ラナール/Ranar

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[[カルドハイム/Kaldheim]]の[[イストフェル/Istfell]]に住む[[スピリット/Spirit#カルドハイム|霊魂/Spirit]]。男性。半透明の緑色の姿で、斧を持つ({{Gatherer|id=508228}})。
 
[[カルドハイム/Kaldheim]]の[[イストフェル/Istfell]]に住む[[スピリット/Spirit#カルドハイム|霊魂/Spirit]]。男性。半透明の緑色の姿で、斧を持つ({{Gatherer|id=508228}})。
  
生前、ラナールは高貴な伯爵に仕える栄誉ある戦士だった。[[カルドハイム/Kaldheim#ドゥームスカール/Doomskar|ドゥームスカール/Doomskar]]の際、彼の王国は他の領界から来た略奪者たちに襲われた。伯爵は自ら戦団を率いて略奪者の軍勢を迎撃し、ラナール一人に王国の子供たちの護衛を任せた……だが[[カルドハイム/Kaldheim#領界路/Omenpath|領界路/Omenpath]]が閉じ、戦士たちを侵略者の領界に閉じ込めてしまった。
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生前、ラナールは高貴な伯爵に仕える栄誉ある戦士だった。[[カルドハイム/Kaldheim#ドゥームスカール/Doomskar|ドゥームスカール/Doomskar]]の際、彼の王国は他の領界から来た略奪者たちに襲われた。伯爵は自ら戦団を率いて略奪者の軍勢を迎撃し、ラナール一人に王国の子供たちの護衛を任せた……だが[[領界路/Omenpath]]が閉じ、戦士たちを侵略者の領界に閉じ込めてしまった。
  
 
自分に命令を下す者も、共に戦う盾仲間もいないので、ラナールは役目を放棄することを拒んだ。彼は略奪者や獣を撃退し、食料を狩り、子供たちが自分で自分の身を守れるよう訓練した。子供たちが皆大人になってから、ようやく彼は[[戦乙女/Valkyrie]]が自分を連れていくことを認めた。戦乙女は彼をイストフェルの守護者に任命し、[[イストフェル/Istfell|イストフェルの門/The Gates of Istfell]]を見張り続ける任務を課した。それは、長年子供たちを守ってきたのと同じほどに気高い行いだ。
 
自分に命令を下す者も、共に戦う盾仲間もいないので、ラナールは役目を放棄することを拒んだ。彼は略奪者や獣を撃退し、食料を狩り、子供たちが自分で自分の身を守れるよう訓練した。子供たちが皆大人になってから、ようやく彼は[[戦乙女/Valkyrie]]が自分を連れていくことを認めた。戦乙女は彼をイストフェルの守護者に任命し、[[イストフェル/Istfell|イストフェルの門/The Gates of Istfell]]を見張り続ける任務を課した。それは、長年子供たちを守ってきたのと同じほどに気高い行いだ。
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死んだラナールは、自分がイストフェルにいることに気づいた。生前の行いは[[シュタルンハイム/Starnheim]]に値すると自負していたが、戦乙女はそう思わなかったようだ。とはいえ、イストフェルで改めて栄誉を示せばシュタルンハイムに行けるだろう。そう考えた彼は斧を宙へ投げると、その柄が示す方向へと歩き出し、やがてイストフェルの門に辿り着いた。そこで数世紀を過ごし、彼はとうとう悟った。自分のいるべき場所はシュタルンハイムではなく、イストフェルなのだと。
 
死んだラナールは、自分がイストフェルにいることに気づいた。生前の行いは[[シュタルンハイム/Starnheim]]に値すると自負していたが、戦乙女はそう思わなかったようだ。とはいえ、イストフェルで改めて栄誉を示せばシュタルンハイムに行けるだろう。そう考えた彼は斧を宙へ投げると、その柄が示す方向へと歩き出し、やがてイストフェルの門に辿り着いた。そこで数世紀を過ごし、彼はとうとう悟った。自分のいるべき場所はシュタルンハイムではなく、イストフェルなのだと。
  
だがある日、[[ブレタガルド/Bretagard#ベスキール/The Beskir|ベスキール/The Beskir]]の[[ビョルン/Bjorn]]と名乗る若者がラナールの前に現れた。彼は言った。ラナールはシュタルンハイムに値する人物であり、自分もシュタルンハイムを目指している、力を貸してほしいと。諦めていた夢に再び機会が訪れ、生気が戻るのを感じた。ラナールは彼の頼みを快諾した。
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だがある日、[[ブレタガルド/Bretagard#ベスキール/The Beskir|ベスキール/The Beskir]]の[[カルドハイムのその他のキャラクター#ビョルン/Bjorn|ビョルン/Bjorn]]と名乗る若者がラナールの前に現れた。彼は言った。ラナールはシュタルンハイムに値する人物であり、自分もシュタルンハイムを目指している、力を貸してほしいと。諦めていた夢に再び機会が訪れ、生気が戻るのを感じた。ラナールは彼の頼みを快諾した。
  
ラナールはビョルンが三人の霊魂、[[鹿の王/The Elk King]]、[[鴉の王/The Crow King]]、[[熊の王/The Bear King]]を殺すのを手伝った。彼の肉体は緑色の幽体から生前の姿へと戻っていたが、不審と不安は増すばかりであった。そしてとうとうビョルンは正体を現した――彼は死の[[神]]、[[イーガン/Egon]]だったのだ。イーガンはシュタルンハイムへ通じる裂け目を開いたが、それは戦乙女[[ファーヤ/Firja]]によって直ちに閉じられた。
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ラナールはビョルンが三人の霊魂、[[カルドハイムのその他のキャラクター#鹿の王/The Elk King|鹿の王/The Elk King]]、[[カルドハイムのその他のキャラクター#鴉の王/The Crow King|鴉の王/The Crow King]]、[[カルドハイムのその他のキャラクター#熊の王/The Bear King|熊の王/The Bear King]]を殺すのを手伝った。彼の肉体は緑色の幽体から生前の姿へと戻っていたが、不審と不安は増すばかりであった。そしてとうとうビョルンは正体を現した――彼は死の[[神]]、[[イーガン/Egon]]だったのだ。イーガンはシュタルンハイムへ通じる裂け目を開いたが、それは戦乙女[[ファーヤ/Firja]]によって直ちに閉じられた。
  
 
ファーヤはイーガンの要求を拒否し、彼の攻撃を一蹴すると、ラナールに尋ねた。もし私があなたのシュタルンハイム入りを拒んだらどうするかと。ラナールは答えた。私は試され、失敗した。これからは他の者を同じ失敗から守るつもりだと。ファーヤはその反省の弁に満足し、ラナールにイーガンを倒すよう命じた。ラナールは斧を振るい、イーガンは塵と砕けた。ファーヤはラナールに真実を教えた。長い時の中、イーガンは何度も蘇ってはシュタルンハイムへの侵入を試み、ラナールも幾度となく彼を止めてきたが、その記憶は残らないのだ。
 
ファーヤはイーガンの要求を拒否し、彼の攻撃を一蹴すると、ラナールに尋ねた。もし私があなたのシュタルンハイム入りを拒んだらどうするかと。ラナールは答えた。私は試され、失敗した。これからは他の者を同じ失敗から守るつもりだと。ファーヤはその反省の弁に満足し、ラナールにイーガンを倒すよう命じた。ラナールは斧を振るい、イーガンは塵と砕けた。ファーヤはラナールに真実を教えた。長い時の中、イーガンは何度も蘇ってはシュタルンハイムへの侵入を試み、ラナールも幾度となく彼を止めてきたが、その記憶は残らないのだ。

2023年8月10日 (木) 22:55時点における最新版

ラナール/Ranarカルドハイムのキャラクター。カードとしてはカルドハイム統率者デッキ恒久守護のラナール/Ranar the Ever-Watchfulが初出。

目次

[編集] 解説

カルドハイム/Kaldheimイストフェル/Istfellに住む霊魂/Spirit。男性。半透明の緑色の姿で、斧を持つ(イラスト)。

生前、ラナールは高貴な伯爵に仕える栄誉ある戦士だった。ドゥームスカール/Doomskarの際、彼の王国は他の領界から来た略奪者たちに襲われた。伯爵は自ら戦団を率いて略奪者の軍勢を迎撃し、ラナール一人に王国の子供たちの護衛を任せた……だが領界路/Omenpathが閉じ、戦士たちを侵略者の領界に閉じ込めてしまった。

自分に命令を下す者も、共に戦う盾仲間もいないので、ラナールは役目を放棄することを拒んだ。彼は略奪者や獣を撃退し、食料を狩り、子供たちが自分で自分の身を守れるよう訓練した。子供たちが皆大人になってから、ようやく彼は戦乙女/Valkyrieが自分を連れていくことを認めた。戦乙女は彼をイストフェルの守護者に任命し、イストフェルの門/The Gates of Istfellを見張り続ける任務を課した。それは、長年子供たちを守ってきたのと同じほどに気高い行いだ。

[編集] 経歴

[編集] 導き、目的、誉れ、そして栄光/Direction. Purpose. Honor. Glory.

死んだラナールは、自分がイストフェルにいることに気づいた。生前の行いはシュタルンハイム/Starnheimに値すると自負していたが、戦乙女はそう思わなかったようだ。とはいえ、イストフェルで改めて栄誉を示せばシュタルンハイムに行けるだろう。そう考えた彼は斧を宙へ投げると、その柄が示す方向へと歩き出し、やがてイストフェルの門に辿り着いた。そこで数世紀を過ごし、彼はとうとう悟った。自分のいるべき場所はシュタルンハイムではなく、イストフェルなのだと。

だがある日、ベスキール/The Beskirビョルン/Bjornと名乗る若者がラナールの前に現れた。彼は言った。ラナールはシュタルンハイムに値する人物であり、自分もシュタルンハイムを目指している、力を貸してほしいと。諦めていた夢に再び機会が訪れ、生気が戻るのを感じた。ラナールは彼の頼みを快諾した。

ラナールはビョルンが三人の霊魂、鹿の王/The Elk King鴉の王/The Crow King熊の王/The Bear Kingを殺すのを手伝った。彼の肉体は緑色の幽体から生前の姿へと戻っていたが、不審と不安は増すばかりであった。そしてとうとうビョルンは正体を現した――彼は死のイーガン/Egonだったのだ。イーガンはシュタルンハイムへ通じる裂け目を開いたが、それは戦乙女ファーヤ/Firjaによって直ちに閉じられた。

ファーヤはイーガンの要求を拒否し、彼の攻撃を一蹴すると、ラナールに尋ねた。もし私があなたのシュタルンハイム入りを拒んだらどうするかと。ラナールは答えた。私は試され、失敗した。これからは他の者を同じ失敗から守るつもりだと。ファーヤはその反省の弁に満足し、ラナールにイーガンを倒すよう命じた。ラナールは斧を振るい、イーガンは塵と砕けた。ファーヤはラナールに真実を教えた。長い時の中、イーガンは何度も蘇ってはシュタルンハイムへの侵入を試み、ラナールも幾度となく彼を止めてきたが、その記憶は残らないのだ。

ファーヤが飛び去ると、ラナールは再び緑色の幽体へと戻っていた。彼は斧を投げ、その導きに従ってまた歩き出した。

[編集] 登場

[編集] 登場カード

[編集] 登場作品・登場記事

[編集] 参考

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