
・A ― あなたがコントロールしていないクリーチャー1体を対象とする。それのコントロールを得る。
・B ― あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。それのコピーであるトークン2つを生成する。
・C ― このターンの後で、追加の1ターンを得る。
・D ― カード7枚を引く。
[どんぐりシンボル付き - トーナメントでは使用できない。]
コントロール奪取、コピーを2体生成、追加ターン、7枚ドローと強力な効果を選べるモード呪文。ただしモードを選ぶのはあなたではなく電話をかけたゲーム外の人物。
電話の相手には基本的に各選択肢の内容以外の情報を与えることができないため、その時に応じて最適な効果を選ばれるとは限らない。対象が無く不発になるような事は起こらないが(#ルール参照)いずれのモードも状況によって有効性がかなり変わることがその性質を際立たせている。
- Aは4つの中で特に劣勢をひっくり返す要素が強い。逆にこちらが優勢な場合や、クリーチャーをあまり出さないデッキ相手では効果が薄い。
- 逆にBはこちらの優勢をさらに強める効果。自分がある程度強力なクリーチャーを出せていることが前提となる。
- CはB以上に有利な状況でなければ活かしづらいが、うまくハマった場合は他のモード以上に勝利に直結しやすい。
- Dは効果量で言えば最も安定しているが、残りのマナや手札の枚数によっては無駄になる場合がある。
ある種のランダム性を楽しむのがこの手のカードの醍醐味ではあるものの、少しでも有効なモードを引きたいならば、自分がよく使うデッキを知っていて信頼できる人物を選べるかが鍵となるか。
- 元ネタは英国のテレビ番組、『Who Wants to Be a Millionaire?』だろう。『クイズ$ミリオネア』として日本版も放送されていたので、ご存じの方は多い筈。クイズの最中、答えが分からない時に助けを求めるオプションの中に、予め決めておいた人に電話をかけて答えを聞く文字通り「テレフォン」が存在し、英語名も同様に「Phone a Friend」である。ちなみに元ネタでは制限時間以内に問題文も含め伝える必要があったが、こちらには時間制限は無い代わりに詳細な説明はできない。
- かける相手は極力マジックを知っている人に。それでもいきなり電話をかけられて効果の文章だけをまくし立てられても普通は訳が分からないので、「マジックのゲームをしていて、こんなカードを使ったんだけど」ぐらいの説明は対戦相手も許容してあげよう。当然だが、迷惑にならない時間と相手を心がけながらかけておきたい。
- 追加のターンを得られるカードとしては追放されないため、回収手段を用意してエターナルブルー戦略をとることも出来なくもない。もっとも、何度も電話に呼び出される友達をイライラさせかねないし、そもそもマナ・コストが同じ時間のねじれ/Time Warpを使ったほうが確実なのでやめておこう。
ルール
- 電話をしていいのは盤面の状況を見ていない人物に限られる。たまたまゲームを見ていた人に電話してはいけない。[1]
- あなたは電話の相手に、現在の(ゲーム外の人物が選択する必要があるという)状況と各選択肢の内容を全て伝えることができる。それ以外の事、盤面の状況やどれを選んで欲しいかなどを話すことは出来ない。[2]
- 電話を持っていない場合は近くにいるゲーム外の人物に直接尋ねることも認められる。その場合は盤面を見せてはならない。
- テキストチャットによる会話も認められているが、どのような手段で「テレフォン」した場合も、相手にはすぐに答えを出してもらう必要がある。
- 会話の内容はすべてのプレイヤーに公開しなければならない。通話の際はスピーカーフォンに切り替えること。
- 「答えなかった」とは、連絡を取るのに失敗した場合や、電話の相手が適切な時間内に答えなかった場合を示す。
- 適正な対象の無いモードを選ぶことは出来ない。電話相手がAやBを選んだ場合、適正な対象がいない場合は他のモードを選び直してもらえる。対戦相手に選択権が移った場合も同様。
参考
- ↑ If I cast phone a friend, can I phone someone who...(Blogatog 2022年10月10日 Mark Rosewater著)
- ↑ Unfinity Release Notes(Feature 2022年10月7日 Mark Rosewater and Jess Dunks著)