ゴブリンの溶接工/Goblin Welder
提供:MTG Wiki
19行: | 19行: | ||
*のちに[[ソーサリー]]になるなどの調整がされた[[財宝発掘/Trash for Treasure]]が登場した。 | *のちに[[ソーサリー]]になるなどの調整がされた[[財宝発掘/Trash for Treasure]]が登場した。 | ||
*[[手札]]と戦場のアーティファクトを入れ替える[[練達の変成者/Master Transmuter]]も後継と言えるかもしれない。 | *[[手札]]と戦場のアーティファクトを入れ替える[[練達の変成者/Master Transmuter]]も後継と言えるかもしれない。 | ||
+ | *さらにのちに[[屑鉄の学者、ダレッティ/Daretti, Scrap Savant]]の小マイナス[[忠誠度能力]]としてリメイク。生け贄に捧げるアーティファクトは解決時に決めればよくなり、[[ルール文章]]もすっきりしたものとなった。 | ||
==代表的なデッキ== | ==代表的なデッキ== |
2015年8月12日 (水) 21:08時点における版
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) 工匠(Artificer)
(T):プレイヤー1人がコントロールするアーティファクト1つと、そのプレイヤーの墓地にあるアーティファクト・カード1枚を対象とする。両方の対象がこの能力の解決時に適正である場合、そのプレイヤーはそのアーティファクトを生け贄に捧げると同時にそのアーティファクト・カードを戦場に戻す。
1/1戦場と墓地のアーティファクトを入れ替えるゴブリン・工匠。起動コストにはマナも不要でデメリットも無く、それが僅か1マナのクリーチャーである。
スタンダードではわずかにブービートラップ/Booby Trapを使うファンデッキに採用される程度であり、ほとんど見向きもされなかった。
しかしヴィンテージではスタックスや5/3などの潤滑剤となる。煙突/Smokestackやからみつく鉄線/Tangle Wireで対戦相手のみを拘束したり、映し身人形/Duplicantで対戦相手のクリーチャーを片端から除去したり、果ては精神隷属器/Mindslaverと組み合わせて無限にターンをコントロールしたりとすこぶる多機能。お互いにデメリットを受ける類のカードが多いスタックスにあっては極めて強力なキーカードである。また「プレイヤー1人の」となっているので、逆に対戦相手の危険なアーティファクトを、墓地に落ちたMoxにすり替えるといった芸当も可能。
エクステンデッドでも、ミラディン登場まではどちらかというとファン向けの感が強かったが、ミラディン・ブロックで強力な重量アーティファクトが数多く登場したため、一線級で活躍した(→ティンカースタックス、ウェルダー・リアニメイト)。
逆に相手にする場合は、これ+適当なアーティファクト1つが戦場にあるだけで後続のアーティファクトに対する打ち消しが全部無意味になってしまうので、マストカウンターとなる。
これほど強力なのに、クリーチャーゆえにか制限にも禁止にも指定されていない。
- 変わったテキストであるが、これは対象不適正に関するルール所以である。通常、複数の対象を取る呪文や能力は、それらの対象がすべて不適正になった場合のみ打ち消される(立ち消え)が、この能力は対象が一つでも不適正だと効果をなさないようになっている。これにより、対象を決めてから戦場にあるアーティファクトを生け贄に捧げる、などの悪用を回避している。
- 対象不適正に関するルールの悪用を避けるために記述が複雑化している例としては、他に金粉のドレイク/Gilded_Drakeが挙げられる。
- 印刷されたカードでは、生け贄に捧げる行為と戦場に戻す行為を「交換」と表現していたが、1999年11月付けのエラッタ[1]で、現在のテキストに「同時に」を抜いたテキストに変更された(生け贄に捧げる→戦場に戻すの順番)。しかし、印刷されたカードと挙動が異なることから、2008年9月のオラクル更新で「同時に」の単語が加えられた。
- これの日本語版プレミアム・カードは異様な高値で取引されている。
- のちにソーサリーになるなどの調整がされた財宝発掘/Trash for Treasureが登場した。
- 手札と戦場のアーティファクトを入れ替える練達の変成者/Master Transmuterも後継と言えるかもしれない。
- さらにのちに屑鉄の学者、ダレッティ/Daretti, Scrap Savantの小マイナス忠誠度能力としてリメイク。生け贄に捧げるアーティファクトは解決時に決めればよくなり、ルール文章もすっきりしたものとなった。