バウンスランド
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− | '''バウンスランド'''(''Bounce Land'')は、広義には[[ | + | '''バウンスランド'''(''Bounce Land'')は、広義には[[戦場に出る|戦場に出た]]ときに[[あなた|自分]]の[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]する[[土地]]を1つ[[手札]]に[[戻す]]土地の総称。上述の定義では[[プレーンシフト]]の[[棲み家]]も該当するが、それを含めず[[ビジョンズ]]と[[ラヴニカ・ブロック]]のものを指すことが多い。日本では「'''お帰りランド'''」「'''ブーメランド'''」、英語圏では単純に"''[[乾燥高原/Karoo|Karoo]] Land''"などとも言う。 |
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− | + | [[ビジョンズ]]のものも[[ラヴニカ・ブロック]]のものも、一旦出てしまえばデメリットなく2[[マナ]]を出せる。しかし[[タップイン]]なので、特に序盤は[[テンポ]]を大きく削ぐ事になる。また、別の[[土地]]を[[手札]]に[[戻す]]ことになるため、[[もみ消し/Stifle]]などを使わない限り[[マナ加速]]にはならない。したがって、序盤のテンポを重要視する速攻[[デッキ]]などでは敬遠されがち。 | |
− | その代わり、1枚の土地から2マナを生み出せる特性上、安定してマナを伸ばすことができる。言ってみれば「土地を[[キャントリップ]][[ドロー]]する土地」であり、この点は[[コントロールデッキ]]に適している。もちろん例外はあり、[[ビートダウン]]で採用される場合もある。 | + | その代わり、1枚の土地から2マナを生み出せる特性上、安定してマナを伸ばすことができる。言ってみれば「土地を[[キャントリップ]][[引く|ドロー]]する土地」であり、この点は[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]に適している。もちろん例外はあり、[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]で採用される場合もある。 |
ラヴニカ・ブロックのものはビジョンズのそれと比べて、「戻す土地が[[タップ]]状態でもよい」「戻す土地の種類に制限がない」「出るマナが2[[色]]」と、いろいろな面で[[上位互換]]となっている。そのため、ビジョンズ版はほとんど使われなかったのに対し、ラヴニカ・ブロックのものは[[構築]]でもよく見られる。 | ラヴニカ・ブロックのものはビジョンズのそれと比べて、「戻す土地が[[タップ]]状態でもよい」「戻す土地の種類に制限がない」「出るマナが2[[色]]」と、いろいろな面で[[上位互換]]となっている。そのため、ビジョンズ版はほとんど使われなかったのに対し、ラヴニカ・ブロックのものは[[構築]]でもよく見られる。 | ||
− | + | ラヴニカ・ブロックのものは、自らを手札に戻すことで何度でも[[戦場]]と手札を行き来できる。その特性上、[[殴打蔦の葛/Vinelasher Kudzu]]などの、土地が[[戦場に出る]]ことで[[誘発]]する[[能力]]を持つ[[カード]]と相性が良い。同様に、自分の[[パーマネント]]が手札に戻る事で誘発する能力とも[[シナジー]]を持つ。 | |
− | *他に相性の良いカードとして、[[宝石鉱山/Gemstone Mine]]や[[氷の橋、天戸/Tendo Ice Bridge]]、[[ヒッコリーの植林地/Hickory Woodlot]] | + | *他に相性の良いカードとして、[[宝石鉱山/Gemstone Mine]]や[[氷の橋、天戸/Tendo Ice Bridge]]、[[ヒッコリーの植林地/Hickory Woodlot]]のような、能力の使用回数に制限が付けられるような土地が挙げられる。 |
*[[踏査/Exploration]]などの「1[[ターン]]に1度しか土地を[[プレイ]]できない」という制限を破るカードとも相性が良い。 | *[[踏査/Exploration]]などの「1[[ターン]]に1度しか土地を[[プレイ]]できない」という制限を破るカードとも相性が良い。 | ||
*特性上、[[土地破壊]]や[[バウンス]]を食らった時、被害が2倍になる計算。ビジョンズのものが使われなかったのは、[[不毛の大地/Wasteland]]の影響もあるだろう。 | *特性上、[[土地破壊]]や[[バウンス]]を食らった時、被害が2倍になる計算。ビジョンズのものが使われなかったのは、[[不毛の大地/Wasteland]]の影響もあるだろう。 | ||
− | *ラヴニカ・ブロックのものは[[コモン]]のため、[[貧乏デッキ]]の心強い味方でもある。[[印鑑]]と並んで[[リミテッド]] | + | *ラヴニカ・ブロックのものは[[コモン]]のため、[[貧乏デッキ]]の心強い味方でもある。[[印鑑]]と並んで[[リミテッド]]での[[多色]][[マナ基盤]]の安定性に一役買っている。同じ[[ブロック (総称)|ブロック]]に含まれる[[強迫的な研究/Compulsive Research]]とも相性がよい。 |
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2009年10月9日 (金) 22:48時点における版
バウンスランド(Bounce Land)は、広義には戦場に出たときに自分のコントロールする土地を1つ手札に戻す土地の総称。上述の定義ではプレーンシフトの棲み家も該当するが、それを含めずビジョンズとラヴニカ・ブロックのものを指すことが多い。日本では「お帰りランド」「ブーメランド」、英語圏では単純に"Karoo Land"などとも言う。
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解説
ビジョンズのものもラヴニカ・ブロックのものも、一旦出てしまえばデメリットなく2マナを出せる。しかしタップインなので、特に序盤はテンポを大きく削ぐ事になる。また、別の土地を手札に戻すことになるため、もみ消し/Stifleなどを使わない限りマナ加速にはならない。したがって、序盤のテンポを重要視する速攻デッキなどでは敬遠されがち。
その代わり、1枚の土地から2マナを生み出せる特性上、安定してマナを伸ばすことができる。言ってみれば「土地をキャントリップドローする土地」であり、この点はコントロールデッキに適している。もちろん例外はあり、ビートダウンデッキで採用される場合もある。
ラヴニカ・ブロックのものはビジョンズのそれと比べて、「戻す土地がタップ状態でもよい」「戻す土地の種類に制限がない」「出るマナが2色」と、いろいろな面で上位互換となっている。そのため、ビジョンズ版はほとんど使われなかったのに対し、ラヴニカ・ブロックのものは構築でもよく見られる。
ラヴニカ・ブロックのものは、自らを手札に戻すことで何度でも戦場と手札を行き来できる。その特性上、殴打蔦の葛/Vinelasher Kudzuなどの、土地が戦場に出ることで誘発する能力を持つカードと相性が良い。同様に、自分のパーマネントが手札に戻る事で誘発する能力ともシナジーを持つ。
- 他に相性の良いカードとして、宝石鉱山/Gemstone Mineや氷の橋、天戸/Tendo Ice Bridge、ヒッコリーの植林地/Hickory Woodlotのような、能力の使用回数に制限が付けられるような土地が挙げられる。
- 踏査/Explorationなどの「1ターンに1度しか土地をプレイできない」という制限を破るカードとも相性が良い。
- 特性上、土地破壊やバウンスを食らった時、被害が2倍になる計算。ビジョンズのものが使われなかったのは、不毛の大地/Wastelandの影響もあるだろう。
- ラヴニカ・ブロックのものはコモンのため、貧乏デッキの心強い味方でもある。印鑑と並んでリミテッドでの多色マナ基盤の安定性に一役買っている。同じブロックに含まれる強迫的な研究/Compulsive Researchとも相性がよい。
該当カード一覧
ビジョンズ
ラヴニカ:ギルドの都
- ボロスの駐屯地/Boros Garrison
- ディミーアの水路/Dimir Aqueduct
- ゴルガリの腐敗農場/Golgari Rot Farm
- セレズニアの聖域/Selesnya Sanctuary