アヴァシン教会/The Church of Avacyn
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教会が目指すのは神学的な完成などではなく、実際的な安全である。教会への信仰は確かに実際的な効果を顕すが、それらには統一化された確実な方法はない。祝福や結界の不確実性は彼らに教義上の不一致を齎し、分派が生まれることとなった。 | 教会が目指すのは神学的な完成などではなく、実際的な安全である。教会への信仰は確かに実際的な効果を顕すが、それらには統一化された確実な方法はない。祝福や結界の不確実性は彼らに教義上の不一致を齎し、分派が生まれることとなった。 | ||
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− | + | この階級は教会の[[兵士]]ともいえる天使たちであり、実利主義と教会法の遵守を旨としている。[[ネファリアの溺墓/Nephalia_Drownyard#ストーリー|ネファリア/Nephalia]]のエルゴード訓練場/Elgaud Groundsにある半教会にして半要塞の砦エンゲルトゥルム(Engelturm)の尖塔を拠点としており、彼らは周囲の屍錬金術師/necro-alchemistやそのスカーブ/skaabたちを狩りたてている。アヴァシン不在の時期にはスカーブを作る錬金術師たちであるスケイベレン/skaberenや人間の犯罪分子たちによって「手斧部隊(hatchet squad)」として知られ、聖戦士たちを伴い、[[ゾンビ]]たちを焼き払っていった。 | |
彼らは異端者や犯罪者の裁判の訴訟手続には必ず立ち会うが、刑の執行には立ち会うことはない。彼らは常に武装しており、聖戦士たちが遠く[[ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run|ケッシグ/Kessig]]や[[ステンシアの血の間/Stensia Bloodhall|ステンシア/Stensia]]に任命された時にはその移動に同行するが、ステンシアには護法の欠如のために長い期間は滞在できない。 | 彼らは異端者や犯罪者の裁判の訴訟手続には必ず立ち会うが、刑の執行には立ち会うことはない。彼らは常に武装しており、聖戦士たちが遠く[[ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run|ケッシグ/Kessig]]や[[ステンシアの血の間/Stensia Bloodhall|ステンシア/Stensia]]に任命された時にはその移動に同行するが、ステンシアには護法の欠如のために長い期間は滞在できない。 | ||
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**[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/190c Part 1]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/003171/ その1](Feature Article 2012年4月11日 Magic Creative Team著) | **[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/190c Part 1]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/003171/ その1](Feature Article 2012年4月11日 Magic Creative Team著) | ||
**[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/191a Part 2]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/002235/ その2](Feature Article 2012年4月18日 Magic Creative Team著) | **[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/191a Part 2]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/002235/ その2](Feature Article 2012年4月18日 Magic Creative Team著) | ||
+ | *[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/ur/lunarchs-journal-2014-08-13 The Lunarch's Journal]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0011007/ 月皇の手記](Uncharted Realms 2014年8月13日 Colin Kawakami著) | ||
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*[[背景世界/ストーリー用語]] | *[[背景世界/ストーリー用語]] |
2014年8月18日 (月) 23:07時点における版
アヴァシン教会/The Church of Avacynとはイニストラード/Innistradの人間に信仰される宗教団体。
目次 |
概要
吸血鬼や狼男、デーモンなど常に闇の勢力に脅かされているイニストラードの人間たちは守護と救いを求めて大天使アヴァシン/Avacynを信仰している。その信仰の中心地は最も人間の文化が生き残っている土地であるガヴォニー/Gavonyの都市スレイベン/Thrabenである。
政教一致
教会と自治体には深い関わりがあり、実質上一つのものである。地方の自治体は秩序と安全の維持のために教会の力に縋っている。司法でも教会によって叙階された高位聖職者がしばしば弁護士や裁判官の役につく。学校教育はすべて教会によって行われている。商人や職人以外の職業は全て教会の管轄だが、例外である彼らも教会によって認可を受けた組合に統治される。
教義
教会には天国や地獄などの概念はなく、イニストラードの人々は死後の世界を信じていない。彼らにとっての地獄に当たるものは、悪魔の棲む大地の裂け目などの実在するものだからだ。彼らはアヴァシンが悪魔やその棲家をこの世界から消し去るとは考えてはおらず、代わりにそれらから人々を守護すると考えている。
教会が目指すのは神学的な完成などではなく、実際的な安全である。教会への信仰は確かに実際的な効果を顕すが、それらには統一化された確実な方法はない。祝福や結界の不確実性は彼らに教義上の不一致を齎し、分派が生まれることとなった。
祝福されし眠り/The Blessed Sleep
イニストラードの人々は死後の眠りが安らかなものであることを重視しており、「祝福されし眠り」は教会の教義の中でも重要なものである。それは高潔で己を律した人生への報酬だと考えられている。火葬は墓に眠る魂を怒らせると考えられているために禁止されている。「貴方が大地で永遠を過ごしますように("May you spend an eternity in the ground")」は彼らの中では一般的な祝福の言葉である。
大聖堂
アヴァシン教会の中心はスレイベンにある大聖堂である。その中庭の崖には獄庫/Helvaultと呼ばれる銀の巨塊が鎮座しており、それはアヴァシンの出現と同時に現れたと伝えられており、アヴァシンと天使たちはそこに多くの邪悪な存在たちを封じ込めた。アヴァシンと天使たちは大聖堂の上階/The Loftsに居住している。上階は外部からは軒下の狭い屋根裏部屋に見えるが内部は広大な空間となっており、天使たち以外は入ることを許されていない。
位階
天使の階級
アヴァシン
大天使自身が教会の頂点に立ち、人々の崇拝を集めている。彼女は全ての保護的魔法の源であり、長く寒々とした冬である狩人月に終わりを齎す存在と考えられている。
空翔ける黄金夜/The Flight of Goldnight
この階級の天使たちはアヴァシン自身とは対照的に太陽と照応している。一年に一度、収穫月の間の二日間に太陽が地平線に沈まない日があり、アヴァシン信徒たちの魔法が最も強まる神聖な日とされている。
この階級は教会の兵士ともいえる天使たちであり、実利主義と教会法の遵守を旨としている。ネファリア/Nephaliaのエルゴード訓練場/Elgaud Groundsにある半教会にして半要塞の砦エンゲルトゥルム(Engelturm)の尖塔を拠点としており、彼らは周囲の屍錬金術師/necro-alchemistやそのスカーブ/skaabたちを狩りたてている。アヴァシン不在の時期にはスカーブを作る錬金術師たちであるスケイベレン/skaberenや人間の犯罪分子たちによって「手斧部隊(hatchet squad)」として知られ、聖戦士たちを伴い、ゾンビたちを焼き払っていった。
彼らは異端者や犯罪者の裁判の訴訟手続には必ず立ち会うが、刑の執行には立ち会うことはない。彼らは常に武装しており、聖戦士たちが遠くケッシグ/Kessigやステンシア/Stensiaに任命された時にはその移動に同行するが、ステンシアには護法の欠如のために長い期間は滞在できない。
リーダーは黄金夜の刃/Blade of Goldnightと呼ばれるギセラ/Gisela。
空翔ける雪花石/The Flight of Alabaster
「祝福されし眠り」を人格化した天使たちであり、狩人月と照応する。
彼らはスレイベンを中心に活動しており、小集団で移動して都市の治療院を訪れる。僧侶や聖戦士たちが街や聖なる場所を守護する護法を施すのを助け、アヴァシンの護法印の力を維持し、死者への冒涜から守護する魔法を齎す。他の天使たちからは、雪花石の天使たちは過度に感傷的な性向を持つとみなされているが、彼らは自身のことを共感的だと考えている。
リーダーは雪花石を率いる者/Light of Alabasterであるブルーナ/Bruna。
空翔ける白鷺/The Flight of Herons
誕生と純潔の天使たちであり、新月と照応する。彼らは空翔ける雪花石の天使たちとは対照的に、人々を生命への危機から守護すると言われている。
この階級はもっとも少なく、略奪を恣にする狼男やその他の怪物たちを偵察し、追跡するのが任務である。アヴァシン不在の時期はスレイベンからヴィデンズ/Vidensに拠点を移した。
リーダーは鷺群れ/Host Heronsと呼ばれ、その地位にある天使はシガルダ/Sigarda。
聖職者の位階
月皇/Lunarch
教会の指導者であり、僧正たちの議会によって選ばれる。現在の月皇はミケウス・セカーニ/Mikaeus Cecani。
僧正/Bishop
彼らはスレイベンの大聖堂で教会を統治している。
町長/Mayor
教区の政治的な指導者であり、時折「上座/Elder」とも呼ばれることもある。宗教的にも行政的にも統治する義務を負っているが、日常的には僧侶に任せている。
僧侶/Priest
彼らは教会を監督し、教区民の要望に応える。彼らは持てる技術の延長上として呪文を使うこともある。
僧兵/Monk
彷徨う低位の聖職者たちであるが、大多数は間違った教義を強固にし正式な階層から逸脱した狂信者となっている。
参考
- イニストラードの世界
- A Planeswalker's Guide to Innistrad/プレインズウォーカーのためのイニストラード案内
- Introduction/序説(Savor the Flavor 2011年8月24日 Magic Creative Team)
- Gavony and Humans/ガヴォニーと人間(Savor the Flavor 2011年9月28日 Magic Creative Team)
- Kessig and Werewolves/ケッシグと狼男(Savor the Flavor 2011年10月5日 Magic Creative Team)
- Nephalia and the Undead/ネファリアとアンデッド(Savor the Flavor 2011年10月19日 Magic Creative Team)
- Stensia and Vampires/ステンシアと吸血鬼(Savor the Flavor 2011年11月2日 Magic Creative Team)
- Champion of the Parish/教区の勇者(Savor the Flavor 2011年9月7日 Doug Beyer著)
- The Saint, the Geist, and the Angel/聖者、幽霊、そして天使(Savor the Flavor 2011年9月14日 Doug Beyer著)
- The Symbol of Avacyn(Magic Arcana 2011年9月29日 Monty Ashley著)
- The Guardian, the Witch, and the Angel/守護者、魔女、そして天使(Savor the Flavor 2012年3月21日 Doug Beyer著)
- Angel's Rise and Demon's Release/天使は蘇り、悪魔は解き放たれる(Feature Article 2012年4月9日 Doug Beyer著)
- Planeswalker's Guide to Avacyn Restored/プレインズウォーカーのためのアヴァシンの帰還案内
- The Lunarch's Journal/月皇の手記(Uncharted Realms 2014年8月13日 Colin Kawakami著)