ラル・ザレック/Ral Zarek
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Ral Zarek / ラル・ザレック (2)(青)(赤)
伝説のプレインズウォーカー — ラル(Ral)
伝説のプレインズウォーカー — ラル(Ral)
[+1]:パーマネント1つを対象とし、他のパーマネント1つを対象とする。その前者をタップし、その後者をアンタップする。
[-2]:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。ラル・ザレックはそれに3点のダメージを与える。
[-7]:コイン投げを5回する。表が出た回数1回につき、このターンの後に追加の1ターンを行う。
ドラゴンの迷路で登場した青赤のプレインズウォーカー。忠誠度能力は、タップ・アンタップ操作、単体火力、追加ターン。
- +1能力
- パーマネントのタップとアンタップ。
- タップで妨害、アンタップで補助と、ふたつを同時に行えるトリッキーな能力。使い方次第で幅広い活用ができる一方で、それぞれの効果自体は月の賢者タミヨウ/Tamiyo, the Moon Sageや求道者テゼレット/Tezzeret the Seekerなどに比べて小さいため、確実性に劣る側面もある。
- 対戦相手のブロッカーを排除したり、こちらのアタッカーを攻撃後にアンタップすることで擬似的に警戒のように振舞ったりなど、クリーチャーを絡めて利用するのがシンプルかつ効果的である。
- この能力はソーサリー・タイミングでしか使えず、またアンタップ阻害などは行わないので、相手クリーチャーの攻撃の阻害はできない。月の賢者タミヨウとの混同に注意。
- 対象が必ず2つ必要である。ただし、すでにタップ状態であるパーマネントを1番目の対象にしてもよい(解決時に何も起きないだけである)し、アンタップに関しても同様。またラル自身を対象にすることもできる。そのため「対象が足りなくて使えない」ということはまず起こらないであろう。
- -2能力
- 火山の鎚/Volcanic Hammer。
- 小型クリーチャーを除去でき、詰めの段階ではライフを削ることもできる、優秀な能力。初期忠誠度から2回連続で使用できるため即効性があり、扱いやすい。
- +1能力と絡めて長期的に運用してもよいし、あるいはこれを2回使っての使い捨てと割り切っても4マナ6点火力でコスト・パフォーマンスとしては良好。ぴったり忠誠度を使い切れるので、手札に2枚以上来た時も、この能力を2発使用して使い捨てて後続を出せるのも強み。
- -7能力
- コイン投げによる追加ターンの獲得。時の縫い合わせ/Stitch in Time5回分に相当する。
- コイン投げというとそれだけで敬遠されがちだが、5回も投げれば大抵は期待値付近の結果が出るので、欲張った結果を求めるのでなければ博打要素は低い。大抵の場合は10マナの時間の伸長/Time Stretch以上の効果を発揮してくれる。
- 得られるターン数の期待値は2.5。コインを5回投げて2枚以上表の確率は81.25%、3枚以上表の確率は50%である。
- なお、最高値の5ターンを得られる確率、1ターンも得られない確率はそれぞれ3.125%。
- クラークの親指/Krark's Thumbをコントロールしている場合の期待値は3.75。「全部裏」の確率は0.1%、「3枚以上表」の確率は89.6%、「5枚とも表」の確率は23.7%になる。
- 忠誠度が7の状態でこれを使って3ターン以上の追加ターンが得られた場合、そのターンのうちに2枚目のラルを出して+1能力を連打すれば、相手のターンになる前に2枚目のラルの忠誠度が7に届く。
- 得られるターン数の期待値は2.5。コインを5回投げて2枚以上表の確率は81.25%、3枚以上表の確率は50%である。
汎用性と決定力を兼ね備えたカードであるが、パーマネントにあまり依存しないイゼット流のデッキでは+1能力がやや扱いづらい印象もある。強力なマイナス能力を活かすために+1能力をどう使っていくか、デッキ構築力とプレイングとが求められる。
ストーリー
ラル・ザレック/Ral Zarekは、イゼット団/The Izzetに所属する人間男性のプレインズウォーカー/Planeswalker。
詳細はラル・ザレック/Ral Zarek (ストーリー)参照。
参考
- 壁紙 (Daily MTG)
- A Maze-ing Grace, Part 1/迷路にめろめろ その1(DailyMTG.com、Making Magic、文:Mark Rosewater、訳:米村薫)
- カード個別評価:ドラゴンの迷路 - 神話レア