エルス/Eruth
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エルス/Eruthはイニストラード・ブロック初出のキャラクター。カードとしてはイニストラード:真紅の契りの苛まれし預言者、エルス/Eruth, Tormented Prophetが初出。
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[編集] 解説
イニストラード/Innistradのケッシグ/Kessig州ラムホルト/Lambholt出身の人間/Human。女性(イラスト1、イラスト2)。夢の中で未来を幻視することができる。
狂っている。呪われている。デビル/Devilに苛まれている。デーモン/Demonの代弁者だ。エルスは様々なことを言われた。同じ町に住む町民たちの手で、湿った惨めな砦に閉じ込められる前に。お前の健康のためだ、お前の身の安全のためだ、彼らはそう言った。そのためエルスは、世界がどのように終わりを迎えるかを語るのをやめた。彼らはエルスの見る夢が実際に現実となることを気にかけなかった――ただ彼女の予言が混乱と恐慌を広げないようにすることだけを気にかけたのだ。しかしながら、天使の拳トーレンズ/Torensとの運命的な出会いを経て、エルスは今や世界に警告することができるようになった。どんな恐ろしいものが彼女と一緒に砦に隠されていたかについて……。
- Magic Storyで語られているエルスの設定は、上記のものとは異なる。彼女は故郷ラムホルトで異端者として処刑されそうになったところを逃げ延び、トラウブラッセン/Traublassenで生け贄として村の砦に送られた。
- イニストラードにおける「狂人扱いされる予言者」を描いたカードとしては、イニストラード時点で捨て身の狂乱/Desperate Ravingsが登場していた。
[編集] 経歴
[編集] 逆境を逃れて/Survivors
元聖戦士/Catharのトーレンズは、小村トラウブラッセンにて、地主のヴァイタス/Vytasという男に調査を頼まれ、借地人の若者アレクサンダー/Aleksandarとともに村の砦に入った。二人は人間の悲鳴を聞き、階上の部屋へと急いだ。その部屋は影のような煙で満ちており、それが晴れるとアレクサンダーの姿はなかった。声に振り向くと、そこには鎖と枷で繋がれた寝間着姿の女性がいた。
その女性、エルス曰く、あの若者はデビルによって「主」のもとに連れ去られたとのことだった。さらにトーレンズがエルスの枷を外す間、彼女は自分の境遇を説明した。夢で未来を見る自分は、故郷ラムホルトで異端者として審問官/Inquisitorに処刑されそうになったところを逃げ延び、「闇の淑女/The Dark Lady」なる存在と出会い、トラウブラッセンで貴方と同じように捕まり、この砦に送られたと。枷を外し終えたトーレンズは、「主」のいる場所へ一人で向かおうとしたが、エルスは一緒に行くと言い張った。
砦内の墓地で、トーレンズはアレクサンダーと再会したが、その体は何者かに取り憑かれていた。その存在はウンブリス/Umbrisと名乗り、トーレンズにすべてを説明した。遥か昔、ヴァイタスの曽祖父テイヴァス/Taivasが自分と契約を交わした。束縛の魔法でここに囚われたウンブリスは、トラウブラッセンの民が寝ている間に、彼らの悲しみや苦しみの記憶を喰らう。これにより、彼らは喪失に心奪われることなく、労働者として従順に働く。その対価として、テイヴァスの一族は定期的にウンブリスに生きた人間を捧げるのだ。エルスも生け贄として送られたが、すでに「闇の淑女」の所有物である彼女には手は出せなかった。
ウンブリスはトーレンズに提案した。お前の苦しみの記憶を喰ってやろうと。家族を救えなかった過去を持つトーレンズにとって、それは魅力的な申し出だった。エルスは耳を貸さないようにと、そして家族の運命は変えられなかっただろうと言った。じゃあエルスが夢で見たはずの俺の運命は何だと言うトーレンズに彼女は告げた。それを決めるのは貴方だと。トーレンズは答えを見出した。彼はウンブリスに近づくと、メイスを振り下ろし――ウンブリスを束縛する鉄の輪を叩き壊した。驚くウンブリスに、今度はトーレンズが提案した。
村の広場で、ヴァイタスとその家族が村人たちに包囲されていた。提案通り、ウンブリスが彼らの記憶を解放したのだ。エルスはトーレンズに言った。自分はラムホルトには帰らず、この村に残って人々を導くつもりだと。闇の淑女曰く、これはエルスの新たな始まりの機会なのだそうだ。
[編集] 登場
[編集] 登場カード
[編集] フレイバー・テキストに登場
[編集] 登場作品・登場記事
- Survivors/サイドストーリー第3話:逆境を逃れて(Magic Story 2021年11月12日 Reinhardt Suarez著)
- The Legends of Innistrad: Crimson Vow/『イニストラード:真紅の契り』の伝説たち(Feature 2021年11月12日 Doug Beyer, Ari Zirulnik, and Grace Fong著)