狂乱のサルカン/Sarkhan the Mad
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エルドラージ覚醒で再登場したサルカン・ヴォル/Sarkhan Vol。エルドラージ覚醒唯一の多色カードでもある。
忠誠カウンターを増やす忠誠度能力を持っておらず、必然的に使い捨てを前提とする短期運用になり、この点で他のプレインズウォーカーとは大きく異なる。
- ±0能力
- 闇の腹心/Dark Confidantの能力に似た手札補充。
- 闇の腹心はコントローラーがライフを失うがこちらはサルカン自身の命が削られる。自分のライフが削られないのは幸いだが、いかんせんサルカン自身が5マナと重いので、闇の腹心のように軽いカードを中心としたデッキに採用してリスクを減らすことは難しい。最初からドロー加速として使うよりも、忠誠度が1余った状態で使うことが多くなるだろう。
- -2能力
- クリーチャー1体をドラゴン・クリーチャー・トークンに変化させる。
- このカードの主となる忠誠度能力であり、基本的に小型クリーチャーや壁などをドラゴンに変換して打撃力を増強していくことになる。一応対戦相手が5/5以上の巨大クリーチャーをコントロールしている場合、被害を抑えるために起動することも考えられる。選択する機会はそう多くないであろうが、エルドラージ覚醒にはエルドラージという超大型クリーチャーも多数存在するので、覚えておいても損はないだろう。
- -4能力
- 自分のドラゴンすべてからプレイヤーに魂の火/Soul's Fire。
- 能力を使ってもドラゴンが生け贄に捧げられたりタップされたりはしないので、かなりの打撃力を期待できる。ただしこの能力を起動するよりも2番目の能力を起動し続けた方が有利な展開も十分あり得るので、よく戦局を読んで使っていきたい。エルドラージ覚醒にはドラゴン・クリーチャーが存在しないため、エルドラージ覚醒を用いたリミテッドではサルカンが生み出したドラゴンで5点のダメージを与える能力として見ることになる。構築ではドラゴンデッキに投入することも考えられるが、ややオーバーキルか。
- アラーラでのサルカンとも相性はいい。3番目の忠誠度能力を使いドラゴン・トークンを生成、それから狂乱のサルカンを出してこの能力を使えば一気に20点。やはりオーバーキルかも知れない。一応、当時のスタンダードでも可能であった。
- ダメージを与えるのはサルカンではなくそれぞれのドラゴン・クリーチャーである。例えば、ニコル・ボーラス/Nicol Bolasをコントロールしている状態でこの忠誠度能力を使えば対戦相手の手札を捨てさせることができる。
リミテッドでは2番目と3番目の能力だけで十分ゲームエンド級。スタンダードではジャンドにて2番目の能力により芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinaxや苗木などをドラゴン・トークンに変える他、役目を終えた深淵の迫害者/Abyssal Persecutorの除去にも使用された。また若き群れのドラゴン/Broodmate Dragonから3番目の能力で一気にライフを削ることもあった。また、黒赤吸血鬼では異例の重さながら対コントロールデッキ用のサイドボードとして採用された。
関連カード
サイクル
ゼンディカー・ブロックのプレインズウォーカーのメガサイクル。ブロック全体を通して各色に1人ずつ収録された。
- ギデオン・ジュラ/Gideon Jura
- 精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor
- ソリン・マルコフ/Sorin Markov
- 燃え立つチャンドラ/Chandra Ablaze
- ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane
その他、黒赤のプレインズウォーカーとして狂乱のサルカン/Sarkhan the Madが存在している。
ストーリー
詳細はサルカン・ヴォル/Sarkhan Vol (ストーリー)を参照。
- 狂乱しているのは、ニコル・ボーラスに仕えているため。偉大なるドラゴンに忠誠を誓う歓びと、ボーラスから与えられる怪しげな使命への疑念の狭間で揺れている。
参考
- The Eldrazi Arisen (公式のプレビュー記事、英語)
- 壁紙・待受
- カード個別評価:エルドラージ覚醒 - 神話レア