狼男
提供:MTG Wiki
12行: | 12行: | ||
[[部族カード]]は複数存在し、共に狼を参照する場合が多い。[[ロード (俗称)|ロード]]としては[[吠え群れの頭目/Howlpack Alpha]]と[[常なる狼/Immerwolf]]が存在し、[[全体強化]][[エンチャント]]として[[昇る満月/Full Moon's Rise]]と[[吠え群れの復活/Howlpack Resurgence]]が存在する。また[[プレインチェイス2012]]にて、狼男を参照する[[次元]]カードである[[ケッシグ/Kessig (次元カード)|ケッシグ/Kessig]]が登場した。 | [[部族カード]]は複数存在し、共に狼を参照する場合が多い。[[ロード (俗称)|ロード]]としては[[吠え群れの頭目/Howlpack Alpha]]と[[常なる狼/Immerwolf]]が存在し、[[全体強化]][[エンチャント]]として[[昇る満月/Full Moon's Rise]]と[[吠え群れの復活/Howlpack Resurgence]]が存在する。また[[プレインチェイス2012]]にて、狼男を参照する[[次元]]カードである[[ケッシグ/Kessig (次元カード)|ケッシグ/Kessig]]が登場した。 | ||
− | [[伝説の]]狼男は存在しない。デザインの段階では[[高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells|高原の荒廃者/Ravager of the Fells]]を伝説にする案もあったが両面カード特有の問題等から見送られた。 | + | [[伝説の]]狼男は存在しない。デザインの段階では[[高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells|高原の荒廃者/Ravager of the Fells]]を伝説にする案もあったが両面カード特有の問題等から見送られた。[[イニストラードを覆う影]]でも伝説の狼男の登場が予定されていたが、[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]である[[アーリン・コード/Arlinn Kord]]と枠を争うことになり、最終的には見送られた([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/odds-ends-shadows-over-innistrad-part-1-2016-04-11 参考]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0016688/# 翻訳])。 |
− | + | *設定上はアーリン・コードも狼男である。[[アーリン・コード/Arlinn Kord (ストーリー)]]を参照。 | |
*かつて同じ狼男を意味する[[ライカンスロープ]]という[[クリーチャー・タイプ]]が存在しており、大いなる人狼とLesser Werewolfは最初はこのクリーチャー・タイプを持っていた。ライカンスロープは[[2007年9月サブタイプ変更]]で廃止されており、実質的に4年ぶりの復活と言える。 | *かつて同じ狼男を意味する[[ライカンスロープ]]という[[クリーチャー・タイプ]]が存在しており、大いなる人狼とLesser Werewolfは最初はこのクリーチャー・タイプを持っていた。ライカンスロープは[[2007年9月サブタイプ変更]]で廃止されており、実質的に4年ぶりの復活と言える。 | ||
**ライカンスロープをそのまま復活させれば良かったのでは、という意見も存在するが、公式サイトの記事([[#参考]]参照)にて[[熊人間/Werebear]]と[[薄汚いネズミ人間/Dirty Wererat]]も含めた「獣に変身する人間全般」をライカンスロープと表しており、[[マジック:ザ・ギャザリング]]の世界ではライカンスロープと狼男は指すものが違うため新たに狼男のクリーチャー・タイプを新設したものと推測される。 | **ライカンスロープをそのまま復活させれば良かったのでは、という意見も存在するが、公式サイトの記事([[#参考]]参照)にて[[熊人間/Werebear]]と[[薄汚いネズミ人間/Dirty Wererat]]も含めた「獣に変身する人間全般」をライカンスロープと表しており、[[マジック:ザ・ギャザリング]]の世界ではライカンスロープと狼男は指すものが違うため新たに狼男のクリーチャー・タイプを新設したものと推測される。 | ||
− | |||
==訳語== | ==訳語== |
2016年4月13日 (水) 19:30時点における版
狼男/Werewolfは、クリーチャー・タイプの1つ。狼や半狼半人に変身する人間。日本語版では狼男と訳されているが、女性のWerewolfも存在する(#訳語参照)。
クリーチャー — 狼男(Werewolf)
戦闘終了時に、大いなる人狼をブロックしているか大いなる人狼によってブロックされている各クリーチャーの上に-0/-2カウンターを1個置く。
2/4クリーチャー — 人間(Human) 狼男(Werewolf)
このクリーチャーが戦場に出るか《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells》に変身するたび、緑の2/2の狼(Wolf)クリーチャー・トークンを1体生成し、あなたは2点のライフを得る。
各アップキープの開始時に、直前のターンに呪文が唱えられていなかった場合、高原の狩りの達人を変身させる。
Ravager of the Fells / 高原の荒廃者
〔赤/緑〕 クリーチャー — 狼男(Werewolf)
トランプル
このクリーチャーが《高原の荒廃者/Ravager of the Fells》に変身するたび、対戦相手1人かプレインズウォーカー1体を対象とし、そのプレイヤーかそのプレインズウォーカーのコントローラーがコントロールするクリーチャーを最大1体まで対象とする。高原の荒廃者はその前者に2点のダメージを与え、その後者に2点のダメージを与える。
各アップキープの開始時に、直前のターンにプレイヤー1人が呪文を2つ以上唱えていた場合、高原の荒廃者を変身させる。
イニストラードで新たに追加されたクリーチャー・タイプ。イニストラード・ブロックおよびイニストラードを覆う影ブロックでは赤と緑の主要種族に選ばれている。また、大いなる人狼/Greater Werewolf、Lesser Werewolf、不実な人狼/Treacherous Werewolfの3枚もイニストラード発売時のオラクル更新で人間・狼から狼男に変更された。
赤と緑に存在するが、オラクル変更によって狼男に加えられた前述の3枚は黒である。
イニストラード・ブロックおよびイニストラードを覆う影ブロックに登場する狼男はすべて両面カードで、第1面は人間形態、第2面は半狼半人形態となっている。第1面は人間や職業のクリーチャー・タイプを併せ持つが、第2面は狼男以外のクリーチャー・タイプを持たない。いずれも共通の変身条件を持ち、第1面から第2面は「各アップキープの開始時に、直前のターンに呪文が唱えられていなかった場合」、第2面から第1面は「各アップキープの開始時に、直前のターンのいずれかのプレイヤーが2つ以上の呪文を唱えていた場合」となっている。
部族カードは複数存在し、共に狼を参照する場合が多い。ロードとしては吠え群れの頭目/Howlpack Alphaと常なる狼/Immerwolfが存在し、全体強化エンチャントとして昇る満月/Full Moon's Riseと吠え群れの復活/Howlpack Resurgenceが存在する。またプレインチェイス2012にて、狼男を参照する次元カードであるケッシグ/Kessigが登場した。
伝説の狼男は存在しない。デザインの段階では高原の荒廃者/Ravager of the Fellsを伝説にする案もあったが両面カード特有の問題等から見送られた。イニストラードを覆う影でも伝説の狼男の登場が予定されていたが、プレインズウォーカーであるアーリン・コード/Arlinn Kordと枠を争うことになり、最終的には見送られた(参考/翻訳)。
- 設定上はアーリン・コードも狼男である。アーリン・コード/Arlinn Kord (ストーリー)を参照。
- かつて同じ狼男を意味するライカンスロープというクリーチャー・タイプが存在しており、大いなる人狼とLesser Werewolfは最初はこのクリーチャー・タイプを持っていた。ライカンスロープは2007年9月サブタイプ変更で廃止されており、実質的に4年ぶりの復活と言える。
- ライカンスロープをそのまま復活させれば良かったのでは、という意見も存在するが、公式サイトの記事(#参考参照)にて熊人間/Werebearと薄汚いネズミ人間/Dirty Wereratも含めた「獣に変身する人間全般」をライカンスロープと表しており、マジック:ザ・ギャザリングの世界ではライカンスロープと狼男は指すものが違うため新たに狼男のクリーチャー・タイプを新設したものと推測される。
訳語
「Werewolf」は日本語版では「狼男」と訳されているが、無謀な浮浪者/Reckless Waifやクルーインの無法者/Kruin Outlawといった「女性のWerewolf」も存在し、さらに大いなる人狼と不実な人狼のカード名から、「Werewolf」を「人狼」と訳すべきだったのではという意見も存在する。
- Werewolfを「人狼」ではなく「狼男」と訳した理由として、翻訳者の進藤欣也は自身のTwitterで「『人狼』と『人間』の文字の字面がかぶりすぎて認識しづらいため」と述べている(参考1、参考2)。なお、言及した時点では女性のWerewolfは公式スポイラーリストで発表されておらず、女性Werewolfの存在を考慮した上の翻訳かは定かではない。
- Werewolfの"were"は古英語で「男性」を意味するため(参考)、それを踏まえると人狼よりも適切であるという意見もある。
- ちなみに、wereが男性を意味することから「女性のWerewolfはどうするんだ」という問題は英語圏にもあるようだ(参考)。
- wereに対応する古英語の「女性」は"wife"(現代では「妻」の意味でのみ用いる)。ただ、古英語でも「女性の人狼」をWifewolfとは呼ばない。
- イニストラードを覆う影ブロックではカード名で「狼男」という訳語は使われておらず、「人狼」の訳語が当てられている。
ストーリー
獣性の呪いに囚われた人間。月の満ち欠けや感情の爆発によって彼らは獣人の姿に変化する。変化した狼男は理性や人間性を失い、狩りと殺戮を繰り返す怪物となる。狼男が組んだ群れは吠え群れ/Howlpackと呼ばれる。
参考
- Were the Wild Things Are/野生の血に目覚めよ(Latest Developments 2013年11月12日 Mark Rosewater著)
- サブタイプ「狼男(Werewolf)」で検索
- 「狼男(Werewolf)」でテキスト検索
- クリーチャー・タイプ解説