血染めの月/Blood Moon
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*この能力は[[種類別]]の第4種(タイプ変更効果)に分類され、第6種(能力の追加・除去)よりも必ず先に適用される。 | *この能力は[[種類別]]の第4種(タイプ変更効果)に分類され、第6種(能力の追加・除去)よりも必ず先に適用される。 | ||
**[[社交の達人/Joiner Adept]]や[[地下世界の人脈/Underworld Connections]]など土地に能力を直接与えたり失わせたりする効果は種類別第6種であるため、タイムスタンプに関係なく血染めの月では無効化されず、それらの与える能力を持つことになる。 | **[[社交の達人/Joiner Adept]]や[[地下世界の人脈/Underworld Connections]]など土地に能力を直接与えたり失わせたりする効果は種類別第6種であるため、タイムスタンプに関係なく血染めの月では無効化されず、それらの与える能力を持つことになる。 | ||
+ | **何らかの理由で血染めの月が能力を失う[[継続的効果]]を受けた場合も、第4種の適用後に血染めの月が能力を失うため基本でない土地が山である事は変わらない。同じ能力を持つクリーチャーである[[月の大魔術師/Magus of the Moon]]は特に問題になりやすい。 | ||
*その土地が持つ「戦場に出るに際し、~~する。」「[[タップ]]状態で戦場に出る。」などの[[置換効果#戦場に出ることに対する置換効果|戦場に出ることに対する置換効果]]を生み出す[[常在型能力]]や、[[ETB]]能力も無効化される。 | *その土地が持つ「戦場に出るに際し、~~する。」「[[タップ]]状態で戦場に出る。」などの[[置換効果#戦場に出ることに対する置換効果|戦場に出ることに対する置換効果]]を生み出す[[常在型能力]]や、[[ETB]]能力も無効化される。 | ||
**[[アゾリウスの大法官庁/Azorius Chancery]]は[[アンタップ]]状態で戦場に出て、土地を手札に戻す能力は[[誘発]]しない。 | **[[アゾリウスの大法官庁/Azorius Chancery]]は[[アンタップ]]状態で戦場に出て、土地を手札に戻す能力は[[誘発]]しない。 | ||
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*[[血染めの太陽/Blood Sun]] - 土地の非マナ能力を封じる。([[イクサランの相克]]) | *[[血染めの太陽/Blood Sun]] - 土地の非マナ能力を封じる。([[イクサランの相克]]) | ||
*[[高山の月/Alpine Moon]] - [[カード名]]を選び、[[対戦相手]]のその名前の土地は土地タイプと能力を失うが好きな色のマナを出せる。([[基本セット2019]]) | *[[高山の月/Alpine Moon]] - [[カード名]]を選び、[[対戦相手]]のその名前の土地は土地タイプと能力を失うが好きな色のマナを出せる。([[基本セット2019]]) | ||
+ | *[[海の先駆け/Harbinger of the Seas]] - クリーチャー。基本でない土地は[[島]]になる。([[モダンホライゾン3]]) | ||
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2024年6月11日 (火) 11:47時点における最新版
多色土地・非マナ能力を持つ土地のどちらに対しても強烈な妨害となるカード。マナ基盤を多色土地に頼った多色デッキにとっては致命的となる。赤マナは豊富に生み出せるため、赤の呪文を妨害することができないのは欠点ではあるが、赤単色デッキが相手でもない限り、たいていは一定以上の効果を発揮してくれるだろう。赤は基本的にエンチャントを破壊できない色であるため、問題になることはかなり少ない。
環境に基本でない土地が多いほどに評価を増す。第9版再録時は、ショックランド、ペインランド、ウルザランドと充実していたため、グルール・ビートなどの赤を使った2色程度のデッキではサイドボードによく採用された。
基本土地をほとんど採用していないデッキも珍しくないモダンやエターナルではさらに評価が高くなる。ドラゴン・ストンピィやブルームーンではキーカードの1つ。 Show and Tellや欠片の双子では直接の勝ち手段とはならずとも、対戦相手の動きが大幅に制限されたり機能不全になっている間にコンボパーツを揃えるという目的でよくサイドインされるため、相対した際は留意しておこう。
逆に、ほとんどのデッキが基本土地ばかり使うリミテッドにおいてはまずアンプレイアブル。サイドボードから引っ張り出す機会もめったにないだろう。
- 第8版を選ぼうでドワーフ鉱夫/Dwarven Minerとの争いに勝利。その第8版において新規イラストで再録。
- ザ・ダークでの初収録以降何度も再録されているカードだが、長い間フレイバー・テキストが1種類しか存在しなかった。ダブルマスターズのボックストッパー版でついに新規フレイバー・テキストが付記された。
陰鬱な光が見渡すかぎりにあふれ、すべてを深紅に染め上げた。(出典:ザ・ダーク版)
深紅に浴したこの土地からは、かつてのような安心と保護は得られず、敵意以外の何も生まれない。(出典:ダブルマスターズボックストッパー版)
- 英名の「Blood Moon(ブラッドムーン)」とは我々の現実世界にある実際の月にも見られる自然現象の名称。月と地球の位置関係や大気の状態、および皆既月食などの様々な特殊事象が原因となり、イラストの様な”赤い月・赤色の月”となる。
[編集] ルール
- 山になった土地は、元々持っていた土地タイプおよびルール文章をすべて失い(CR:305.7)、山固有の赤マナを生む能力を持つ(CR:305.6)。
- 山を含む複数の土地タイプを持つ場合は、山以外の土地タイプをすべて失う。
- この能力は種類別の第4種(タイプ変更効果)に分類され、第6種(能力の追加・除去)よりも必ず先に適用される。
- 社交の達人/Joiner Adeptや地下世界の人脈/Underworld Connectionsなど土地に能力を直接与えたり失わせたりする効果は種類別第6種であるため、タイムスタンプに関係なく血染めの月では無効化されず、それらの与える能力を持つことになる。
- 何らかの理由で血染めの月が能力を失う継続的効果を受けた場合も、第4種の適用後に血染めの月が能力を失うため基本でない土地が山である事は変わらない。同じ能力を持つクリーチャーである月の大魔術師/Magus of the Moonは特に問題になりやすい。
- その土地が持つ「戦場に出るに際し、~~する。」「タップ状態で戦場に出る。」などの戦場に出ることに対する置換効果を生み出す常在型能力や、ETB能力も無効化される。
- アゾリウスの大法官庁/Azorius Chanceryはアンタップ状態で戦場に出て、土地を手札に戻す能力は誘発しない。
- 魂の洞窟/Cavern of Soulsが戦場に出る際、クリーチャー・タイプを選ぶことはない。血染めの月が戦場を離れても、2番目のマナ能力のマナは何にも使用することはできない。
- これは2017年9月のイクサラン発売に伴う総合ルール更新で変更されたルール(CR:614.12)で、変更前は戦場に出る際の置換効果については血染めの月の効果の影響を受けなかった。
- 土地タイプを山にするが、土地タイプ以外のサブタイプや、特殊タイプおよびカード・タイプには影響しない。
- 基本は特殊タイプであるため、血染めの月が出ていても基本でない土地は基本でないままである。例えば血染めの月が出ていたとしても、それによって山になった基本でない土地は灰からの再興/From the Ashesや破滅/Ruinationなどで破壊される。
- 同じように、伝説の土地や氷雪土地、アーティファクト・土地であるかどうかも変わらない。
- ドライアドの東屋/Dryad Arborについては当該ページを参照。
- 戦場以外の領域にある土地カードは、この影響を受けない(CR:109.2)。
- 変換/ConversionやGlaciers等と併用した場合、全ての基本でない土地は平地となる。依存のルールにより、血染めの月の効果が先に適用されるためである。
[編集] 関連カード
基本でない土地を妨害する常在型能力を持つカード。特筆しない限りは赤のエンチャント。
- 基本に帰れ/Back to Basics - 青のエンチャント。基本でない土地はアンタップしない。(ウルザズ・サーガ)
- 月の大魔術師/Magus of the Moon - クリーチャー。血染めの月の大魔術師。(未来予知)
- 血染めの太陽/Blood Sun - 土地の非マナ能力を封じる。(イクサランの相克)
- 高山の月/Alpine Moon - カード名を選び、対戦相手のその名前の土地は土地タイプと能力を失うが好きな色のマナを出せる。(基本セット2019)
- 海の先駆け/Harbinger of the Seas - クリーチャー。基本でない土地は島になる。(モダンホライゾン3)