ボガーダン/Bogardan
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レジェンドサイクル2によると、ボガーダンの魔道士はサークル(circle)と呼ばれる位があり、最高位が第10サークルである。ボガーダンの達人魔道士(master mages)は大地の奥底にある力にアクセスし操作できる。その力とは何世紀もかけて大陸をも動かし、山を押し上げ、大地を裂くエネルギーである。 | レジェンドサイクル2によると、ボガーダンの魔道士はサークル(circle)と呼ばれる位があり、最高位が第10サークルである。ボガーダンの達人魔道士(master mages)は大地の奥底にある力にアクセスし操作できる。その力とは何世紀もかけて大陸をも動かし、山を押し上げ、大地を裂くエネルギーである。 | ||
− | 小説の登場人物Kolo | + | 小説の登場人物Kolo Meha(コロー・メハ)は第6サークル達人(sixth-circle master)の男性。第7サークルへの昇格を目的とした修行の旅の途中、縁あって[[竜公マーホルト/Marhault Elsdragon#ストーリー|竜公大将軍(General Elsdragon)]]に忠誠を誓いKentsu(ケンツ)の爆破作業の専門家として働いていた。ケンツでの階級は兵長(Sergeant)待遇。後にケンツを離れ、[[Tetsuo Umezawa|テツオ・ウメザワ]]の友となり、[[ニコル・ボーラス/Nicol Bolas (ストーリー)|ボーラス皇帝]]の打倒に協力した。 |
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− | 2作目[[Emperor's Fist]] | + | 2作目[[Emperor's Fist]]からボガーダンの達人魔道士コロー・メハが登場し、重要キャラクターとして活躍をみせた。メーハの言動や思考を通して、ボガーダンの魔術や魔道士階級、地勢、生き物などが(断片的にではあるが)語られた。 |
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2018年5月9日 (水) 03:07時点における版
ボガーダン/Bogardanはドミナリア/Dominariaの地名。初出はレジェンドのボガーダンの獣/Beasts of Bogardan。
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解説
ボガーダンはアーボーグ/Urborgと共に炎熱の島々/The Burning Islesを代表する島である。緯度方向に約千マイル、経度方向に650マイル近い広がりのある地域である。周囲を海と小さな島々に囲まれ、北北西に300マイルも離れていない大きな島がアーボーグである。南方にはクーケムッサ海/Kukemssa Seaが広がり、ボガーダンから南800マイルほど先にはジャムーラ/Jamuraa大陸北西部の三国(ザルファー/Zhalfir、フェメレフ/Femeref、スークアタ/Suq'Ata)がある。
ボガーダンの大地は、ほぼ全てが乾ききった不毛の地で、そこかしこに火山があり、溶岩洞(lava tubes)や灰の噴気孔(ash vents)が口を開けている。ボガーダン全土を二つの峡谷が貫き、そこを縫うように走るか細い流れのまわりには、ボガーダン住民の集落の大部分が集まっている。噴火や地震は日常的で、流れ出した溶岩や地割れ、土地の隆起などの影響で地形の変化は珍しくはない。噴き上がった火山の燃えがらが立ち込めることも珍しくなく、そうなると、夜空は鈍い赤に染まる。夜間に噴火が起こると遠方からでもボガーダンの島の姿が浮かび上がって見える。火山活動は周囲の海水を沸騰させもする。
ボガーダンはドミナリアで二番目に赤マナが豊富な地域である(第一位はシヴ/Shiv)。ドミナリアとワイルドファイア/Wildfireを繋ぐ次元間通路(ポータル/Portal)のいくつかは、ここボガーダンにある。
強力な存在
ボガーダンの地下深部には、神のごとくとも評される、複数の強力な存在(the godlike or powerfull entities)が住んでいる。
この“存在たち”はかつてアーボーグのネビニラル/Nevinyrralを滅ぼしている。エンバーワイルド魔道団がボガーダン経由でドミナリアに手を出さないのは、“存在”の不興を買うことを恐れているためだ。
実際、“存在たち”の正体はほとんど不明なのだが、ウェザーライト期にはボガーダンにおける犬類の急な増加に影響を及ぼしていると信じられていた。
ボガーダンの生物
過酷な環境のボガーダンには、普通の生き物もいるが、溶岩や火山に関する属性や姿を備えた生き物に恵まれている。
- ボガーダンの住民
- 大半の住民の文化レベルは原始生活にとどまる。火を噴く山々を神々と崇め、同族と異邦人を人身御供として盛んに火山へ捧げている。部族は現地語で会話し、歌い、まじないをかける。
- 犬類
- ここでいう犬類(canines)とは、ボガーダンの獣/Beasts of Bogardanを皮切りに溶岩の猟犬/Lava Hounds、さらには数十種類を超える平凡な種と魔法的な種のことである。
- 明示されていないが、ボガーダンの四足獣であるボガーダンの炎魔/Bogardan Firefiendやボガーダンの憤怒獣/Bogardan Ragerも犬類に含まれるだろう。
- 犬類と言っても、代表に挙げられているボガーダンの獣はビーストであるように、ゲーム的にクリーチャー・タイプに猟犬を持っているわけではない。
ボガーダンの魔道士
フレイバー・テキストや特設サイト、小説において、ボガーダンの魔道士(Bogardan Mages)が度々姿を見せている。共通するのは赤マナ豊かな土地柄らしく火炎に関する魔術を扱う点である。
レジェンドサイクル2によると、ボガーダンの魔道士はサークル(circle)と呼ばれる位があり、最高位が第10サークルである。ボガーダンの達人魔道士(master mages)は大地の奥底にある力にアクセスし操作できる。その力とは何世紀もかけて大陸をも動かし、山を押し上げ、大地を裂くエネルギーである。
小説の登場人物Kolo Meha(コロー・メハ)は第6サークル達人(sixth-circle master)の男性。第7サークルへの昇格を目的とした修行の旅の途中、縁あって竜公大将軍(General Elsdragon)に忠誠を誓いKentsu(ケンツ)の爆破作業の専門家として働いていた。ケンツでの階級は兵長(Sergeant)待遇。後にケンツを離れ、テツオ・ウメザワの友となり、ボーラス皇帝の打倒に協力した。
エピソード
ネビニラル
氷河時代よりも昔、アーボーグの統治者ネビニラルはボガーダンの“存在”と戦争をして敗北している。
レジェンドサイクル1
小説Jeditでは、原作となったコミック版Jedit Ojanenと同様に、ボガーダンの獣/Beasts of Bogardanが召喚され、Palmyra(パルミラ)の市場で暴れ回る。
レジェンドサイクル2
2作目Emperor's Fistからボガーダンの達人魔道士コロー・メハが登場し、重要キャラクターとして活躍をみせた。メーハの言動や思考を通して、ボガーダンの魔術や魔道士階級、地勢、生き物などが(断片的にではあるが)語られた。
ミラージュ・ビジョンズ
ボガーダンとアーボーグに住まう数多くの悪意あるスピリット(malign spirits)は、ケアヴェク/Kaervekと同盟を結んでおり、戦争でケアヴェクに協力した。ケアヴェク敗北で終戦を迎えるものの、炎熱の島々の邪悪な影響力はジャムーラに残されたままである。
ウェザーライト
マラクザス/Maraxusの野営拠点となったことから、ボガーダンはウェザーライトのストーリー終盤の舞台となった。ウェザーライト/Weatherlight号の一行はマラクザスに囚われたスターク/Starkeを救出するが、スタークを連れたジェラード/Gerrardとターンガース/Tahngarth、クロウヴァクス/Crovaxの3人は追っ手の鋸歯のオーガ/Sawtooth Ogreや溶岩の猟犬に峡谷へと追いつめられてしまう。そこに、辛くもウェザーライト号が到着しオーガ一党を薙ぎ払うと、ジェラードはマラクザスとの一騎打ちに勝利。スタークの背後からの一突きでマラクザスは絶命した。
Dominian Chronicles Weatherlight Ports of Callでは、ファイレクシア侵攻前の状況が解説されている。エンバーワイルドは“強力な存在”を恐れてボガーダンには手を出さず、また、人々は“強力な存在”の影響によってボガーダンの犬類が急増していると信じていた。
カードには、物語の情景を直接的に描いた一か八か/Desperate Gambitと恩義/Debt of Loyaltyがある。その他、ボガーダンの中心/Heart of Bogardanやボガーダンの炎魔/Bogardan Firefiend、溶岩の猟犬/Lava Houndsなどの赤カードを中心に他のカードにも、ボガーダンの地勢や生き物、魔術を描いたと思われるイラストが多い。以下に明示的でないが関連性が見いだせるカードを列挙する。
- ボガーダン関連と思われる赤カード
- 上天の閃光/AEther Flash、炎の刻印/Betrothed of Fire、ブラッドロック・サイクロプス/Bloodrock Cyclops、燃えがらの巨人/Cinder Giant、燃えがらの壁/Cinder Wall、火炎放射/Cone of Flame、炎の鞭/Fire Whip、熱射病/Heat Stroke、溶岩の嵐/Lava Storm、いかづち/Thunderbolt、サンダーメア/Thundermare
- ボガーダン関連と思われる赤でないカード
- 待ち受ける禿鷹/Circling Vultures、焦土/Scorched Ruins、七曲がりの峡谷/Winding Canyons
インベイジョン
インベイジョン期の特設サイトによると、「燃える大地のボガーダンは敵味方関係なく厳しい。火炎魔道士はファイレクシア/Phyrexia侵略軍に熱いもてなしを用意している。が、それは招かれざる愚かな来訪者に対しても同様だ。」という。ボガーダンのイラストにはスキジック/Skizzikが使われていることから、これは魔道士が操るボガーダン生物と考えられる。
Time Spiral
小説Time Spiralでは、テフェリー/Teferiがボガーダンについて簡単な説明を行う。ボガーダンの呪文の呪物とケルド/Keld人のアーティファクトには何か共通する部分があるとテフェリーは考えており、ラーダ/Radhaの腕の刺青はボガーダン風だと指摘した。
また、ファイレクシア侵攻期のケルドの英雄であり、ラーダの祖父であるAstor(アスター)の別名の1つがButcher of Bogardanとも語られている。
訳語
「Bogardan」はクロニクルのボガーダンの獣/Beasts of Bogardanで「ボガーダン」とあてられ定訳となった。
公式記事Speak the Word, the Word is All of Usによると、「Bogardan」の正しい発音は「BOH•gahr•den」で、「ボーガーデン(太字を強く)」くらいになる(アクセントは「GAHR」でなく「BOH」と注釈付)。
登場
登場カード
カード名に登場
- レジェンド、クロニクル
- ボガーダンの獣/Beasts of Bogardan
- ミラージュ
- ボガーダンの鎚/Hammer of Bogardan
- ビジョンズ
- ボガーダンの金床/Anvil of Bogardan、ボガーダン・フェニックス/Bogardan Phoenix
- ウェザーライト
- ボガーダンの炎魔/Bogardan Firefiend、ボガーダンの中心/Heart of Bogardan
- 第6版、第8版
- ボガーダンの鎚/Hammer of Bogardan
- 時のらせん
- ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite、ボガーダンの憤怒獣/Bogardan Rager
- 未来予知
- ボガーダンの槍騎兵/Bogardan Lancer
- 第10版
- ボガーダンの炎魔/Bogardan Firefiend
- 基本セット2010
- ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite
フレイバー・テキストに登場
- レジェンド、クロニクル
- ボガーダンの獣/Beasts of Bogardan
- 第7版、第8版、第9版、第10版
- 紅蓮地獄/Pyroclasm
- 時のらせん
- ボガーダンの憤怒獣/Bogardan Rager
登場作品・登場記事
- コミック版Jedit Ojanen(ボガーダンの獣が召喚)
- The Story of Jamuraa(ミラージュ時代の物語解説。ケアヴェクに協力したと軽く触れられるのみ)
- Visions: The Backstory(公式記事。戦後の影響力について)
- Weatherlight Takes Center Stage(Duelist誌18号)
- ウェザーライト、いよいよ舞台の中央へ(翻訳。デュエリスト・ジャパンVol.1掲載)
- Torrent(Duelist誌18号)
- 奔流~Torrent(翻訳。デュエリスト・ジャパンVol.1掲載)
- Dominian Chronicles Weatherlight Ports of Call(Duelist誌19号の記事)
- ウェザーライトの寄港地(翻訳。デュエリスト・ジャパンVol.1掲載。「火山が点在」など不正確な内容)
- エンサイクロペディアVol.2/マジック・ザ・ギャザリング公式百科事典(ウェザーライトのストーリーで軽く触れられる)
- インベイジョン特設サイト(地図と状況解説)
- Planeshift(小説。炎熱の島々の地図)
- ドミニア年代記 第22回ドミニアの歌(ゲームぎゃざvol.23掲載。Duelist誌18号の記事を簡易化した内容)
- レジェンドサイクル1
- Jedit(小説三部作の2作目)
- レジェンドサイクル2
- Emperor's Fist(小説)
- Champion's Trial(小説)
- Time Spiral(小説。上述)