ホワイト・ライトニング
提供:MTG Wiki
細 (→解説) |
|||
12行: | 12行: | ||
[[第6版]]導入時のルール変更で、ターン終了ステップ(現在の[[終了ステップ]])における「ターン終了時に」のチェックのタイミングが変更されたため、そのルールの隙を突いている。 | [[第6版]]導入時のルール変更で、ターン終了ステップ(現在の[[終了ステップ]])における「ターン終了時に」のチェックのタイミングが変更されたため、そのルールの隙を突いている。 | ||
− | 当時の要撃の[[ルール文章]]では、[[戦場に出す|戦場に出し]]た[[トークン]]を「ターン終了時に」[[追放]] | + | 当時の要撃の[[ルール文章]]では、[[戦場に出す|戦場に出し]]た[[トークン]]を「ターン終了時に」[[ゲームから取り除く]]([[追放]]する)としている。要撃が当初登場した当時はこのルール文章でも確実に戦場に出したターンに追放されていたのだが、上記のルール変更に伴い、[[対戦相手]]のターン終了ステップに要撃を[[唱える|唱え]]てトークンを戦場に出すと、トークンを追放するのは次の自分の[[ターン]]の終了時になっていた。そのため、自分のターンには[[召喚酔い]]が解けたトークンで[[攻撃]]することができ、まるで白い[[ボール・ライトニング/Ball Lightning]]のように機能していた。 |
− | 当時は[[十字軍/Crusade]]も現役であり、このテクニックは非常に強力であった。しかし、意図した使い方のカードになっていないという意味も含めて「要撃は[[戦闘フェイズ]]の間にしか[[プレイ]]できない。」という文を追加するという[[エラッタ]]が出され、このテクニックを使うことはできなくなった。2006年10月の[[オラクル]]改定で、当初の挙動と近いものとなるように、「次の[[クリンナップ・ステップ]]の開始時に追放する」(当時のオラクルは「[[実存]] | + | 当時は[[十字軍/Crusade]]も現役であり、このテクニックは非常に強力であった。しかし、意図した使い方のカードになっていないという意味も含めて「要撃は[[戦闘フェイズ]]の間にしか[[プレイ]]できない。」という文を追加するという[[エラッタ]]が出され、このテクニックを使うことはできなくなった。2006年10月の[[オラクル]]改定で、当初の挙動と近いものとなるように、「次の[[クリンナップ・ステップ]]の開始時に追放する」(当時のオラクルは「[[実存]]を失ったときにゲームから取り除く」)というルール文章へ変更されている。 |
==類例== | ==類例== | ||
− | + | * 似た事情により、[[Thawing Glaciers]]もエラッタによる機能変更を経て、実存を用いたオラクルに改定されている。 | |
− | *[[ラクドスのギルド魔道士/Rakdos Guildmage]]や[[鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker]]で1ターン内に活動できるトークンの数を水増しできる。 | + | * カードによっては、一時的にパーマネントを戦場に |
− | *[[騙し討ち/Sneak Attack]] | + | |
+ | 以下の呪文や能力によりクリーチャーを戦場に出す効果は、クリーチャーが戦場から離れるのが「終了ステップの開始時」である。そのため、ホワイト・ライトニングが利用できたとき同様に2ターンにまたがって戦場に残すことが可能である。 | ||
+ | **[[ラクドスのギルド魔道士/Rakdos Guildmage]]や[[鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker]]で1ターン内に活動できるトークンの数を水増しできる。 | ||
+ | **[[騙し討ち/Sneak Attack]]で出したクリーチャーを2ターンにまたがって生き残らせることもできる。2ターンのうち1ターン目は攻撃できる訳ではないので攻撃するためだけのクリーチャーでは意味が無いが、例えば[[悲哀の化身/Avatar of Woe]]なら、クリーチャーを1体[[除去]]しつつ攻撃すると言ったことが可能。[[死体のダンス/Corpse Dance]]も同様に相手の終了ステップの間に唱えれば、2回能力の起動が可能。 | ||
==サンプルレシピ== | ==サンプルレシピ== |
2020年9月23日 (水) 19:18時点における版
ホワイト・ライトニング(White Lightning)は、エラッタが出る前の要撃/Waylayを使ったテクニック、及びこのギミックを搭載したデッキのこと。
旧オラクル
Waylay / 要撃(登場時) (2)(白)インスタント
騎士トークンを3個場に出す。これらのトークンは2/2の白のクリーチャーとして扱う。ターン終了時にこれらのトークンをゲームから取り除く。
目次 |
解説
第6版導入時のルール変更で、ターン終了ステップ(現在の終了ステップ)における「ターン終了時に」のチェックのタイミングが変更されたため、そのルールの隙を突いている。
当時の要撃のルール文章では、戦場に出したトークンを「ターン終了時に」ゲームから取り除く(追放する)としている。要撃が当初登場した当時はこのルール文章でも確実に戦場に出したターンに追放されていたのだが、上記のルール変更に伴い、対戦相手のターン終了ステップに要撃を唱えてトークンを戦場に出すと、トークンを追放するのは次の自分のターンの終了時になっていた。そのため、自分のターンには召喚酔いが解けたトークンで攻撃することができ、まるで白いボール・ライトニング/Ball Lightningのように機能していた。
当時は十字軍/Crusadeも現役であり、このテクニックは非常に強力であった。しかし、意図した使い方のカードになっていないという意味も含めて「要撃は戦闘フェイズの間にしかプレイできない。」という文を追加するというエラッタが出され、このテクニックを使うことはできなくなった。2006年10月のオラクル改定で、当初の挙動と近いものとなるように、「次のクリンナップ・ステップの開始時に追放する」(当時のオラクルは「実存を失ったときにゲームから取り除く」)というルール文章へ変更されている。
類例
- 似た事情により、Thawing Glaciersもエラッタによる機能変更を経て、実存を用いたオラクルに改定されている。
- カードによっては、一時的にパーマネントを戦場に
以下の呪文や能力によりクリーチャーを戦場に出す効果は、クリーチャーが戦場から離れるのが「終了ステップの開始時」である。そのため、ホワイト・ライトニングが利用できたとき同様に2ターンにまたがって戦場に残すことが可能である。
- ラクドスのギルド魔道士/Rakdos Guildmageや鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breakerで1ターン内に活動できるトークンの数を水増しできる。
- 騙し討ち/Sneak Attackで出したクリーチャーを2ターンにまたがって生き残らせることもできる。2ターンのうち1ターン目は攻撃できる訳ではないので攻撃するためだけのクリーチャーでは意味が無いが、例えば悲哀の化身/Avatar of Woeなら、クリーチャーを1体除去しつつ攻撃すると言ったことが可能。死体のダンス/Corpse Danceも同様に相手の終了ステップの間に唱えれば、2回能力の起動が可能。
サンプルレシピ
メインデッキ (60) | サイドボード | ||
---|---|---|---|
クリーチャー (26) | 2 | 沈静/Allay | |
4 | 長弓兵/Longbow Archer | 1 | ハルマゲドン/Armageddon |
4 | ルーンの母/Mother of Runes | 1 | 消去/Erase |
4 | サルタリーの歩兵/Soltari Foot Soldier | 3 | 野戦外科医/Field Surgeon |
4 | サルタリーの僧侶/Soltari Priest | 3 | 謙虚/Humility |
4 | 魂の管理人/Soul Warden | 1 | 平地/Plains |
4 | コーの戦士/Warrior en-Kor | 2 | 崇拝/Worship |
2 | マスティコア/Masticore | 2 | 神の怒り/Wrath of God |
呪文 (14) | |||
4 | 十字軍/Crusade | ||
2 | 栄光の頌歌/Glorious Anthem | ||
4 | 解呪/Disenchant | ||
4 | 要撃/Waylay | ||
土地 (20) | |||
20 | 平地/Plains |