Lich

提供:MTG Wiki

2022年10月7日 (金) 13:01時点におけるHarukaTomose (トーク | 投稿記録)による版
移動: 案内, 検索

Lich (黒)(黒)(黒)(黒)
エンチャント

Lichが戦場に出るに際し、あなたはあなたのライフの総量に等しい点数のライフを失う。
あなたは、ライフが0点以下であることでゲームに敗北しない。
あなたがライフを得る場合、代わりに同じ枚数のカードを引く。
あなたにダメージが与えられるたび、同じ数のトークンでないパーマネントを生け贄に捧げる。そうできない場合、あなたはゲームに敗北する。
Lichが戦場からいずれかの墓地に置かれたとき、あなたはゲームに敗北する。


リミテッド・エディションで作られた、マジック最初の「敗北条件を変えてしまう」エンチャント。これが戦場に出たならば、そのプレイヤーにはライフの概念が事実上欠落してしまい、パーマネント手札がそれの代わりとなる。

治癒の軟膏/Healing SalveAncestral Recall相当になるなどのメリットもあるが、それに匹敵する強烈なリスクを抱えている。ライフで敗北することはないとは言ってもダメージを無視できるわけではなく、その分パーマネントが減っていく。なにも考えがなければジリ貧になるのは目に見えているわけだ。根本的に、Lich自体が解呪/Disenchantなどで除去されると即敗北というのも厳しい点。

とはいえ、ライフ量がパーマネント数を極端に下回っている状態なら、「負けるまでのダメージ許容量の増加」という意味で一種のライフ回復と似たようなもの。その後、普通はあまり有効ではないライフ回復手段がドローに化けるわけで、得られるアドバンテージは大きい。

  • これが出ていればライフを失う効果は意味がなくなる。これは、パーマネントを生け贄に捧げる能力がダメージを誘発条件としているためである。なお、後述のバリエーションの1つである死者の墳墓/Lich's Tombではライフを失うことを誘発条件としている。
  • ライフが負の数になってもよいと言っても、ライフが0になるので基本的にコストとしてライフを支払うことはできなくなる。
  • ライフによって敗北しない能力コントロールしている間のみ機能するため、通常は寄付/Donateなどで対戦相手にコントロールを渡すといった使い方はできない(死者の墳墓などが無い限り、次の状況起因処理で自分が敗北する)。
  • lichは「死体」を意味する英単語だが、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』により「強力な魔法によって自ら不死化した高位の魔法使い」を指す言葉として使われ、それ以降は様々なファンタジーでも使われるようになった。ライフが敗北条件ではなくなる(不死化する)ことからも、Lichがプレイヤーを「リッチ」化させるカードとしてデザインされたことが窺える。

オラクルの変遷

印刷時のルール文章は現在の書式に合わせると、以下のようなものであった。


旧オラクル

Lich (印刷時) (黒)(黒)(黒)(黒)
エンチャント

あなたはすべてのライフを失う。このゲームであなたがライフを得る場合、代わりにライフ1点につきカードを1枚引く。あなたに与えられたダメージ1点につき、あなたはトークンでないパーマネントを1つ破壊しなければいけない。これにより破壊されたクリーチャーは再生できない。このエンチャントが破壊されるか、あなたが墓地にカードを置くことができずにダメージを受けた場合、あなたは敗北する。


Duelist誌4号でエラッタが出され、「何らかの理由でLichが戦場を離れた場合、あなたはこのゲームに敗北する」「この方法で失ったカードは生け贄に捧げられたとみなす」ように変更された。

1998年7月頃のオラクル更新で、ライフが1未満になることで敗北しないことが明確化された。また、ライフ損失効果は「ライフの総量を0にする」ETB能力に変更され、生け贄に捧げられなかった(墓地にカードを置くことができない)場合の敗北はなくなった。

2002年3月頃のオラクル更新で、「ライフの総量を0にする」ETB能力は戦場に出る際の置換効果に変更された。

その後、印刷時の挙動に近づけるため、2010年9月のオラクル更新で「ライフの総量を0にする(負の値なら回復になってしまう)」は「ライフの総数に等しいライフを失う」に変更され、ダメージを受けた後に生け贄に捧げられなかった場合も敗北し、Lich自身は墓地に置かれた場合にのみ敗北するようになった。

関連カード

のちにいくつかのバリエーションが作られている。特記しない限りエンチャント。特殊な敗北条件の追加なしにダメージ敗北を回避するものは崇拝/Worshipの項を参照。

参考

MOBILE