変わり谷/Mutavault
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能力の起動コストやクリーチャー化したときのサイズはミシュラの工廠と全く同じで、組立作業員を強化するタップ能力を持たないため、単体の性能で言えば下位互換になる。しかしすべてのクリーチャー・タイプを持つため、実質的には多くの部族カードと相性が良いという長所がある。例えば、単体では本家のように3/3のブロッカーとして使うことはできないが、何かしらロードが1体いれば3/3のアタッカーにもブロッカーにもなるなど。
登場時のスタンダードでは、多くのデッキで採用され活躍している。この時期は優秀な多色地形が豊富であったため、無色マナしか生み出せない土地であるこのカードが多色デッキにおいても4枚積みされるということが珍しくなかった。またフェアリーデッキなどの部族デッキでは、全てのクリーチャー・タイプを持つことも重要な要素だった。
エクステンデッドでも見かける機会は少なくない。エターナルではランドスティルに本家ミシュラの工廠が採用されるものの、カウンタースリヴァーやマーフォークといった部族デッキではクリーチャー・タイプによるシナジーが形成されるためこちらが採用される。
- 「多相を持つ」ではなく「すべてのクリーチャー・タイプを持つ」となっているのは、種類別の都合。詳細は多相のルールを参照。
- 同時期、第10版に収録されたミシュラランドはタップインであるが、こちらにはその弱点がない。もちろん戦場に出したターンは召喚酔いの影響を受けるため、即クリーチャー化して攻撃ということはできないので注意。
- 本来vaultには谷という意味はなく、「変わり種」をシャレた日本語訳であろう。イラストも谷ではない。