精神錯乱/Mind Twist
提供:MTG Wiki
黎明期ならではの、コスト設定を間違ってしまったカードのひとつ。効果自体も強力であり、コスト・パフォーマンスのよさは歴然。しかもX以外に必要なマナ(いわゆる火種)が黒マナ1点と色拘束の面でも唱えやすく、様々なデッキに入れることができる。
ましてその頃はSoloMoxenや暗黒の儀式/Dark Ritualといった、これまた現代基準からすればおかしなレベルのマナ加速が存在していたため、非常に早いターンのうちに対戦相手の手札の大部分を、しかも無作為に捨てさせてしまう。1~2ターン目から3枚も4枚も落とされたら、キーカードやフィニッシャーが存在するコンボデッキやコントロールデッキはもちろん、ウィニーですら機能不全に陥ってしまう。
スタンダード現役時代には黒き拷問台が全米や世界を制するなどの暴れぶりを見せた。現在はヴィンテージで、Moxおよび暗黒の儀式/Dark Ritualからの速攻プレイや、パーミッションがタッチした黒マナにマナ吸収/Mana Drainで吸い上げた無色マナを添えての不意打ちなどで、プレイヤーの精神を錯乱させている。
- 対戦相手ではなくプレイヤーを対象としているため、誤った指図/Misdirectionには注意が必要。
- これほどの凶悪カードでありながら、なぜかチャネル/Channelや天秤/Balanceとともに第4版まで残っていた。
- このカードがあったためか、その当時はトーラックへの賛歌/Hymn to Tourachの強さがあまり認識されていなかった。
- 第5版では「スタンダード環境で禁止になったカードは除外する」という理由で収録されなかった(Taming the Flames(Duelist誌17号の記事))。
- デュエルファイター刃のヒロインの一人、瀬石櫻(せいし さくら)の名はこのカードの名前にちなんで付けられた。
1994年8月1日よりタイプ1(現ヴィンテージ)で制限カード、1996年2月1日に禁止カードに指定された。その後、2000年10月1日に制限カードに復帰し、2007年6月20日に制限解除。タイプ1.5では制定当初から禁止カードに指定されていた。2004年9月20よりタイプ1.5から移行したレガシーでも最初から禁止カードに指定されている。スタンダードでは制定当初から制限カード、1996年2月1日より禁止カードに指定された。エクステンデッドでは制定当初から禁止カードに指定されていた。
関連カード
- 精神歪曲/Mind Warp - 3マナ増えたことで選んで捨てられるようになった調整版。(アイスエイジ)
- 呆然/Stupor - 3マナで無作為に1枚、相手の選択で1枚捨てさせる精神錯乱の下位互換。(ミラージュ)
- 心を削るものグリール/Greel, Mind Raker - 精神錯乱の伝説のスペルシェイパー。(プロフェシー)
- 思考の粉砕/Mind Shatter - マナ・コストに黒マナが1つ増えた精神錯乱の下位互換。(モーニングタイド)