他の〜とのバンド

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
5行: 5行:
 
|登場セット=[[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]]<!--アンヒンジドは除いておきます。-->
 
|登場セット=[[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]]<!--アンヒンジドは除いておきます。-->
 
|リーガル=legal
 
|リーガル=legal
|CR=502.11
+
|CR=702.19b
 
}}
 
}}
'''他の〜とのバンド'''/''Bands with Other 〜''は、[[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]]で登場した[[キーワード能力]]・[[バンド]]の特殊な形態。
+
'''他の〜とのバンド'''/''Bands with Other 〜''は、[[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]]で登場した、[[キーワード能力]]・[[バンド]]の特殊な形態。
  
 
==定義==
 
==定義==
'''他の[性質]とのバンド'''/''Bands with Other [性質]''を持つ[[攻撃クリーチャー]]は、同じ「他の[性質]とのバンド」を持つ他の[[クリーチャー]]と攻撃バンドを組むことができる。バンドを持つクリーチャーはこのバンドに加わることができるが、バンドを持たないクリーチャーは加わることができない。このバンドに含まれるクリーチャーは必ずしも「他の[性質]とのバンド」で指定されたクリーチャー・タイプを持つ必要はない。このバンドを[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]するときは、バンド一般のルールに従って処理される。
+
[[プレイヤー]]が攻撃クリーチャーを指定する際、「他の[性質]とのバンド」を持つ[性質]クリーチャー1体以上を含む任意の数の[性質]クリーチャーを1つの「'''バンド'''」として指定してもよい。プレイヤーは同時にいくつの攻撃バンドを指定してもよいが、各クリーチャーは同時に2つ以上のバンドに所属することはできない。
  
攻撃クリーチャーが同じ「他の[性質]とのバンド」を持つ2体以上のクリーチャーによってブロックされた場合、[[防御プレイヤー]]は攻撃クリーチャーの[[ダメージ]]をどのように[[割り振る]]かを決定する。同様に、[[ブロック・クリーチャー]]が同じ「他の[性質]とのバンド」を持つ2体以上攻撃クリーチャーをブロックした場合、[[攻撃プレイヤー]]はブロック・クリーチャーのダメージをどのように割り振るかを決定する。
+
戦闘ダメージ・ステップの間、攻撃クリーチャーが「他の[性質]とのバンド」を持つ[性質]クリーチャーと他の[性質]クリーチャーの両方によってブロックされた場合、(アクティブ・プレイヤーでなく)防御プレイヤーが攻撃クリーチャーのダメージの割り振りを決める。そのプレイヤーはそのクリーチャーの戦闘ダメージを、ブロックしているクリーチャーすべての中で任意に割り振ることができる。
 +
 
 +
戦闘ダメージ・ステップの間、ブロック・クリーチャーが「他の[性質]とのバンド」を持つ[性質]クリーチャーと他の[性質]クリーチャーの両方をブロックした場合、(防御プレイヤーでなく)アクティブ・プレイヤーがブロック・クリーチャーのダメージの割り振りを決める。そのプレイヤーはそのクリーチャーの戦闘ダメージを、それにブロックされているクリーチャーすべての中で任意に割り振ることができる。
 +
 
 +
*本節では「他の〜とのバンド」に関する定義のみを挙げている。指定した「バンド」に関する[[効果]][[バンド#定義]]を参照。
  
 
==解説==
 
==解説==
通常のバンドとは基本的には同じ処理を行うが、以下の2つが異なる。
+
要するに制限付きのバンド。通常のバンドとは基本的には同じ処理を行うが、以下の2つが異なる。
#この能力で作られる攻撃バンドには、同じ「他の〜とのバンド」を持つクリーチャーと通常のバンドを持つクリーチャーのみが参加できる。それ以外のクリーチャーは参加できない。
+
#この能力で作ることができる攻撃バンドには、[性質]クリーチャーのみが参加でき、「他の[性質]とのバンド」を持つ[性質]クリーチャーを1体以上含まなければいけない。[性質]でないクリーチャーは参加できない。
#この能力による[[戦闘ダメージ]]割り振りの権利を得るためには、同じこの[[能力]]を持つクリーチャー2体が必要となる。なお、参加するクリーチャーがこの「〜」に該当しているかどうかは関係ない。
+
#この能力による[[戦闘ダメージ]]割り振りの権利を得るためには、「他の[性質]とのバンド」を持つ[性質]クリーチャーと他の[性質]クリーチャーが必要となる。
  
 
[[Cathedral of Serra|レジェンドの土地サイクル]]が該当する[[色]]の[[伝説のクリーチャー]]に与える、または[[Master of the Hunt]]が生成する[[トークン]]が持つ。また、[[Tolaria]]と[[Shelkin Brownie]]はこれを失わせる能力を持つ。この能力を最初から持っている[[カード]]は[[黒枠]]にはなかったのだが、[[アンヒンジド]]で「他の恐竜とのバンド」を持つ[[Old Fogey]]が登場した。
 
[[Cathedral of Serra|レジェンドの土地サイクル]]が該当する[[色]]の[[伝説のクリーチャー]]に与える、または[[Master of the Hunt]]が生成する[[トークン]]が持つ。また、[[Tolaria]]と[[Shelkin Brownie]]はこれを失わせる能力を持つ。この能力を最初から持っている[[カード]]は[[黒枠]]にはなかったのだが、[[アンヒンジド]]で「他の恐竜とのバンド」を持つ[[Old Fogey]]が登場した。
  
 
*何らかの能力によってバンドを失う場合、他の〜とのバンドもまた失われる。
 
*何らかの能力によってバンドを失う場合、他の〜とのバンドもまた失われる。
**なお、唯一のバンドを失わせるカードである[[Tolaria]]は、[[ルール・テキスト]]に「他の〜とのバンド」も失わせるように記述されている。
+
**なお、唯一のバンドを失わせるカードである[[Tolaria]]は、[[ルール文章]]に「他の〜とのバンド」も失わせるように記述されている。
*開発段階ではレジェンドの[[バニラ]]の伝説のクリーチャー(当時は[[レジェンド (クリーチャー・タイプ)|レジェンド]]の[[召喚]])はすべて「他のレジェンドとのバンド」を持っていたのだが、テストプレイの結果あまりに強かったので没になった(→[http://www.asahi-net.or.jp/~cn9m-sgr/mtg/samatu/concepts.html 「貴様裏切ったな!」]([[相楽守人]]訳))
+
 
 +
===旧ルール===
 +
以前はバンドに参加できる条件が異なっていた。以前の条件は「'''『他の[性質]とのバンド』を持つクリーチャー'''か'''バンドを持つクリーチャー'''」と、非常に限られた範囲でしかバンドを組むことができず、また、「他の[性質]とのバンド」を持つクリーチャーが[性質]である必要はなかった。
 +
 
 +
その能力名に反して「他の[性質]とのバンド」を持たない[性質]クリーチャーはそのバンドに参加できない旧ルールだったが、[[基本セット2010]]発売に伴う[[総合ルール]]の更新で、その能力名の言い回しに基づく、より直感的な方法で機能させるために、現在の能力へと変更された。(→[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/feature/46a&page=4 July 2009 Update Bulletin - Rule Changes]参照)
 +
 
 +
*以前の総合ルールはバンドとは別の項が設けられ、その項にバンドの構成方法が記載されていたが、ルール変更時にバンドの項へと統合された。
 +
 
 +
===その他===
 +
*開発段階ではレジェンドの[[バニラ]]の伝説のクリーチャー(当時は[[レジェンド (クリーチャー・タイプ)|レジェンド]]の[[召喚]])はすべて「他のレジェンドとのバンド」を持っていたのだが、テストプレイの結果あまりに強かったので没になった(→[http://www.asahi-net.or.jp/~cn9m-sgr/mtg/samatu/concepts.html 「貴様裏切ったな!」]([[相楽守人]]訳))。
  
 
==参考==
 
==参考==
*{{WHISPER検索/カードテキスト|他の+とのバンド}}
+
*{{WHISPER検索/カードテキスト|他の とのバンド}}
 
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr97 ミスなんてもってのほか] その4 (米Wizards社(英語))
 
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr97 ミスなんてもってのほか] その4 (米Wizards社(英語))
 
**[http://members.at.infoseek.co.jp/braingeyser/03/1112.html M:tGやっちまった小咄集] (Braingeyser、上の記事の和訳)
 
**[http://members.at.infoseek.co.jp/braingeyser/03/1112.html M:tGやっちまった小咄集] (Braingeyser、上の記事の和訳)
33行: 46行:
 
*[[ルーリング#キーワード能力|ルーリング]]
 
*[[ルーリング#キーワード能力|ルーリング]]
  
{{#cr:502.11}}
+
{{#cr:702.19b}}
 
[[Category:キーワード能力|たのとのはんと]]
 
[[Category:キーワード能力|たのとのはんと]]
 
__NOTOC__
 
__NOTOC__

2009年7月19日 (日) 20:53時点における版

他の〜とのバンド/Bands with Other 〜
種別 常在型能力
登場セット レジェンド
CR CR:702.22b

他の〜とのバンド/Bands with Other 〜は、レジェンドで登場した、キーワード能力バンドの特殊な形態。

定義

プレイヤーが攻撃クリーチャーを指定する際、「他の[性質]とのバンド」を持つ[性質]クリーチャー1体以上を含む任意の数の[性質]クリーチャーを1つの「バンド」として指定してもよい。プレイヤーは同時にいくつの攻撃バンドを指定してもよいが、各クリーチャーは同時に2つ以上のバンドに所属することはできない。

戦闘ダメージ・ステップの間、攻撃クリーチャーが「他の[性質]とのバンド」を持つ[性質]クリーチャーと他の[性質]クリーチャーの両方によってブロックされた場合、(アクティブ・プレイヤーでなく)防御プレイヤーが攻撃クリーチャーのダメージの割り振りを決める。そのプレイヤーはそのクリーチャーの戦闘ダメージを、ブロックしているクリーチャーすべての中で任意に割り振ることができる。

戦闘ダメージ・ステップの間、ブロック・クリーチャーが「他の[性質]とのバンド」を持つ[性質]クリーチャーと他の[性質]クリーチャーの両方をブロックした場合、(防御プレイヤーでなく)アクティブ・プレイヤーがブロック・クリーチャーのダメージの割り振りを決める。そのプレイヤーはそのクリーチャーの戦闘ダメージを、それにブロックされているクリーチャーすべての中で任意に割り振ることができる。

  • 本節では「他の〜とのバンド」に関する定義のみを挙げている。指定した「バンド」に関する効果バンド#定義を参照。

解説

要するに制限付きのバンド。通常のバンドとは基本的には同じ処理を行うが、以下の2つが異なる。

  1. この能力で作ることができる攻撃バンドには、[性質]クリーチャーのみが参加でき、「他の[性質]とのバンド」を持つ[性質]クリーチャーを1体以上含まなければいけない。[性質]でないクリーチャーは参加できない。
  2. この能力による戦闘ダメージ割り振りの権利を得るためには、「他の[性質]とのバンド」を持つ[性質]クリーチャーと他の[性質]クリーチャーが必要となる。

レジェンドの土地サイクルが該当する伝説のクリーチャーに与える、またはMaster of the Huntが生成するトークンが持つ。また、TolariaShelkin Brownieはこれを失わせる能力を持つ。この能力を最初から持っているカード黒枠にはなかったのだが、アンヒンジドで「他の恐竜とのバンド」を持つOld Fogeyが登場した。

  • 何らかの能力によってバンドを失う場合、他の〜とのバンドもまた失われる。
    • なお、唯一のバンドを失わせるカードであるTolariaは、ルール文章に「他の〜とのバンド」も失わせるように記述されている。

旧ルール

以前はバンドに参加できる条件が異なっていた。以前の条件は「『他の[性質]とのバンド』を持つクリーチャーバンドを持つクリーチャー」と、非常に限られた範囲でしかバンドを組むことができず、また、「他の[性質]とのバンド」を持つクリーチャーが[性質]である必要はなかった。

その能力名に反して「他の[性質]とのバンド」を持たない[性質]クリーチャーはそのバンドに参加できない旧ルールだったが、基本セット2010発売に伴う総合ルールの更新で、その能力名の言い回しに基づく、より直感的な方法で機能させるために、現在の能力へと変更された。(→July 2009 Update Bulletin - Rule Changes参照)

  • 以前の総合ルールはバンドとは別の項が設けられ、その項にバンドの構成方法が記載されていたが、ルール変更時にバンドの項へと統合された。

その他

参考

引用:総合ルール 20231117.0

MOBILE