ファイレクシアの疫病王/Phyrexian Plaguelord
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[[ウルザ・ブロック]]初出、[[除去]][[能力]]付き、5[[マナ]]4/4の[[アタッカー]]としても使える優秀[[クリーチャー]]。第8版収録時も、よく[[黒コントロール]]などに投入されていた人気の高い[[カード]]。 | [[ウルザ・ブロック]]初出、[[除去]][[能力]]付き、5[[マナ]]4/4の[[アタッカー]]としても使える優秀[[クリーチャー]]。第8版収録時も、よく[[黒コントロール]]などに投入されていた人気の高い[[カード]]。 | ||
− | 当時の[[ルール]]では、まず1番目の[[能力]]により、[[ブロック・クリーチャー]]に回った場合は最大[[タフネス]] | + | 当時の[[ルール]]では、まず1番目の[[能力]]により、[[ブロック・クリーチャー]]に回った場合は最大[[タフネス]]が8のクリーチャーまで道連れにできた(→[[当て逃げ]])。あまり使用されることはなかったが、これだけでも相手クリーチャーの十分な牽制になりえた。またウルザ・ブロック当時、ほとんどのデッキが採用していた[[マスティコア/Masticore]]を確実に倒せたのは魅力的であった。 |
そして2番目の[[タップ]]の必要無いこの能力が最も重要で、使い道のなくなったクリーチャーを利用するのはもちろんの事、自身を[[生け贄に捧げる]]ことによって、[[追放]]による除去や、当時猛威を振るっていた[[不実/Treachery]]を回避できたりとその汎用性は高い。実際にこの能力を[[死体のダンス/Corpse Dance]]や[[ゾンビ化/Zombify]]などで使い回されると、[[対戦相手]]にとっては相当に厄介である。 | そして2番目の[[タップ]]の必要無いこの能力が最も重要で、使い道のなくなったクリーチャーを利用するのはもちろんの事、自身を[[生け贄に捧げる]]ことによって、[[追放]]による除去や、当時猛威を振るっていた[[不実/Treachery]]を回避できたりとその汎用性は高い。実際にこの能力を[[死体のダンス/Corpse Dance]]や[[ゾンビ化/Zombify]]などで使い回されると、[[対戦相手]]にとっては相当に厄介である。 | ||
*現在のルールではいずれの能力も[[戦闘ダメージ]]を[[スタック]]に乗せてから生け贄に捧げる、ということができなくなっており、当時と比べて弱体化してしまっている。 | *現在のルールではいずれの能力も[[戦闘ダメージ]]を[[スタック]]に乗せてから生け贄に捧げる、ということができなくなっており、当時と比べて弱体化してしまっている。 | ||
− | *いずれの能力も、自身を[[コスト]]として生け贄に捧げても、自分自身を[[対象]]にできる。対象の決定は[[コスト]]の[[支払う|支払い]] | + | *いずれの能力も、自身を[[コスト]]として生け贄に捧げても、自分自身を[[対象]]にできる。対象の決定は[[コスト]]の[[支払う|支払い]]よりも先だからである(「[[唱える]]」の記事も参照)。このため、自分自身以外[[戦場]]に[[クリーチャー]]が居ない時でも[[不実/Treachery]]を回避できる。 |
*[[マスクス・ブロック]]が出た当初[[のたうつウンパス/Thrashing Wumpus]]にお株を奪われかけたが、上記のようにマスティコアや不実に高い耐性を持つことが[[メタゲーム]]にマッチし、最終的には多くの黒コントロールでこちらが採用されていた。 | *[[マスクス・ブロック]]が出た当初[[のたうつウンパス/Thrashing Wumpus]]にお株を奪われかけたが、上記のようにマスティコアや不実に高い耐性を持つことが[[メタゲーム]]にマッチし、最終的には多くの黒コントロールでこちらが採用されていた。 | ||
*自軍のクリーチャーを能動的に[[墓地]]に送ることができるのも重要な点。特に[[生ける屍/Living Death]]は強力な相棒であり、[[スタンダード]]の[[nWo]]や[[エクステンデッド]]の[[マルカ・デス]]などで猛威を振るった。 | *自軍のクリーチャーを能動的に[[墓地]]に送ることができるのも重要な点。特に[[生ける屍/Living Death]]は強力な相棒であり、[[スタンダード]]の[[nWo]]や[[エクステンデッド]]の[[マルカ・デス]]などで猛威を振るった。 |
2015年10月5日 (月) 13:22時点における版
Phyrexian Plaguelord / ファイレクシアの疫病王 (3)(黒)(黒)
クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) キャリアー(Carrier)
クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) キャリアー(Carrier)
(T),ファイレクシアの疫病王を生け贄に捧げる:クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-4/-4の修整を受ける。
クリーチャーを1体、生け贄に捧げる:クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-1/-1の修整を受ける。
ウルザ・ブロック初出、除去能力付き、5マナ4/4のアタッカーとしても使える優秀クリーチャー。第8版収録時も、よく黒コントロールなどに投入されていた人気の高いカード。
当時のルールでは、まず1番目の能力により、ブロック・クリーチャーに回った場合は最大タフネスが8のクリーチャーまで道連れにできた(→当て逃げ)。あまり使用されることはなかったが、これだけでも相手クリーチャーの十分な牽制になりえた。またウルザ・ブロック当時、ほとんどのデッキが採用していたマスティコア/Masticoreを確実に倒せたのは魅力的であった。
そして2番目のタップの必要無いこの能力が最も重要で、使い道のなくなったクリーチャーを利用するのはもちろんの事、自身を生け贄に捧げることによって、追放による除去や、当時猛威を振るっていた不実/Treacheryを回避できたりとその汎用性は高い。実際にこの能力を死体のダンス/Corpse Danceやゾンビ化/Zombifyなどで使い回されると、対戦相手にとっては相当に厄介である。
- 現在のルールではいずれの能力も戦闘ダメージをスタックに乗せてから生け贄に捧げる、ということができなくなっており、当時と比べて弱体化してしまっている。
- いずれの能力も、自身をコストとして生け贄に捧げても、自分自身を対象にできる。対象の決定はコストの支払いよりも先だからである(「唱える」の記事も参照)。このため、自分自身以外戦場にクリーチャーが居ない時でも不実/Treacheryを回避できる。
- マスクス・ブロックが出た当初のたうつウンパス/Thrashing Wumpusにお株を奪われかけたが、上記のようにマスティコアや不実に高い耐性を持つことがメタゲームにマッチし、最終的には多くの黒コントロールでこちらが採用されていた。
- 自軍のクリーチャーを能動的に墓地に送ることができるのも重要な点。特に生ける屍/Living Deathは強力な相棒であり、スタンダードのnWoやエクステンデッドのマルカ・デスなどで猛威を振るった。
- キャリアーサイクルのフレイバー・テキストは、順番に読んでいくとファイレクシア病の症状を網羅することができる。しかし、第8版日本語版では「ファイレクシア病」の部分が「ファイレクシア人」と改訳(誤訳?)されたために、よく分からなくなってしまった。英文はそのままであることから、少なくともどちらかに何らかの誤訳があったものと思われる。
- 地味にデュエル・マスターズでそれらしいクリーチャーが登場している(コミックス第1巻58ページ1コマ目参照)。
関連カード
サイクル
ウルザズ・レガシーのファイレクシアン・キャリアー・サイクル。生け贄に捧げることでクリーチャーにマイナス修整を与える。フレイバー・テキストにはファイレクシア病の病状の各段階が書かれている。
- ファイレクシアの告発者/Phyrexian Denouncer
- ファイレクシアの堕落者/Phyrexian Debaser
- ファイレクシアの汚染者/Phyrexian Defiler
- ファイレクシアの疫病王/Phyrexian Plaguelord
参考
- ファイレクシア/Phyrexia(背景世界/ストーリー用語)
- ファイレクシア病(背景世界/ストーリー用語)
- カード個別評価:ウルザズ・レガシー - レア
- カード個別評価:第8版 - レア