ターシャズ・ヒディアス・ラフター/Tasha's Hideous Laughter
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ソーサリー
各対戦相手はそれぞれ、その追放したカードのマナ総量の合計が20以上になるまでライブラリーの一番上からカードを1枚ずつ追放していく。
青におなじみのライブラリー破壊呪文。削る枚数は不安定だが、切削するものと違い追放するため墓地利用されるリスクはなくなっている。
スタンダードでは遺跡ガニ/Ruin Crabや荒れ狂う騒音/Maddening Cacophonyと同居するため、ライブラリーアウト戦略を大きく強化した。単色でも構築できるほどの種類と速度を手に入れたが、青単色ではアグロの猛攻をしのぐための一工夫は必要。
モダン以下でも直近のセットで追加された正気破砕/Fractured Sanityなどとともにライブラリー破壊の速度に拍車をかけている。さらにこれは追放してくれるため、墓地利用の豊富な環境ではありがたく、引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Tornなどのライブラリー修復手段を搔い潜れる。
削る枚数は、過去のカードからマナ効率を考えると、正気破砕よろしく15枚程度は欲しいところ。極端にマナ総量が偏っているデッキも存在するが、基本的にはこの程度は削れる計算である。
リミテッドでは当然強力なものの、流石にこれ1枚では削り切れず、またフォーゴトン・レルム探訪では低稀少度のライブラリー破壊カードがデモゴルゴンの手中/Demogorgon's Clutches、バルダーズ・ゲートのクライドル/Krydle of Baldur's Gateくらいしかないので決めきれない。精神異常のソーサラー/Aberrant Mind Sorcererで再利用できるのなら勝ちの目が見える。
ストーリー
ヒディアス・ラフター/Hideous Laughter(忌まわしい笑い)は、ダンジョンズ&ドラゴンズに登場する呪文(第5版では1レベル・バード/ウィザード呪文)。敵を笑い転げさせて行動不能にする(イラスト)。同名のカード(忌まわしい笑い/Hideous Laughter)がすでに存在するが、効果に関連はない。
様々な呪文や書物にその名を残すターシャ/Tasha(またの名をナターシャ/Natasha、イグウィルヴ/Iggwilv)は高名な悪魔学者/Demonologistであり、モルデンカイネン/Mordenkainenに並ぶ大魔術師として知られている。デーモンのグラズト/Graz'ztとは因縁が深く、仇敵同士であると同時に恋人同士でもある。
- さらなる元ネタは、D&Dの製作者であるGary Gygaxにクレヨンでファンレターを描いて送り、「笑い」の呪文を提案した少女の名前が“ターシャ”だったことによる。
脚注
- ↑ 『フォーゴトン・レルム探訪』一部カードにおけるテキスト訂正のお知らせとお詫び(マジック日本公式サイト 2021年7月9日)