身震いする発見/Thrilling Discovery
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赤定番のかき回し型ドロー呪文。カードを捨てるのが追加コストかどうかの違いはあるが、安堵の再会/Cathartic Reunionに白が混ざったことでライフ回復が付いてきた。
追加コストでない分打ち消されても損害が少ないが、実例指導/Teach by Exampleなどでコピーしてもカード・アドバンテージが得られないという欠点もある。
モダンのドレッジでは、安堵の再会と共に軽量ドロー兼墓地肥やし呪文として採用されている。
パウパーでは追加の信仰無き物あさり/Faithless Lootingとして、ボロス・ラリーに採用されることがある。
ルール
日本語版のルール文章は極めて分かりにくく、正確な挙動を読み取りづらい。あなたの手札が1枚以下などカードを2枚捨てることができない場合、カードを引くことはできない。
英語版のルール文章は「Then you may discard two cards. If you do, draw three cards.」で、時のらせんリマスターまでの定訳に従えば、「その後、あなたはカード2枚を捨ててもよい。そうしたなら、カード3枚を引く。」となる。この訳ならば誤解は少なく、定訳を変更した理由は不明である。
- 文字数削減の苦肉の策なのではないかという説もあるが、1文字減るかどうかというレベルであるため信憑性は薄い。
これに関しては公式の声明が出されており、誤訳ではないとされている[1]。以下に引用する。
- なお《陰謀の理論家》《身震いする発見》などのテキストは誤表記ではありません。日本語版において「あなたは『~』を選んでもよい。」という記述がある場合、そのカギカッコの中の行動ができないならそれを選ぶことはできません。
しかしながら、この声明も厳密に言えば正しくない。例えば、覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veilsなどでカードを引くことができない場合でも、カード2枚を捨てるのを選ぶことはできる。オラクルのとおり、2枚捨てることは3枚引くために支払うコストであるため。
- ストリクスヘイヴン:魔法学院および統率者2021では、尊大な詩人/Arrogant Poet、陰謀の理論家/Conspiracy Theorist、ドラゴンの接近/Dragon's Approachなど多数のカードについて同じような訳がなされている。
- 歴戦の紅蓮術士/Seasoned Pyromancerなどとの混同に注意。あちらはカードを捨てることができない場合でも、カードを引くことができる。
関連カード
サイクル
ストリクスヘイヴン:魔法学院の、コモンの対抗色呪文サイクル。インスタントかソーサリーで、それぞれリミテッドの2色のアーキタイプに対応している。
- 元気づける雄弁術/Exhilarating Elocution(白黒、+1/+1カウンター)
- 精霊の傑作/Elemental Masterpiece(青赤、重い呪文)
- 活力の注入/Infuse with Vitality(黒緑、ライフ回復)
- 身震いする発見/Thrilling Discovery(赤白、墓地利用)
- ひらめきの瞬間/Eureka Moment(緑青、ランプ)
ストーリー
クイントリウス・カンド/Quintorius Kandは霊魂/Spiritの指導教官、アステリオン/Asterionに言われるがまま、とある洞窟までやってきた。ここにロクソドン/Loxodonの失われし都、ザンタファー/Zantafarがあるというのだ。その中には一本の石柱があるだけで、都の存在を示すものは何もなかったが、クイントは気づいた。ロクソドンの都が封印されたのだとしたら、相応しい者だけが辿り着けるようになっているはずだ。クイントはロクソドンに伝わる祈りの詩、ジェドの聖歌/The Canticle of Jedを大声で唱え――洞窟が揺れ、石柱が沈み、穴が開いた。穴を降下したクイントが見たのは、巨大なロクソドンの黄金の像(イラスト)、そして彼方に広がる無人の都、ザンタファーの姿であった。それはアルケヴィオス/Arcaviosのすべてのロクソドンにとっての悲願たる、世紀の大発見だった[2]。
「これこそがザンタファーの失われた都市に違いない。私の祖先が放浪を始める以前に住んでいた場所だ。ここでどんな歴史を学べるのだろうか!」
脚注
- ↑ 『ストリクスヘイヴン:魔法学院』一部カードにおけるテキスト訂正のお知らせとお詫び(マジック日本公式サイト 2021年4月15日)
- ↑ The Mentor/サイドストーリー第3話:指導教官(Magic Story 2021年4月16日 Reinhardt Suarez著)