追われる鯨/Pursued Whale
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2020年7月4日 (土) 17:27時点における版
クリーチャー — 鯨(Whale)
追われる鯨が戦場に出たとき、各対戦相手はそれぞれ「このクリーチャーではブロックできない。」と「各戦闘で、あなたがコントロールしているクリーチャーは可能なら攻撃する。」を持つ赤の1/1の海賊(Pirate)クリーチャー・トークンを1体生成する。
対戦相手が追われる鯨を対象として呪文を唱えるためのコストは(3)多くなる。
海賊の執念により追い立てられる巨大な鯨。ETBで全体攻撃強制能力持ちのトークンを各対戦相手に与える。
攻撃強制によって対戦相手のクリーチャーを引きずり出し、その8/8の巨体でブロックすることで、擬似的な除去として機能する。こちらがクリーチャーのサイズや数で勝っていれば、青にして一方的な全体除去のように機能することもあるだろう。これを対象にする呪文のコストを増やす能力によって、ある程度の除去耐性を備えている点もありがたい。
ただし、攻撃強制は1/1の海賊・トークンが持つ能力なので、これを処理されると目論見通りとは行かなくなってしまうのが欠点。魔女の大釜/Witch's Cauldronなどのサクり台をコントロールしている対戦相手にとっては「逆にリソースを与えてくれる準バニラ」に成り下がってしまうなど裏目が多く、全体的に扱いづらい印象は拭えない。
重く、デメリットの側面があり、即効性がないことから、構築では厳しい。別の有力なカードを選択するべきだろう。
一方リミテッドでは、重いだけあって相応の影響力を有する。これを返り討ちにできるクリーチャーはそうおらず、フィニッシャー格を仕留めつつ8/8の巨体で蹂躙しに行ける。ただし、7マナも出る終盤ではライフが危険域に達していることが多く、1/1トークンすら致命的になりかねないのが難点。頼みの除去耐性も、同じく終盤ならば支払えてしまうはずなので頼りにならないことも多い。また、コモンで同マナ・コストの有刺メガロドン/Spined Megalodonが同時収録されているのも大きな逆風であり、呪禁持ちであるそちらの方が安定することもしばしば。マナ加速を用いて早期に展開するなどし、裏目やデメリットを最小限に抑えた運用を心がけたい。
- マナ・コストが同じで性能の似たAngler Turtleと比較しても、サイズ以外で劣っており、今ひとつ。
- モチーフは白い鯨を追う捕鯨船を描いた小説、白鯨であろう。海賊・トークンは鯨に片足を奪われ復讐を誓うエイハブ船長をモデルにしたものと思われる。トークンが持つ全体に攻撃強制をかける能力は、作中における彼の復讐心が船員に伝播し一丸となって鯨を追う様の再現であり、トークン・カード[1]のイラストでも片足が義足になっている。
参考
- ↑ 『基本セット2021』のトークン(Daily MTG 2020年6月16日)