サンドワームの収斂/Sandwurm Convergence
提供:MTG Wiki
逆Moatとも言えるフライヤーへの攻撃制限と、大型のワーム・トークンを次々と生成するエンチャント。
航空戦力をシャットダウンしながら、コスト不要で続々と増え続ける5/5トークンによって地上も制圧できるため、2つの能力がよく噛み合っている。トークン生成のタイミングが終了ステップの開始時であるため、唱えた返しのターンでも隙を作りづらいというのも利点。また、本体が比較的除去されにくいエンチャントという事も強みで、維持さえできれば勝利が転がり込んでくるエンドカードとして運用できる。
ただしマナ・コストも8マナと非常に重く、かつトークンの出てくるペースが1ターン1体と遅いため、防御カードとしてもフィニッシャーとしても対戦相手の展開に追いつけない危険性が高い。ミッドレンジなどで利用する単純なアタッカーとしてはほかにいくらでも候補があるのが実情。ゲームが長引く事を前提としたコントロールや、素早くこれを戦場に出すことができるランプ戦略や踏み倒しギミックでの利用が望ましい。
リミテッドでも出せれば非常に強力。押し込まれている状況でもこれ1枚で逆転できるほどであるが、その重さから出す前に敗北してしまう可能性も少なくない。マナ加速などを駆使して押し切られる前に出せるようにしたい。
- Moatと違い、あなた側への攻撃以外は禁止しない。自分やチームメイトが妨害されないだけでなく、多人数戦の無差別戦では対戦相手同士を争わせるのにも利用できる。
- 空中浮遊/Levitationを寄付/Donateしてやれば、アタッカーを完封できる。
- 通常、生物について収斂と用いる場合、「収斂進化(他系統の生物が同質の形態を獲得する進化現象)」という意味で使われるが、これはイラストやカードの効果を見るに、「散布的に位置していた複数の物が一箇所に集まっていく」というそのままの意味で使われているようだ。
- 餌場、あるいは繁殖場/Spawning Groundsといったニュアンスがあるのかもしれない。フレーバー・テキストを一見するとワーム同士が喧嘩せずに餌場を共有するのは矛盾があるように見えるが、現実世界でも「巣」という最小単位の縄張りを維持しつつ大きな群れを形成する習性の生き物は多く存在する(繁殖期の海鳥や、広く見れば人間も同様)。
喧嘩早く縄張り意識の強いサンドワームは、砂丘の上空も見張っている。