スタックス
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スタックス(Stax)は、ヴィンテージにおけるアーティファクトを中心としたコントロールデッキ。ゴブリンの溶接工/Goblin Welderで強力なコントロール力を持つアーティファクトを使い回す。
概要
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) 工匠(Artificer)
(T):プレイヤー1人がコントロールするアーティファクト1つと、そのプレイヤーの墓地にあるアーティファクト・カード1枚を対象とする。両方の対象がこの能力の解決時に適正である場合、そのプレイヤーはそのアーティファクトを生け贄に捧げると同時にそのアーティファクト・カードを戦場に戻す。
1/1アーティファクト
あなたのアップキープの開始時に、あなたは煙突の上にスス(soot)・カウンターを1個置いてもよい。
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは煙突の上に置かれたスス・カウンター1個につき、パーマネントを1つ生け贄に捧げる。
アーティファクト
消散4(このアーティファクトは、その上に消散(fade)カウンターが4個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、それから消散カウンターを1個取り除く。できない場合、それを生け贄に捧げる。)
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーはからみつく鉄線の上に置かれている消散カウンター1個につき、そのプレイヤーがコントロールするアンタップ状態のアーティファクト1つかクリーチャー1体か土地1つをタップする。
初期のスタックスは、上記のアーティファクトに加え、抵抗の宝球/Sphere of Resistanceを中心としたコントロールデッキだった。
ミラディン以降、重いながらも強力なアーティファクトが続出したため、様々なバージョンが誕生していく。精神隷属器/Mindslaverによってターン・コントロールを目指したり(Control Slaver)、世界のるつぼ/Crucible of Worldsと露天鉱床/Strip Mineで土地破壊ロックを仕掛けたりし、三なる宝球/Trinisphereが組み込まれたものは特にトリニスタックスなどと呼ばれる。しかもMishra's Workshopという強力なマナ加速を可能としている土地があるため、序盤からコントロールを越えたロック状態にすることもあり得る。そんなげんなり感もあってか三なる宝球が制限カードに指定され、以前のような抵抗の宝球によるスタックスに戻るとみられている。
- 2005年のSCG Power Nine Tournament Seriesでは赤単のUba Staxと呼ばれるものが優勝している。土地をゴブリンの溶接工/Goblin Welderのためだけに赤に統一し、その分Bazaar of Baghdadを入れる余裕が出来ている。相手のドローをロックしたりワールドゴージャーを殺すためにメインで姥の仮面/Uba Maskが採用されている。
- ちなみに「Stax」とは、もともと「$t4Ks」と書かれていたもの。これは、「The $4,000 Solution(4000ドルに値する解決策)」の頭文字をもじったものだそうだ。もっとも、パワー9の他、Mishra's Workshopも4枚必要とするこのデッキを4000ドルで作るのは今となっては難しいが。
- なお、プレイングの難しさでは数あるコントロールデッキでも随一。デッキの中枢となるアーティファクトの多くが自分にもデメリットを課すタイプのものであり、相手の行動の阻害と自分への被害の軽減の両方を考えながら行動しなければならない。プレイヤーのセンスが問われるデッキである。
サンプルレシピ
- 備考
- 2005 Vintage Championship 優勝(→参考)
- 使用者:Roland Chang
- フォーマット