湖に潜む者、エムリー/Emry, Lurker of the Loch
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墓地のアーティファクトを唱えさせてくれる伝説のマーフォーク・ウィザード。
元々3マナとそれなりには軽いが、アーティファクトを展開することで1マナまで軽量化可能。サイズは小さいが、性質上完全にシステムクリーチャーに徹することになるので除去耐性以外の面では問題ではない。
墓地からアーティファクトを唱えることで、カード・アドバンテージを繰り返し獲得でき、破壊されてしまったキーカードの再利用などにも使える。ETB能力で墓地を肥やすため、序盤で出してもこれで多少は準備が可能。
難点は、原則1ターンあたり1枚になることや、タップ能力ゆえに即時使用できないという即効性の低さ。もっとも、1マナで出せる軽さを考慮すれば不十分とは言えないだろう。アーティファクト・クリーチャーの跳ね橋/Crashing Drawbridgeなどで速攻を与えるのも手。
現状、真価を発揮できるのはアーティファクトのフィーチャーが少ないスタンダードよりモダン以下の環境であり、例えば、アーティファクトを唱えることでこのカードをアンタップできるカード(ミラディン人のスパイ/Mirran Spyやジェスカイの隆盛/Jeskai Ascendancy)、墓地か戦場にモックス・アンバー/Mox Amberあるいはオパールのモックス/Mox Opal2枚で無限ループが可能。モックス・アンバーは単純に使いやすい対象なので入れ替わりでローテーションしてしまったのが惜しまれる。
リミテッドではある程度アーティファクトが確保できれば活躍できるだろう。黄金の卵/Golden Eggやジンジャーブルート/Gingerbruteといった優秀かつ自力で墓地にも送れるコモンが揃っているので、活用できるデッキにするのは容易。
開発秘話
モチーフは、アーサー王伝説に登場する「湖の乙女」。水の妖精あるいは魔法使いとされ、アーサー王にエクスカリバーという名の剣を与えるなど、様々な役割を果たす。
開発部は湖の乙女に捻りを加え、湖の中に住むマーフォークとした。また、エクスカリバーを与えたエピソードから、墓地のアーティファクトを唱える能力が持たされた。これは青の役割である、「墓地のアーティファクトを手札に戻す(Reconstructionなど)」を拡大したものである[1]。