アゾール/Azor
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[[ラヴニカ/Ravnica]]では[[アゾリウス評議会/The Azorius Senate]]の[[パルンズ/Paruns|パルン/Parun]](創始者)、'''最高判事アゾール一世'''/''Supreme Judge Azor I''として知られている。彼は[[ギルド/Guild]]間の秩序を守る魔法の協定[[ギルドパクト/Guildpact]]の大部分を起草した人物であり、さらにそれが効力を失った場合の保険として[[暗黙の迷路/The Implicit Maze]]を密かに構築していた。その名前はアゾリウス評議会を初めとして、地名(アゾール公会広場/Forum of Azor)やスラング("Azor's blood!"で、現実世界の"Jesus!"や"God damn!"と同様の意味)にも残っている。 | [[ラヴニカ/Ravnica]]では[[アゾリウス評議会/The Azorius Senate]]の[[パルンズ/Paruns|パルン/Parun]](創始者)、'''最高判事アゾール一世'''/''Supreme Judge Azor I''として知られている。彼は[[ギルド/Guild]]間の秩序を守る魔法の協定[[ギルドパクト/Guildpact]]の大部分を起草した人物であり、さらにそれが効力を失った場合の保険として[[暗黙の迷路/The Implicit Maze]]を密かに構築していた。その名前はアゾリウス評議会を初めとして、地名(アゾール公会広場/Forum of Azor)やスラング("Azor's blood!"で、現実世界の"Jesus!"や"God damn!"と同様の意味)にも残っている。 | ||
− | [[イクサラン/Ixalan]]では彼にまつわるいくつかの伝説が残っている。[[薄暮の軍団/The Legion of Dusk]]の[[吸血鬼/Vampire#イクサラン|吸血鬼/Vampire]]はアゾールのことを、彼らの前身となる[[イクサラン/Ixalan#トレゾン/Torrezon|トレゾン/Torrezon]]大陸の王国から「[[不滅の太陽/The Immortal Sun (ストーリー)|不滅の太陽/The Immortal Sun]]」を奪った'''翼ある獣'''/''The winged beast''として記憶している。一方[[川守り/The River Heralds]]の[[マーフォーク# | + | [[イクサラン/Ixalan]]では彼にまつわるいくつかの伝説が残っている。[[薄暮の軍団/The Legion of Dusk]]の[[吸血鬼/Vampire#イクサラン|吸血鬼/Vampire]]はアゾールのことを、彼らの前身となる[[イクサラン/Ixalan#トレゾン/Torrezon|トレゾン/Torrezon]]大陸の王国から「[[不滅の太陽/The Immortal Sun (ストーリー)|不滅の太陽/The Immortal Sun]]」を奪った'''翼ある獣'''/''The winged beast''として記憶している。一方[[川守り/The River Heralds]]の[[マーフォーク/Merfolk#イクサラン|マーフォーク/Merfolk]]は彼のことを、強大な力を持つ不滅の太陽を黄金の都[[オラーズカ/Orazca]]に秘匿し、その都を隠し通す使命を自分たちに託した'''最後の守護者'''/''The Last Guardian''として崇めている。 |
*[[ドミナリア/Dominaria]]の近傍にアゾリア/Azoriaという次元も存在するが、こちらとの関連性は不明。 | *[[ドミナリア/Dominaria]]の近傍にアゾリア/Azoriaという次元も存在するが、こちらとの関連性は不明。 | ||
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法や秩序以上に多くの混乱をもたらした点については全く関心を持たず、[[ラヴニカ/Ravnica]]の腐敗と混沌についても「民の過ち」と省みないアゾールだったが、ジェイスは[[ギルドパクト/Guildpact]]としてアゾールを断罪した。定命の者への干渉を禁じられると同時に、「役立たず島」を永久に管理する任がアゾールに与えられた。法魔術/Law magicによる命令が言い渡されると、アゾールは不滅の太陽を残し、オラーズカから飛び去っていった。 | 法や秩序以上に多くの混乱をもたらした点については全く関心を持たず、[[ラヴニカ/Ravnica]]の腐敗と混沌についても「民の過ち」と省みないアゾールだったが、ジェイスは[[ギルドパクト/Guildpact]]としてアゾールを断罪した。定命の者への干渉を禁じられると同時に、「役立たず島」を永久に管理する任がアゾールに与えられた。法魔術/Law magicによる命令が言い渡されると、アゾールは不滅の太陽を残し、オラーズカから飛び去っていった。 |
2023年11月11日 (土) 01:51時点における最新版
アゾール/Azorはラヴニカ・ブロック、ラヴニカへの回帰ブロック、イクサラン・ブロックのキャラクター。カードとしてはイクサランの相克の法をもたらす者、アゾール/Azor, the Lawbringerが初出。
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[編集] 解説
スフィンクスの秘儀術師/Hieromancer。元プレインズウォーカー/Planeswalker。男性(イラスト)。
その出身次元/Planeは定かではないが、1万年以上の時を生きるアゾールは多元宇宙/Multiverseの各地を渡り歩いては法と秩序をもたらしており、それを自分の責務だと信じている。数多の古代文明に伝説として残されている「法をもたらす者/Lawbringer」、しばしば翼を持ち、神かそれに近いものと見なされる存在は、彼にその起源を求めることができる。アラーラ/Alaraからゼンディカー/Zendikarまで、様々な次元のスフィンクスに見られる振舞いや文化は、彼の影響の痕跡であると考えられている。
ラヴニカ/Ravnicaではアゾリウス評議会/The Azorius Senateのパルン/Parun(創始者)、最高判事アゾール一世/Supreme Judge Azor Iとして知られている。彼はギルド/Guild間の秩序を守る魔法の協定ギルドパクト/Guildpactの大部分を起草した人物であり、さらにそれが効力を失った場合の保険として暗黙の迷路/The Implicit Mazeを密かに構築していた。その名前はアゾリウス評議会を初めとして、地名(アゾール公会広場/Forum of Azor)やスラング("Azor's blood!"で、現実世界の"Jesus!"や"God damn!"と同様の意味)にも残っている。
イクサラン/Ixalanでは彼にまつわるいくつかの伝説が残っている。薄暮の軍団/The Legion of Duskの吸血鬼/Vampireはアゾールのことを、彼らの前身となるトレゾン/Torrezon大陸の王国から「不滅の太陽/The Immortal Sun」を奪った翼ある獣/The winged beastとして記憶している。一方川守り/The River Heraldsのマーフォーク/Merfolkは彼のことを、強大な力を持つ不滅の太陽を黄金の都オラーズカ/Orazcaに秘匿し、その都を隠し通す使命を自分たちに託した最後の守護者/The Last Guardianとして崇めている。
- ドミナリア/Dominariaの近傍にアゾリア/Azoriaという次元も存在するが、こちらとの関連性は不明。
[編集] 経歴
[編集] 前日譚
イクサランに存在する強大なアーティファクト「不滅の太陽/The Immortal Sun」は、彼が自らのプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkを犠牲にして作り上げたものである。彼はウギン/Uginの盟友であり、共に巨悪ニコル・ボーラス/Nicol Bolasを封印するための計画を進めていた。アゾールがプレインズウォークを封じる不滅の太陽を作成し、ウギンがボーラスをイクサランにおびき寄せる手はずであったが、いくら待てどもボーラスは現れなかった。彼の与り知らぬ所であるが、ボーラスはこの策謀を嗅ぎつけており、タルキール/Tarkirでウギンを打ち破っていた。別のプレインズウォーカーの手によってウギンの命は救われたが、彼は千年以上に渡って眠り続けることになる。
イクサランに閉じこめられた彼は、この地でも各勢力に法と社会秩序をもたらす事を始めた。それは同時に「不滅の太陽」を巡る永きに渡る破壊的な混乱をももたらすことでもあったが、法こそが完璧かつ絶対的な善であると信じて疑わないアゾールにとって、それは関心の埒外であった。
[編集] イクサラン・ブロック
オラーズカ/Orazcaでボーラスを待ち続けるアゾールの元に、ジェイス・ベレレン/Jace Belerenとヴラスカ/Vraskaが訪れる。ジェイスとヴラスカは、自分たちはアゾールの独善的な行動によって苦しめられた数多くの者の一人であったことを知る。無責任に多くの不和を振りまき続けるアゾールを、これ以上見過ごすわけにはいかなかった。
法や秩序以上に多くの混乱をもたらした点については全く関心を持たず、ラヴニカ/Ravnicaの腐敗と混沌についても「民の過ち」と省みないアゾールだったが、ジェイスはギルドパクト/Guildpactとしてアゾールを断罪した。定命の者への干渉を禁じられると同時に、「役立たず島」を永久に管理する任がアゾールに与えられた。法魔術/Law magicによる命令が言い渡されると、アゾールは不滅の太陽を残し、オラーズカから飛び去っていった。
[編集] 登場
[編集] 登場カード
[編集] カード名に登場
[編集] フレイバー・テキストに登場
- ディセンション
- アゾリウスの霊気魔道士/Azorius Aethermage
- イクサランの相克
- スフィンクスの命令/Sphinx's Decree、太陽の聖域/Sanctum of the Sun(偉大なスフィンクスとして)
[編集] イラストに登場
- イクサランの相克
- スフィンクスの命令/Sphinx's Decree
[編集] 登場作品・登場記事
- Ravnica(小説、劇中劇にて)
- Brink of Extinction/滅亡の瀬戸際に(Magic Story 2016年2月10日 Kelly Digges著、ジェイスの独白に登場するのみ)
- The Drownyard Temple/溺墓の寺院(Magic Story 2016年4月6日 Mel Li著、スラングとして)
- IXALAN/イクサラン(旧公式サイト、Internet Archive)
- The Shapers/形成師(Magic Story 2017年9月27日 R&D Narrative Team著、「最後の守護者」として言及されるのみ)
- Something Else Entirely/変わりゆく先に(Magic Story 2017年10月4日 R&D Narrative Team著、「翼あるもの」として言及されるのみ)
- The Race, Part 1/争奪戦 その1(Magic Story 2017年10月11日 R&D Narrative Team著、「翼ある空の獣」として言及されるのみ)
- Ten Burning Questions from the Ixalan Story(Internet Archive)/『イクサラン』ストーリー・10の気になる疑問(Feature 2017年10月25日 Chas Andres著)
- The Art of Magic: the Gathering Ixalan
- Glimpse the Far Side of the Sun/太陽の向こう側(Magic Story 2018年1月17日 R&D Narrative Team著)
- The Arbiter of Law Left Chaos in His Wake/調停者、不和を撒く(Magic Story 2018年1月24日 R&D Narrative Team著)
- Sabotage/妨害工作(Magic Story 2018年1月31日 R&D Narrative Team著)
- Wool Over the Eyes/彼らの謀り(Magic Story 2018年2月14日 R&D Narrative Team著、ヴラスカの偽の記憶にて)
- Rivals of Ixalan Magic Story Alternate Endings/『イクサランの相克』各勢力勝利エンディング(Magic Story 2018年2月21日 R&D Narrative Team著、名前のみ)
- The Ascension of Reza/空に舞うレザ(Magic Story 2019年2月28日 Nicky Drayden著、名前のみ)
- War of the Spark: Ravnica(小説、名前のみ)
- War of the Spark: Ravnica – Rallying the Reluctant/ラヴニカ:灯争大戦――結束という難問(Magic Story 2019年5月22日 Greg Weisman著、名前のみ)
- War of the Spark: Ravnica — Ashes/ラヴニカ:灯争大戦――結末の灰燼(Magic Story 2019年6月12日 Greg Weisman著、名前のみ)
- War of the Spark: Forsaken(小説、スラングとして)