残酷な根本原理/Cruel Ultimatum
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ソーサリー
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げ、カードを3枚捨て、その後5点のライフを失う。あなたはあなたの墓地にあるクリーチャー・カードを1枚あなたの手札に戻し、カードを3枚引き、その後5点のライフを得る。
各断片に存在する根本原理サイクルの1枚。グリクシスの根本原理はクリーチャー・手札・ライフを対戦相手から奪い取る。
対戦相手に与える効果は布告系除去+3枚ディスカード+5点ライフロス。これが唱えられるころはゲーム終盤間近なので、対戦相手は1体ぐらい生け贄に捧げてもさほど痛くないかもしれないし、手札も既に展開し終わっていて3枚も残っていないかもしれない。それでも頭数を減らしつつ手札を空にできるなら、十分に決め手になり得るだろう。ライフロスは言うまでもない。
自分に与える効果は墓地からのクリーチャー回収+3枚ドロー+5点ゲイン。特に3枚ドローは強力で、クリーチャー回収も合わせると手札が一気に差し引きで3枚増える。
単純計算で、得られる効果は「残酷な布告/Cruel Edict+遁走/Fugue+糧秣強奪/Stolen Grain+死者再生/Raise Dead+集中/Concentrate」のすべてを唱えたのと同じであり、マナ・コストの合計は(10)(黒)(黒)(黒)(黒)(黒)(黒)(青)(青)(18マナ)。それが7マナで済むのだから、このカードがどれだけ強烈かが分かるだろう。
そうそう支払えるコストではないが、撃てば圧倒的なアドバンテージを稼ぐことができるカードであるため、このカードを唱えるまで守りきれるコントロールデッキのエンドカードに適している。このカードを使用するデッキは残酷コントロールと総称されている。
基本的には対コントロールや中速ビートダウンに有効なカード。もともと布告や手札破壊がさほど有効ではないウィニーなどのデッキタイプには効果が薄く、サイドアウトされることも多い。
- ルール文章が長い上に影響を与える領域も多いが、対象は対戦相手1人のみである。対象不適正で立ち消えになると自分が受ける効果もなくなってしまうので注意。
- ルール文章に書かれている順に実行するため、対戦相手が自分のクリーチャーのコントロールを得ていてそれを生け贄に捧げた場合、それを墓地から回収することもできる。
- 解決開始時に対戦相手のライフが5以下で自分のライブラリーが2枚以下の場合、解決後に双方が敗北条件を満たしているため引き分けとなる。
- イラストには部屋の端ですくむデーモンとニコル・ボーラス/Nicol Bolasの影が描かれている。
- 他の根本原理には、対応するプレインズウォーカーが描かれ、その思想や内心がフレイバー・テキストに記されているが、このカードのボーラスは影のみ、フレイバーもその強大さを暗喩するだけのものとなっている。これは制作陣がアラーラの断片時点ではニコル・ボーラスが物語の黒幕であることを伏せていたためである。
関連カード
サイクル
アラーラの断片の根本原理サイクル。各断片/Shardに対応した弧3色のソーサリーで、マナ・コストは(M)(M)(N)(N)(N)(O)(O)。稀少度はレア。
- 朗々たる根本原理/Clarion Ultimatum(緑白青)
- 輝く根本原理/Brilliant Ultimatum(白青黒)
- 残酷な根本原理/Cruel Ultimatum(青黒赤)
- 暴力的な根本原理/Violent Ultimatum(黒赤緑)
- タイタンの根本原理/Titanic Ultimatum(赤緑白)