フェロッズ/Feroz
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ウルグローサ以前の記録はほとんどない。次元の放浪者であり、かつて[[ラバイア/Rabiah]]を旅した可能性が示唆されているのみ。 | ウルグローサ以前の記録はほとんどない。次元の放浪者であり、かつて[[ラバイア/Rabiah]]を旅した可能性が示唆されているのみ。 | ||
− | [[ホームランドの歴史|第19世代期]] | + | [[ホームランドの歴史|第19世代期]](3560[[AR]]頃)にウルグローサの荒廃した平原を訪れ、この世界を新たな住処と定める。この次元で最初の友人サンドルー、そして後に妻となるセラと出会う。 |
− | + | 第20世代期(3580AR頃)には浮遊島に魔術学院を創設し、人々に魔法の基礎を伝授する。テイザーがウルグローサを襲来。フェロッズはテイザーを死闘の末に撃破するが、サンドルーは遥か遠くの次元へ飛ばされてしまう。フェロッズはセラと夫婦の契りを結び、死滅地帯の離れ島に新居を構え、ウルグローサを外敵から守るフェロッズの封印を完成させる。 | |
− | + | 第30世代期(3780AR頃)、炎の元素を水晶体に固定する単純な実験中に不慮の事故に見舞われる。水晶体が砕け、プレインズウォーカーの反応速度、防御能力を上回るほどの予測不能な劫火に身を焼かれて死亡する。''「炎はただ自然の摂理に従っただけ…それをとがめるわけにはいかないよ…」''フェロッズの遺体は最初に彼がホームランドに降り立ったその場所に埋葬された。 | |
夫を失い悲しみに沈むセラはウルグローサを去り、フェロッズの封印は徐々に防御力を弱めていった。 | 夫を失い悲しみに沈むセラはウルグローサを去り、フェロッズの封印は徐々に防御力を弱めていった。 | ||
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2019年1月27日 (日) 10:13時点における版
フェロッズ/Ferozはホームランドに登場したキャラクター。
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解説
温和な平和主義者で魔法の研究者。プレインズウォーカーであり、セラ/Serraの夫。 過去の大惨劇で荒廃したウルグローサ/Ulgrothaを生命とマナに満ちた世界へと再生するため尽力し、ウルグローサを他の次元から隔離する術フェロッズの封印/Feroz's Banを施した。
目の色は青、しっかりとした眉、ギリシャ鼻(grecian nose)、彫りが深い顔立ち。髪の色はやや茶色味がかった金髪、長さはうなじや耳が隠れるくらいで、時には肩にかかるまで伸ばしていることも。
- Duelist7号では「Ferazhe」という表記も見られる。
仲間と敵
フェロッズには多くの信頼できる仲間がいる。
プレインズウォーカーのセラはフェロッズの最愛の女性である。ウルグローサに到着して間もないフェロッズが巨大化したRoot Spider(根の蜘蛛)に襲われた際、天使を連れて助けに現れたのがセラである。ホームランドの再生を願う2人は愛を育み、やがて夫婦となった。フェロッズがドワーフ族やミノタウルス族と親しくしたように、セラはアイゼン/Aysenの民を正しき道へと導いていった。
アナーバ/Anabaのサンドルー/Sandruuはウルグローサで最初に出来た友人である。フェロッズはプレインズウォーカーの火花をもつ、このミノタウルスの素質を見抜き、彼を弟子に迎え一人前のプレインズウォーカーに育て上げた。
サンドルーの出身部族、アナーバのミノタウルスもまたフェロッズの親愛なる友人たちである。セラとの結婚式では部族のシャーマンが仲人役を務め、部族民たちは2人の門出を祝った。フェロッズが亡くなった後も彼を讃える歌を歌い伝えている。
Dwarven Sea Clan(海ドワーフ族)もフェロッズと親しい人々である。フェロッズはドワーフの中継基地兼貯蔵倉庫であるFloating Isle(浮遊島)にWizards' School(魔術学院)を建て魔法の知識を授けた。
多くの仲間がいる一方、フェロッズの敵となる者もいる。それがセンギア男爵/Baron Sengirである。フェロッズは権謀術数をめぐらす邪悪な吸血鬼に目を光らせている。
The Great Wood(大森林)の化身オータム・ウィロウ/Autumn Willowやゴブリンを束ねる不死のエロン/Eronとの関係についての言及はされていない。
博愛精神の持ち主
フェロッズは諍いを嫌い、平和を望む人物である。
根の蜘蛛に襲われたときには、「蜘蛛は自然の摂理に従っただけ、それをとがめるわけにはいかない」として、追撃しようとするセラを諌めて蜘蛛の命を助けている。
魔法の力も暴力的な目的には使わず、最も有名な魔法、フェロッズの封印も守りの術である。魔法の使用例としては、センギア男爵のBlack Carriage(黒馬車)に轢かれそうな村人Cassie An-havva(アン=ハヴァのキャシー)を真鍮人間/Brass Manを呼び出して救っている。また、敵に操られたアナーバ族に襲われた際には、彼らを傷つけないようにと攻撃力のほとんど無いLiving WallとRoterothopterで防いでもいる。
いざ戦いの必要に迫られた場合には一転して勇敢な戦士となる。侵略者テイザー/Taysirとの戦いでは、瞬時に白銀の生きている鎧/Living Armorを装着し、ウルザの眼鏡/Glasses of Urzaで敵を分析。アラジンの指輪/Aladdin's Ring、破滅のロッド/Rod of Ruin、鋸刃の矢/Serrated Arrowsで武装して迎え撃ち、長剣でテイザーの頭をかち割っている。
魔法研究者
フェロッズは魔法の学者としての顔も持つ。
フェロッズの魔術の技量の高さは、次元全体を不可侵の障壁で包む、フェロッズの封印を独自に編み出していることからも明らかである。また上述のように多様な魔法、特にアーティファクトの扱いに習熟している。
世界の再生を目的とするフェロッズは、マナ枯渇地帯である”Dead Zone(死滅地帯)”およびウルグローサ世界のマナが流れ出している”裂け目(Rift)”の調査・研究を行っている。それ以外にも、専用の研究室で魔法の実験をしたり、魔術学院を設立して魔法の知識を伝授していたりと、日々の研鑽や後進の育成も怠ることはない。
人を乗せられるほど巨大なアルバトロスに跨って空を飛ぶ描写があるが、これも魔法的な能力だろうか。
楽器演奏の腕は魔法ほど上手ではないようだ。Didgeridooを吹くフェロッズに興味を惹かれてやって来たのがサンドルーで、これが2人の出会いだが、サンドルーは酷い演奏だと感想を漏らしている。
経歴
ウルグローサ以前の記録はほとんどない。次元の放浪者であり、かつてラバイア/Rabiahを旅した可能性が示唆されているのみ。
第19世代期(3560AR頃)にウルグローサの荒廃した平原を訪れ、この世界を新たな住処と定める。この次元で最初の友人サンドルー、そして後に妻となるセラと出会う。
第20世代期(3580AR頃)には浮遊島に魔術学院を創設し、人々に魔法の基礎を伝授する。テイザーがウルグローサを襲来。フェロッズはテイザーを死闘の末に撃破するが、サンドルーは遥か遠くの次元へ飛ばされてしまう。フェロッズはセラと夫婦の契りを結び、死滅地帯の離れ島に新居を構え、ウルグローサを外敵から守るフェロッズの封印を完成させる。
第30世代期(3780AR頃)、炎の元素を水晶体に固定する単純な実験中に不慮の事故に見舞われる。水晶体が砕け、プレインズウォーカーの反応速度、防御能力を上回るほどの予測不能な劫火に身を焼かれて死亡する。「炎はただ自然の摂理に従っただけ…それをとがめるわけにはいかないよ…」フェロッズの遺体は最初に彼がホームランドに降り立ったその場所に埋葬された。
夫を失い悲しみに沈むセラはウルグローサを去り、フェロッズの封印は徐々に防御力を弱めていった。
登場
登場カード
- ホームランド(フレイバー・テキストに登場)
- Didgeridoo、フェロッズの封印/Feroz's Ban(カード名にも登場)、Serra Aviary、Wizards' School
- 第5版(フレイバー・テキストとカード名に登場)
- フェロッズの封印
- 第7版(フレイバー・テキストとカード名に登場)
- フェロッズの封印
登場作品
- Homelands on the World of MAGIC:the Gathering(アメコミ版ホームランド)
登場記事
- Homelands:The Making of a Magic Expansion(Duelist7号の記事)
訳語
「Feroz」は第5版のフェロッズの封印/Feroz's Banのカード名とフレイバー・テキストで「フェロッズ」と翻訳されている。第7版でも同様。