引く

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2021年8月31日 (火) 20:46時点における0503 (トーク | 投稿記録)による版
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カードを引く/Draw card(s)と指示された場合、ライブラリーの一番上カード手札に入れる。英語の読みからドローと呼ぶこともある。フレイバー上のイメージは「ひらめき」や「考察」とされている。


Divination / 予言 (2)(青)
ソーサリー

カードを2枚引く。



Jayemdae Tome / ジェイムデー秘本 (4)
アーティファクト

(4),(T):カードを1枚引く。


目次

ルール

誰が引くかが指示されておらず、ただ単に「カードを1枚引く。」と書かれている場合、カードを引くのはあなた(その呪文能力コントローラー)である。

複数枚のカードを引く指示があった場合には、「カードを1枚引く」処理を複数回行う。また、複数のプレイヤーに同時にカードを引かせる指示があった場合、APNAP順に従って、1人ずつ指定された枚数のカードを引いていく。

  • 「カードを引くたび」誘発する誘発型能力は、カードを1枚引くごとに誘発する。
  • 「カードを引く場合、代わりに…」という置換効果は、「カードを1枚引く」ことを置換する。複数枚引くときは、1枚ごとに置換し、置換してできたイベントを完了してから次の1枚を引く。

ライブラリーにカードがない状態でも、「カードを引く」という処理を行うことができる。これは、「不可能な処理は無視する」というマジックの黄金律の例外である。空のライブラリーからカードを引こうとしたプレイヤーは、次の状況起因処理の際に敗北する。→ライブラリーアウト

  • ライブラリーが空の状態でも、「カードを引く場合、代わりに…」という置換効果を適用できる。
  • 空のライブラリーからカードを引こうとした場合、実際にはカードを引いていないので、「カードを引くたび」という誘発型能力は誘発しない。

ライブラリーのカードを手札に移動させることすべてが、「カードを引く」であるわけではない。「引く」として扱われるのは、ドロー・ステップ開始時のドロー、およびルール文章に「引く」と書いてある効果だけである。嘘か真か/Fact or Fiction闇の腹心/Dark Confidantなどの「手札に加える」効果は、カードを引くことを禁止する効果の影響を受けないし、「カードを引くたび」誘発する能力を誘発させない。

呪文を唱える手順の間にカードを引く場合、その唱え終わるまで引いたカードは裏向きのままである(CR:401.5)。裏向きである間、そのカードは特性を持たないものとする。これは、以下の記述も含め、能力起動についても同様である。

  • このルールは「解決中」や「唱え終わってから解決時まで」ではなく「唱えている間」にのみ適用される。
    • 唱えている間にカードを引くという状況は、彩色の宝球/Chromatic Sphere起動した場合などごく限られた場合にしか発生しない。
    • 唱えている間であっても、(「手札に加える」などの)「引く」ではない効果で手札に置かれたカードは、裏向きにはならない。
  • 手札にあることには変わりがないので、唱える手順の完了前にこのカードをコストとして捨てたりしてもかまわない。
    • ただし、特性を持たないので、「のカードを捨てる」といった、特定の性質のカードを捨てるコストには充てられない。

色の役割

「カードを引く」ことの1種色は、2種色は、3種色はである[1]。なお、キャントリップサイクリングなど手札の増えない1枚ドローならどのでも持ち得る。

ドローは青の得意分野であり、引く枚数のバリエーションを含め、種類が豊富。ペナルティのない複数枚のドローはほとんどが青に存在する。ルーターと呼ばれる「引いて捨てる」効果の多くも青のカード。
例:天才のひらめき/Stroke of Genius連絡/Tidingsマーフォークの物あさり/Merfolk Looter
黒のドローは何らかのリソース、特にライフと引き換えになる場合が多い。恒久的ドローの場合、ライフの喪失が累積して逆にピンチになる場面もある。厳密には「引く」こととは異なるが、「ライブラリーの一番上のカードを手札に加える」ものもやはりライフなどを失う。
例:ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena夜の囁き/Night's Whisper頭叩き/Skulltap
緑のドローは、その多くが何らかの形でクリーチャーと関連している。土地と関連しているものもある。
例:よりよい品物/Greater Good原始的刻印/Primitive Etchings生命の力、ニッサ/Nissa, Vital Force
赤は「混沌」の色であるため、全プレイヤーを巻き込んでの手札総入れ替え(ホイーリング)などは得意。闇の隆盛以降は、「捨てて引く」タイプのルーター能力(かき回し)を獲得。基本セット2015から「ライブラリーの一番上追放し、一定期間だけそれをプレイすることを許可する」という擬似ドロー(衝動的ドロー)も増えてきている。
例:Wheel of Fortuneかき回すゴブリン/Rummaging Goblin衝動的な行動/Act on Impulse
白のドローは数が少なく、特に一度に複数枚引けるカードはほとんど存在しない。これは、あらゆる種類の対策手段を持つ色である白を強くしすぎないための措置である。ただし、デッキ全体を特定の戦略に寄せなければ使えないようなドローは、対策カードを入れるスロットが少なくなるため例外的に認められている[3]エルドレインの王権以降は自分と対戦相手が同時にドローするカードも登場している[4]
例:弱者の師/Mentor of the Meek上級建設官、スラム/Sram, Senior Edificer希望の夜明け/Dawn of Hope秘密のランデブー/Secret Rendezvous

その他

脚注

  1. Mechanical Color Pie 2017/メカニズム的カラー・パイ 2017年版Making Magic 2017年6月5日 Mark Rosewater著)
  2. Is Harmonize a break?qBlogatog 2018年6月22日)
  3. More Stories from the City/都からのさらなる話(Making Magic 2018年10月1日 Mark Rosewater著)
  4. Eldraine Check, Part 2/エルドレイン・チェック その2Making Magic 2019年9月30日 Mark Rosewater著)

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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