歯と爪/Tooth and Nail
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
(13人の利用者による、間の18版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
{{#card:Tooth and Nail}} | {{#card:Tooth and Nail}} | ||
− | [[双呪]][[呪文]]の1つで、[[緑]]に散見される「[[クリーチャー]]・[[カード]]の[[サーチ]]」と「[[コスト]]を無視して直接[[戦場に出す]] | + | [[双呪]][[呪文]]の1つで、[[緑]]に散見される「[[クリーチャー]]・[[カード]]の[[サーチ]]」と「[[コスト]]を無視して直接[[戦場に出す]]」の2つの[[モード]]を持つ。 |
− | 7[[マナ]]と[[重い]] | + | 7[[マナ]]と[[重い]]が、どちらの[[効果]]も非常に強力。その上2マナ追加すればどんなクリーチャーでも[[ライブラリー]]から直接呼び出せることになる。また、[[修繕/Tinker]]などと違い、「ライブラリーから探す」ことと「直接戦場に出す」ことが分かれているため、事前に[[引く|引い]]てしまったカードでも戦場に出せる点も大きな魅力である。 |
− | + | 呼び出すクリーチャーが2枚というのもポイントである。クリーチャー1体だけでは[[除去]]1回で対処されがちだが、2体出すことによって対処が難しくなる。また、[[コンボ]]が成立するコンビを出すこともできる。専門に特化したデッキ編成を行えば、事実上、9マナで「ゲームに勝利する」と書いてあるも同然の威力を見せるだろう。 | |
これを最速で唱える[[マナ基盤]]を構築することに特化した[[エルフ&ネイル]]、[[12post]]などを生み出し、また[[ウルザトロン]]など[[ターボランド]]や[[ビッグ・マナ]]系に分類されるデッキでも強力な切り札として使用された。これらは[[歯と爪]]デッキと総称されている。 | これを最速で唱える[[マナ基盤]]を構築することに特化した[[エルフ&ネイル]]、[[12post]]などを生み出し、また[[ウルザトロン]]など[[ターボランド]]や[[ビッグ・マナ]]系に分類されるデッキでも強力な切り札として使用された。これらは[[歯と爪]]デッキと総称されている。 | ||
− | *[[双呪]]時に要求される[[ | + | *[[双呪]]時に要求される[[不特定マナ]]が7点なので、[[ウルザランド]]ワンセットから出る[[無色マナ]]をきっちり使い切れる。[[マナ・バーン]]があったころはこの点も重要であり、ウルザランドから見ても相性は抜群であった。 |
− | + | *クリーチャー・カードを2枚同時に出すことができるので[[B.F.M.(Big Furry Monster)]]を出すことが可能。 | |
− | *登場当初は「重すぎる」「[[オーバーキル]] | + | *登場当初は「重すぎる」「[[オーバーキル]]である」という意見が多く、[[カスレア]]として評価はかなり低かった。[[カードパワー]]が認識されて以降の活躍はすでに述べた通り。[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]などのように、後から評価がついてきたカードの1つである。 |
*ちなみに、"tooth and nail"とは「(戦い・議論などで)必死に、あらゆる手段を尽くして」という意味でもある。クリーチャーが2体というのとダブルミーニングになっている。 | *ちなみに、"tooth and nail"とは「(戦い・議論などで)必死に、あらゆる手段を尽くして」という意味でもある。クリーチャーが2体というのとダブルミーニングになっている。 | ||
+ | *[[Modern Masters]]に{{Gatherer|id=370432|新規イラスト}}で[[再録]]された。 | ||
2004年9月20日より[[プリズマティック]]で[[禁止カード]]に指定されていたが、2009年4月29日に禁止が解除された。 | 2004年9月20日より[[プリズマティック]]で[[禁止カード]]に指定されていたが、2009年4月29日に禁止が解除された。 | ||
==よく呼び出されるペア== | ==よく呼び出されるペア== | ||
+ | |||
+ | 過去の構築で使われたペア | ||
*[[白金の天使/Platinum Angel]]&[[レオニンの高僧/Leonin Abunas]] | *[[白金の天使/Platinum Angel]]&[[レオニンの高僧/Leonin Abunas]] | ||
*[[ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus]]×2 | *[[ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus]]×2 | ||
− | |||
*[[鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker]]&[[隔離するタイタン/Sundering Titan]] | *[[鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker]]&[[隔離するタイタン/Sundering Titan]] | ||
*[[鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker]]&[[永遠の証人/Eternal Witness]] | *[[鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker]]&[[永遠の証人/Eternal Witness]] | ||
*[[エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria]]&[[絵描きの召使い/Painter's Servant]](→[[ペインター・イオナ]]) | *[[エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria]]&[[絵描きの召使い/Painter's Servant]](→[[ペインター・イオナ]]) | ||
+ | |||
+ | 勝利手段 | ||
+ | *大型[[トランプル]]持ちクリーチャー([[荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus]]など)&[[歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos, God of Revels]] | ||
+ | *[[トリスケリオン/Triskelion]]&[[不浄なる者、ミケウス/Mikaeus, the Unhallowed]] | ||
+ | *[[鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker]]&[[士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts]]、または[[修復の天使/Restoration Angel]]、または[[村の鐘鳴らし/Village Bell-Ringer]]、または[[戦闘の祝賀者/Combat Celebrant]](無限トークン) | ||
+ | *[[タッサの神託者/Thassa's Oracle]]&[[地ならし屋/Leveler]] | ||
+ | |||
+ | 無限マナ | ||
+ | *[[パリンクロン/Palinchron]]&[[狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigator]]または[[幻影の像/Phantasmal Image]](注:同時に出すクリーチャーのコピーにはなれないため、先にパリンクロンだけ出すと良い) | ||
+ | *[[祝福されたエミエル/Emiel the Blessed]]または[[ティムールの剣歯虎/Temur Sabertooth]]または[[狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigator]]&[[波止場の恐喝者/Dockside Extortionist]] | ||
==参考== | ==参考== | ||
+ | *[https://web.archive.org/web/20130609085830/http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/sf/249 Old Dogs and Young Pups(Internet Archive)]([[WotC]]、Serious Fun、文:[[Bruce Richard]]) | ||
*[[歯と爪]](デッキ) | *[[歯と爪]](デッキ) | ||
+ | *[[サーチカード]]([[機能別カードリスト]]) | ||
*[[カード個別評価:ミラディン]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:ミラディン]] - [[レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:統率者マスターズ]] - [[レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:Modern Masters]] - [[レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:ヒストリック・アンソロジー7]] - [[レア]] |
2023年7月25日 (火) 02:50時点における最新版
Tooth and Nail / 歯と爪 (5)(緑)(緑)
ソーサリー
ソーサリー
以下から1つを選ぶ。
・あなたのライブラリーからクリーチャー・カードを最大2枚まで探し、それらを公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。
・あなたの手札からクリーチャー・カードを最大2枚まで戦場に出す。
双呪(2)(あなたが双呪コストを支払った場合、両方を選ぶ。)
双呪呪文の1つで、緑に散見される「クリーチャー・カードのサーチ」と「コストを無視して直接戦場に出す」の2つのモードを持つ。
7マナと重いが、どちらの効果も非常に強力。その上2マナ追加すればどんなクリーチャーでもライブラリーから直接呼び出せることになる。また、修繕/Tinkerなどと違い、「ライブラリーから探す」ことと「直接戦場に出す」ことが分かれているため、事前に引いてしまったカードでも戦場に出せる点も大きな魅力である。
呼び出すクリーチャーが2枚というのもポイントである。クリーチャー1体だけでは除去1回で対処されがちだが、2体出すことによって対処が難しくなる。また、コンボが成立するコンビを出すこともできる。専門に特化したデッキ編成を行えば、事実上、9マナで「ゲームに勝利する」と書いてあるも同然の威力を見せるだろう。
これを最速で唱えるマナ基盤を構築することに特化したエルフ&ネイル、12postなどを生み出し、またウルザトロンなどターボランドやビッグ・マナ系に分類されるデッキでも強力な切り札として使用された。これらは歯と爪デッキと総称されている。
- 双呪時に要求される不特定マナが7点なので、ウルザランドワンセットから出る無色マナをきっちり使い切れる。マナ・バーンがあったころはこの点も重要であり、ウルザランドから見ても相性は抜群であった。
- クリーチャー・カードを2枚同時に出すことができるのでB.F.M.(Big Furry Monster)を出すことが可能。
- 登場当初は「重すぎる」「オーバーキルである」という意見が多く、カスレアとして評価はかなり低かった。カードパワーが認識されて以降の活躍はすでに述べた通り。タルモゴイフ/Tarmogoyfなどのように、後から評価がついてきたカードの1つである。
- ちなみに、"tooth and nail"とは「(戦い・議論などで)必死に、あらゆる手段を尽くして」という意味でもある。クリーチャーが2体というのとダブルミーニングになっている。
- Modern Mastersに新規イラストで再録された。
2004年9月20日よりプリズマティックで禁止カードに指定されていたが、2009年4月29日に禁止が解除された。
[編集] よく呼び出されるペア
過去の構築で使われたペア
- 白金の天使/Platinum Angel&レオニンの高僧/Leonin Abunas
- ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus×2
- 鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker&隔離するタイタン/Sundering Titan
- 鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker&永遠の証人/Eternal Witness
- エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria&絵描きの召使い/Painter's Servant(→ペインター・イオナ)
勝利手段
- 大型トランプル持ちクリーチャー(荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossusなど)&歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos, God of Revels
- トリスケリオン/Triskelion&不浄なる者、ミケウス/Mikaeus, the Unhallowed
- 鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker&士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts、または修復の天使/Restoration Angel、または村の鐘鳴らし/Village Bell-Ringer、または戦闘の祝賀者/Combat Celebrant(無限トークン)
- タッサの神託者/Thassa's Oracle&地ならし屋/Leveler
無限マナ
- パリンクロン/Palinchron&狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigatorまたは幻影の像/Phantasmal Image(注:同時に出すクリーチャーのコピーにはなれないため、先にパリンクロンだけ出すと良い)
- 祝福されたエミエル/Emiel the Blessedまたはティムールの剣歯虎/Temur Sabertoothまたは狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigator&波止場の恐喝者/Dockside Extortionist
[編集] 参考
- Old Dogs and Young Pups(Internet Archive)(WotC、Serious Fun、文:Bruce Richard)
- 歯と爪(デッキ)
- サーチカード(機能別カードリスト)
- カード個別評価:ミラディン - レア
- カード個別評価:統率者マスターズ - レア
- カード個別評価:Modern Masters - レア
- カード個別評価:ヒストリック・アンソロジー7 - レア