引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn
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開始初期の[[モダン]]では[[12post#モダン|12post]]の[[フィニッシャー]]として猛威を振るった。[[雲上の座/Cloudpost]]の大量マナから素出しするただけでなく、[[裂け目の突破/Through the Breach]]を利用して高速で戦場に出し対戦相手の場を壊滅させる[[ギミック]]も搭載されていた。雲上の座の[[禁止カード|禁止]]後は[[青白トロン#モダン|青白トロン]]で[[ウルザランド]]の大量マナを有効利用するために採用されている。 | 開始初期の[[モダン]]では[[12post#モダン|12post]]の[[フィニッシャー]]として猛威を振るった。[[雲上の座/Cloudpost]]の大量マナから素出しするただけでなく、[[裂け目の突破/Through the Breach]]を利用して高速で戦場に出し対戦相手の場を壊滅させる[[ギミック]]も搭載されていた。雲上の座の[[禁止カード|禁止]]後は[[青白トロン#モダン|青白トロン]]で[[ウルザランド]]の大量マナを有効利用するために採用されている。 | ||
− | [[エターナル]]では[[ドルイドの誓い/Oath of Druids]]などでコストを踏み倒して使用される。エムラクールを[[対象]]に取れない[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]が[[除去]]の主流であるため絶大な制圧力を誇る。[[カウンターオース]]ではライブラリーを修復する能力もメリットとして働く。[[レガシー]]では[[実物提示教育/Show and Tell]]や[[騙し討ち/Sneak Attack]]などによって高速で戦場に現れる。特に[[速攻]]が付加される騙し討ちとの相性は最高で、[[Show and Tell]]([[スニークアタック#レガシー|スニークアタック]])を[[トップメタ]]に押し上げる原動力になった。 | + | [[エターナル]]では[[ドルイドの誓い/Oath of Druids]]などでコストを踏み倒して使用される。エムラクールを[[対象]]に取れない[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]が[[除去]]の主流であるため絶大な制圧力を誇る。[[カウンターオース]]ではライブラリーを修復する能力もメリットとして働く。[[レガシー]]では[[実物提示教育/Show and Tell]]や[[騙し討ち/Sneak Attack]]、[[全知/Omniscience]]などによって高速で戦場に現れる。特に[[速攻]]が付加される騙し討ちとの相性は最高で、[[Show and Tell]]([[スニークアタック#レガシー|スニークアタック]])を[[トップメタ]]に押し上げる原動力になった。 |
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2012年10月28日 (日) 22:49時点における版
伝説のクリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)
この呪文は打ち消されない。
あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンに続いて追加の1ターンを行う。
飛行、プロテクション(1色以上の呪文)、滅殺6
引き裂かれし永劫、エムラクールがいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれたとき、オーナーは自分の墓地を自分のライブラリーに加えて切り直す。
歴代最高のパワー/タフネス(銀枠除く)をはじめとした過剰なまでの性能を備えた伝説のエルドラージ。その中でも最も巨大な世界の終末。
唱えることで追加のターンを得られるため、実質的に速攻を持ち、唱えた際に生じた隙まで埋めることが可能である。さらに打ち消されることもなく、プロテクションによる除去耐性まで備え、驚異的なサイズと飛行と滅殺6によって戦闘力も圧倒的である。
利用
唱えることさえできれば相当な支配力を持つが、それまでがとても大変。コストの重さが何よりの問題である。
構築では大量にマナの出る構成にする、コストを踏み倒す、という二種類のアプローチが基本。後者では唱えたときの能力を無視し、戦場での支配力のみを当てにする場合も多い。
- 大量のマナを生む
- 土地サーチを多用するビッグ・マナに近い構築法を取る。(→エルドラージ・ランプ)
- マナ・クリーチャーを大量展開する。
- 雲上の座/Cloudpostのような大量にマナの出る土地を利用する。
- 煮えたぎる歌/Seething Songのような一時的なマナ加速から唱える。
- コストを踏み倒す
- リアニメイトする。墓地からライブラリーに戻ってしまう能力が邪魔になるが、それでもいくつかの方法で可能。忠臣/Loyal Retainersとの組み合わせが現実的で、エターナルでは実際に併用されている。
- 変身/Polymorphや召喚の罠/Summoning Trapなどで直接戦場に出して使う。(→エルドラージ変身)
- 大渦の大天使/Maelstrom Archangelや秘匿の能力のような、「マナ・コストを支払うことなく唱えてもよい」能力を利用する。追加ターンも得られるが、軽く安定した方法が無く、オーバーキルになりがち。
エルドラージ覚醒のリミテッドでは、エルドラージ・落とし子・トークンなどのサポートがあり、全体的に低速環境なので唱えられる可能性がないわけではないが、ある程度狙ってピックしていかなければ難しいだろう。
スタンダードでは、登場時にはエルドラージ変身で単独採用、基本セット2011で原始のタイタン/Primeval Titanが登場してからはエルドラージ・ランプの切り札として採用されている。中盤の召喚の罠/Summoning Trapから突然現れる他、ウギンの目/Eye of Uginやエルドラージの寺院/Eldrazi Templeから唱えられて勝負を決めることも珍しくない。
エクステンデッドではTrap Rampの切り札。秘匿土地(風立ての高地/Windbrisk Heightsと苔汁の橋/Mosswort Bridge)の爆発力を最大限に生かすことができる。同じく決定力のあるファッティとしてエメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeriaと使い分けられるが、こちらは素出しがほぼ不可能な代わりに打ち消されず、ほぼ確実に勝利を決められるのが強み。
開始初期のモダンでは12postのフィニッシャーとして猛威を振るった。雲上の座/Cloudpostの大量マナから素出しするただけでなく、裂け目の突破/Through the Breachを利用して高速で戦場に出し対戦相手の場を壊滅させるギミックも搭載されていた。雲上の座の禁止後は青白トロンでウルザランドの大量マナを有効利用するために採用されている。
エターナルではドルイドの誓い/Oath of Druidsなどでコストを踏み倒して使用される。エムラクールを対象に取れない剣を鍬に/Swords to Plowsharesが除去の主流であるため絶大な制圧力を誇る。カウンターオースではライブラリーを修復する能力もメリットとして働く。レガシーでは実物提示教育/Show and Tellや騙し討ち/Sneak Attack、全知/Omniscienceなどによって高速で戦場に現れる。特に速攻が付加される騙し討ちとの相性は最高で、Show and Tell(スニークアタック)をトップメタに押し上げる原動力になった。
ルール
プロテクション(有色の呪文)は、プロテクション(インスタント呪文かソーサリー呪文かオーラ呪文)などと言い換えるとわかりやすい。
- パーマネントの能力を防ぐことはできない。玉虫色の天使/Iridescent Angelなどとの違いに注意。
- 忘却の輪/Oblivion Ringなどは全体エンチャントとして戦場に出た後の「能力」で対象を取るため、「有色の呪文」としての特性は持っていない。よってエムラクールを対象に取れる。
- オーラ呪文は唱える際に対象を取る必要があるため、有色のオーラを呪文として唱えてつけることはできない。唱えずに直接戦場に出したり、オーラの移植/Aura Graftなどのつけ替え手段を使ったりすればつけることも可能。
- タッパーなどのシステムクリーチャーが苦手。
- ちなみにエムラクールのプロテクションをすり抜ける(対象に取る、またはダメージを与える)ことのできる呪文は、単体では幽霊火/Ghostfireとエルドラージの徴兵/Eldrazi Conscriptionしかない。
関連カード
サイクル
エルドラージ覚醒の神話レアの伝説のエルドラージ・クリーチャー・サイクル。いずれも無色で、唱えたときに誘発する誘発型能力と、墓地に置かれたときに墓地をライブラリーに加えて切り直す誘発型能力を持つ。
- 真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth
- 引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn
- 無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre
その他
- P/Tの高さが目立つが、点数で見たマナ・コストもドラコ/Dracoに次いで歴代2位。同セットの爆発的天啓/Explosive Revelationと合わせてドラコ爆発ならぬエムラクール爆発のようなデッキが作れるかもしれない。
- エルドラージの異形の姿はクトゥルフ神話をモチーフにしてデザインされているが、このカードは特に顕著である(イラスト)。
- ゼンディカーから度々名前が出てくる風の女神「エム」の正体。
- 背景ストーリーでは、最強のエルドラージとして空から現れ、それまでエルドラージ相手に奮闘していたギデオン・ジュラ/Gideon Juraさえも震え上がらせている。