サーチ
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特定のカードの枚数を水増しする目的でも使われる。特に[[制限カード]]の多い[[フォーマット]]では実質制限カードを[[デッキ]]に2枚以上入れられて1枚制限の意味がなくなってしまう。そのため軽いものはとにかく効果が強力になりやすく、それ自身も禁止や制限されやすい。[[プリズマティック]]では、フォーマットの特性上大部分が禁止である。 | 特定のカードの枚数を水増しする目的でも使われる。特に[[制限カード]]の多い[[フォーマット]]では実質制限カードを[[デッキ]]に2枚以上入れられて1枚制限の意味がなくなってしまう。そのため軽いものはとにかく効果が強力になりやすく、それ自身も禁止や制限されやすい。[[プリズマティック]]では、フォーマットの特性上大部分が禁止である。 | ||
− | *[[ヴィンテージ]]では、[[俗世の教示者/Worldly Tutor]]、[[エラダムリーの呼び声/Eladamri's Call]]、[[生ける願い/Living Wish]]など、[[クリーチャー]]をサーチするカードには制限がかかっておらず、[[ソーサリー]] | + | *[[ヴィンテージ]]では、[[俗世の教示者/Worldly Tutor]]、[[エラダムリーの呼び声/Eladamri's Call]]、[[生ける願い/Living Wish]]など、[[クリーチャー]]をサーチするカードには制限がかかっておらず、[[ソーサリー]]などに比べるとクリーチャーはさほど脅威でないことがよくわかる。ヴィンテージの制限カードにクリーチャー・カードは少ないので制限する理由が薄いとも言える。 |
*特定の状況に対して有用なカードをデッキ中に1枚ずつ用意し、サーチカードによってそれらを使用する戦略のことは[[シルバーバレット]]と呼ばれる。 | *特定の状況に対して有用なカードをデッキ中に1枚ずつ用意し、サーチカードによってそれらを使用する戦略のことは[[シルバーバレット]]と呼ばれる。 | ||
*ライブラリーからのサーチの最後にはライブラリーを[[切り直す]]ため、どうしても処理に時間がかかる。[[開発部]]はサーチの多用によるプレイ体験の狭小化や[[トーナメント]]進行遅延を懸念しており、[[2014年]]ごろからはサーチの代わりに「[[ライブラリーの一番上]]からn枚見て/[[公開する|公開して]]、その中から~する」効果、いわゆる'''カード[[濾過]]効果'''を使うことが増えつつある。[[濾過]]および[[切り直す]]の項目も参照。 | *ライブラリーからのサーチの最後にはライブラリーを[[切り直す]]ため、どうしても処理に時間がかかる。[[開発部]]はサーチの多用によるプレイ体験の狭小化や[[トーナメント]]進行遅延を懸念しており、[[2014年]]ごろからはサーチの代わりに「[[ライブラリーの一番上]]からn枚見て/[[公開する|公開して]]、その中から~する」効果、いわゆる'''カード[[濾過]]効果'''を使うことが増えつつある。[[濾過]]および[[切り直す]]の項目も参照。 |
2021年6月11日 (金) 17:56時点における版
サーチ(Search)とは、
- ルール上の「探す」という行動の英語。
- 1から転じて、特定のカードをライブラリーから探し、別の領域に移動する効果の俗称。フェッチとも。
- 店頭に並べられているパック群から、特定の、もしくは単に稀少度の高いカードを探してそれらを含むパックのみを買い求めようとする行為。
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解説
ゲーム用語としての「サーチ」(用例 1,2)
土地
(T),進化する未開地を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本土地カード1枚を探し、タップ状態で戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。
カード・タイプを問わないサーチは黒に多く、ドローとライブラリー操作に長ける青にも存在する。それ以外のサーチは探せるカード・タイプが色の得意分野によって限定されることが多い。なお、どの色においても対応する基本土地やクリーチャーのサーチはある程度認められている[1]。
- 白はエンチャントやプレインズウォーカー、アーティファクト(主に装備品)、小型クリーチャーを探せる。条件付きで土地(主に平地のような基本土地)を探す効果もあり、税収/Titheになぞらえて俗に「税金サーチ」とも呼ばれる。
- 青は主にインスタントやソーサリー、アーティファクトを探せる。また、対戦相手に選択肢を与えるような変則的なものもある。
- 黒はサーチ先のカード・タイプに制限がなかったり複数持ってきたりできるが、ライフなどのリソースを要求する事が多い。例外的に特定のタイプを参照するものとして、沼を探すカードがいくつか存在する。
- 赤は最も計画性のない色であり、サーチを行うカードはほとんど存在せず、探す先もドラゴンやゴブリンなど赤らしいものに限られる。例外もあるにはあるが、ギャンブル/Gambleのようないかにも赤らしいカードになってしまう。赤は混沌の色ゆえ、結果の確定したサーチが色の哲学にそぐわないのだ。
- 緑はクリーチャーや土地を探せる。クリーチャーや土地なので、禁止や制限にかけられたりすることがほとんどない。
手札に加えたり戦場に出すものが一般的だが、ライブラリーの一番上に置く効果(教示者)や、黒に多い墓地に置く効果(納墓/Entombや生き埋め/Buried Aliveなど)も、サーチと呼ぶ場合がある。その他、ゲームの外部からカードを持ってくることのできる効果(願いなど)や、黒に多い「ライブラリーから指定されたカードが出るまでめくって~」という効果(Demonic Consultationなど)も、厳密に言えばサーチとは違うが、目的が似ているためサーチ扱いされる。
特定のカードの枚数を水増しする目的でも使われる。特に制限カードの多いフォーマットでは実質制限カードをデッキに2枚以上入れられて1枚制限の意味がなくなってしまう。そのため軽いものはとにかく効果が強力になりやすく、それ自身も禁止や制限されやすい。プリズマティックでは、フォーマットの特性上大部分が禁止である。
- ヴィンテージでは、俗世の教示者/Worldly Tutor、エラダムリーの呼び声/Eladamri's Call、生ける願い/Living Wishなど、クリーチャーをサーチするカードには制限がかかっておらず、ソーサリーなどに比べるとクリーチャーはさほど脅威でないことがよくわかる。ヴィンテージの制限カードにクリーチャー・カードは少ないので制限する理由が薄いとも言える。
- 特定の状況に対して有用なカードをデッキ中に1枚ずつ用意し、サーチカードによってそれらを使用する戦略のことはシルバーバレットと呼ばれる。
- ライブラリーからのサーチの最後にはライブラリーを切り直すため、どうしても処理に時間がかかる。開発部はサーチの多用によるプレイ体験の狭小化やトーナメント進行遅延を懸念しており、2014年ごろからはサーチの代わりに「ライブラリーの一番上からn枚見て/公開して、その中から~する」効果、いわゆるカード濾過効果を使うことが増えつつある。濾過および切り直すの項目も参照。
- サーチを妨害・参照するカードについては探す#探すことを参照するカードも参照。
俗語としての「サーチ」(用例 3)
カード購入時に特定の、もしくは稀少度の高いカードの含まれるパックを探す行為をサーチと呼ぶ。
マジックや、同社から発売されるほかのトレーディングカードゲーム(WotCが取り扱っていた時代のポケモンカード、デュエル・マスターズ(Kaijudo)など)においては、パックに触れて行う方法、配列をもとに探し当てる方法のどちらも不可能である。(ただし、黎明期のパックでは、カードを透かしてサーチすることができたし、現在でもプレミアム・カードを見つけるだけならば方法はなくはない。)
店頭ではサーチ対策で客にパックを選ばせない販売方法が主流となっている。
参考
- Odds and Ends: Oath of the Gatewatch, Part 1/こぼれ話:『ゲートウォッチの誓い』 その1(Making Magic 2016年2月1日 Mark Rosewater著)
- サーチカード
- 探す
- 用語集