戦慄衆の将軍、リリアナ/Liliana, Dreadhorde General
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(晴れる屋の宣伝ぽいかな?でも明確な数字が出てる動画があるので使いました。) |
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− | : | + | :自分のクリーチャーの頭数も減らしてしまうが、こちらにクリーチャーがいなければ一方的に得であるし誘発型能力により枚数上の[[アドバンテージ]]を失う事は少ない。無論、トークンを[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げ]]れば得が大きい。忠誠度の消費は多いが、非常に強力な能力。 |
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− | : | + | :[[プレインズウォーカー]]は残るが対戦相手のみ[[大変動/Cataclysm]]。 |
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− | :ただ、戦場の脅威を完全に排除できるわけではなく、[[土地]] | + | :ただ、戦場の脅威を完全に排除できるわけではなく、[[土地]]も1枚は残ってしまう。残す[[カード]]を選ぶのが対戦相手自身ということもあって、万全とは言えない点には注意。特に[[カードプール]]が広い[[フォーマット]]の[[構築]]環境では[[リカバリー]]される恐れも大きい。 |
即時除去されなければ膨大なカード・アドバンテージを生み出す誘発型能力が強力で、目先の[[ボード・アドバンテージ]]に関与できるプラス能力/小マイナス能力ともシナジーを形成し、[[マナ・コスト]]は重いがそれ相応の強みがある。同じく6マナの[[秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker]]に似た能力構成であり、そちらと比べて多彩なパーマネントに触れる事は難しく[[忠誠度]]面で堅牢さがない代わり、戦況にハマれば登場してすぐに1:多数の交換に持っていきやすい。 | 即時除去されなければ膨大なカード・アドバンテージを生み出す誘発型能力が強力で、目先の[[ボード・アドバンテージ]]に関与できるプラス能力/小マイナス能力ともシナジーを形成し、[[マナ・コスト]]は重いがそれ相応の強みがある。同じく6マナの[[秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker]]に似た能力構成であり、そちらと比べて多彩なパーマネントに触れる事は難しく[[忠誠度]]面で堅牢さがない代わり、戦況にハマれば登場してすぐに1:多数の交換に持っていきやすい。 | ||
− | + | 灯争大戦登場時の[[スタンダード]]では[[エスパー・ヒーロー]]や[[青黒緑ビートダウン#イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド+ラヴニカの献身+灯争大戦期|スゥルタイ・ミッドレンジ]]など[[ボードコントロール]]系のデッキで採用されることがあった。[[エルドレインの王権]]追加後は[[食物 (デッキ)|スゥルタイ・フード]]や[[ゴルガリ・アドベンチャー]]で使われるようになる。[[王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns]]を中心としたフードデッキが[[環境]]を支配し、[[青]]と[[緑]]に対する[[色対策カード]]が[[メインデッキ]]から複数搭載されるような歪んだ[[メタゲーム|メタ]]の中で、それらの対策カードに引っかからずに相手にプレッシャーをかけられる点が評価された理由である。 | |
− | [[リミテッド]]では初手級の[[エンドカード|ボム]]。環境にプレインズウォーカー除去は少なくないが、維持できれば基本的に[[ゲーム]]が決まるだろう。 | + | 灯争大戦の[[リミテッド]]では初手級の[[エンドカード|ボム]]。環境にプレインズウォーカー除去は少なくないが、維持できれば基本的に[[ゲーム]]が決まるだろう。 |
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+ | [[ファウンデーションズ]]で再録。こちらのリミテッドでもトップクラスの[[ボムレア]]という扱いであり、灯争大戦ほどプレインズウォーカーが意識に上りやすい[[セット]]でもないため奇襲性も高い。[[単色]]かつ[[カードプール]]内でもカードの質が高めの黒なのもありがたく、無理に[[ピック]]や[[マナ基盤]]を曲げないまま運用させてくれるのが嬉しい。 | ||
==ルール== | ==ルール== | ||
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− | *リリアナが、[[あなた]]が[[ | + | *リリアナが、[[あなた]]が[[コントロール]]する[[クリーチャー]]と同時に[[死亡]]した場合、この[[能力]]は死亡したクリーチャーの数だけ[[誘発]]する。 |
*[[クリーチャー化]]したリリアナが死亡した場合、この能力は誘発する。 | *[[クリーチャー化]]したリリアナが死亡した場合、この能力は誘発する。 | ||
;-9能力 | ;-9能力 | ||
− | *[[パーマネント・タイプ]]とは、[[アーティファクト]]、[[クリーチャー]]、[[エンチャント]]、[[土地]]、[[ | + | *[[パーマネント・タイプ]]とは、[[アーティファクト]]、[[クリーチャー]]、[[エンチャント]]、[[土地]]、[[プレインズウォーカー]]、[[バトル]]の6つである。 |
− | *パーマネント・タイプを複数持つ[[パーマネント]] | + | *パーマネント・タイプを複数持つ[[パーマネント]]は、それらのうちどの[[タイプ]]として扱うこともできる。また、同じパーマネントを複数のタイプとして選ぶこともできる。 |
**例:あなたがクリーチャーAと[[アーティファクト・クリーチャー]]Bをコントロールしている場合、Aをクリーチャー、Bをアーティファクトとして選ぶことで、両方を残すことができる。望むなら、Bをクリーチャーとアーティファクトの両方として選ぶことで、Aを[[生け贄に捧げる]]こともできる。 | **例:あなたがクリーチャーAと[[アーティファクト・クリーチャー]]Bをコントロールしている場合、Aをクリーチャー、Bをアーティファクトとして選ぶことで、両方を残すことができる。望むなら、Bをクリーチャーとアーティファクトの両方として選ぶことで、Aを[[生け贄に捧げる]]こともできる。 | ||
− | == | + | ==日本語版限定[[絵|イラスト]]== |
− | + | 灯争大戦の日本語版限定イラストを手掛けたのは、ファイナルファンタジーシリーズやタイムボカンシリーズのイメージイラストで有名な[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E9%87%8E%E5%96%9C%E5%AD%9D 天野喜孝]。 | |
− | + | このイラストは[[灯争大戦]]の発売日が[[2019年]]のエイプリルフールと近かったことから、まず公式のエイプリルフール企画として世に出された<ref>[https://mtg-jp.com/reading/kochima/0032396/ あの天野喜孝先生も参戦! 36人のもう一つの姿!? 『灯争大戦』日本オリジナルアートプレインズウォーカー]</ref>。その後、正式に商品化されるアナウンスが出され、コミュニティに衝撃を与えた。 | |
− | + | 世界的な知名度を誇る天野のイラストはYouTube上の広告や電車内でのCMなどにたびたび使用され、普段[[マジック]]をプレイしていない層に対して訴求することになった。マジック専門店の[[晴れる屋]]では、2019年最も売れたカードはこのカードであり、販売総額は2位に500万円以上の差をつけ、2000万円を超えた<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=kHkVWrhe5bA&t=460s 【売上公開します】晴れる屋で2019年最も売れたカード 金額ランキングTop10]</ref>。動画内では海外からも注文が殺到したと語られている。 | |
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− | + | [[2020年]]の半ばになると需要に対して市場の供給が追い付かず、小売店でも[[ブースターパック|パック]]自体が入手困難になると劇的に高騰し、[[Foil]]バージョンになると40万円前後の値段がつけられることもあった。通常入手可能なパックに封入されているのにもかかわらず、純粋なイラストの需要でここまで高騰したカードはマジックの歴史においても初めてのことである。 | |
+ | このカードを求めて非常に多くのパックが剥かれた事で灯争大戦のその他のカードが市場に多く出回り、強力なカードや[[稀少度]]の高いカードであっても他パックと比べ、比較的安価に取り扱われるという現象も起きた。 | ||
==関連カード== | ==関連カード== | ||
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==ストーリー== | ==ストーリー== | ||
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詳細は[[リリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)]]を参照。 | 詳細は[[リリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)]]を参照。 | ||
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+ | ==脚注== | ||
+ | <references/> | ||
==参考== | ==参考== | ||
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*[[永遠衆/Eternal|戦慄衆/Dreadhorde]]([[背景世界/ストーリー用語]]) | *[[永遠衆/Eternal|戦慄衆/Dreadhorde]]([[背景世界/ストーリー用語]]) | ||
*[[カード個別評価:灯争大戦]] - [[神話レア]] | *[[カード個別評価:灯争大戦]] - [[神話レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:ファウンデーションズ]] - [[神話レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:ラヴニカ・リマスター]] - [[神話レア]] | ||
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2024年11月30日 (土) 16:39時点における最新版
伝説のプレインズウォーカー — リリアナ(Liliana)
あなたがコントロールしているクリーチャーが1体死亡するたび、カードを1枚引く。
[+1]:黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
[-4]:各プレイヤーはそれぞれクリーチャー2体を生け贄に捧げる。
[-9]:各対戦相手はそれぞれ、パーマネント・タイプ1つにつき、そのタイプであり自分がコントロールしているパーマネント1つを選び、残りを生け贄に捧げる。
灯争大戦のストーリーで戦慄衆/Dreadhordeを率いるリリアナ。誘発型能力は自分のクリーチャーの死亡で誘発するドロー。忠誠度能力はクリーチャー・トークン生成、各プレイヤーへの布告除去、各対戦相手への大量布告除去。
- 誘発型能力
- 定形外のマジックのカードだが、ヴァンガードのRofellosと同能力。ドローは強制。
- トークン・クリーチャーにも反応するため、自ら生成したゾンビ・トークンで多くのドローが可能。対戦相手がリリアナ本体を直接除去する手段を持たない場合に大きく作用し、戦闘ダメージで排除しようとしてもチャンプブロックする事でカード・アドバンテージを失わず、更なる戦力を逐次投入できる。
- +1能力
- ゾンビ・トークン生成。
- 忠誠度を増やしながら2/2のクリーチャーを生成でき攻防に役立つ。シナジーの多いゾンビなので利用価値が高いのもよい。
- ストーリーと異なりトークンは軍団のクリーチャー・タイプは持たないので注意。
- -4能力
- 血のやりとり/Barter in Blood。
- クリーチャーを並べた相手に対しては致命的になりづらい除去だが、採用するデッキなら除去カードが優秀な黒のダブルシンボルを基本的に捻出できるので、2体も墓地送りにすれば対戦相手のクリーチャーが全滅するケースも多い。破壊不能などを無視しやすい利便性も持つ。多人数戦ではさらに強力。
- 自分のクリーチャーの頭数も減らしてしまうが、こちらにクリーチャーがいなければ一方的に得であるし誘発型能力により枚数上のアドバンテージを失う事は少ない。無論、トークンを生け贄に捧げれば得が大きい。忠誠度の消費は多いが、非常に強力な能力。
- -9能力
- プレインズウォーカーは残るが対戦相手のみ大変動/Cataclysm。
- パーマネント・タイプ1つにつき1枚を除き他を全て生け贄に捧げさせる。最大6つのパーマネントを戦場に残して敵軍を壊滅させ勝利に直結する奥義。妨害なしに毎ターン+1能力を起動できたとしても4ターンかかる重さもありこの奥義を戦略の中心にするのは難しい性能だが、起動さえすれば目覚ましい効果を発揮するのは嬉しい。
- ただ、戦場の脅威を完全に排除できるわけではなく、土地も1枚は残ってしまう。残すカードを選ぶのが対戦相手自身ということもあって、万全とは言えない点には注意。特にカードプールが広いフォーマットの構築環境ではリカバリーされる恐れも大きい。
即時除去されなければ膨大なカード・アドバンテージを生み出す誘発型能力が強力で、目先のボード・アドバンテージに関与できるプラス能力/小マイナス能力ともシナジーを形成し、マナ・コストは重いがそれ相応の強みがある。同じく6マナの秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seekerに似た能力構成であり、そちらと比べて多彩なパーマネントに触れる事は難しく忠誠度面で堅牢さがない代わり、戦況にハマれば登場してすぐに1:多数の交換に持っていきやすい。
灯争大戦登場時のスタンダードではエスパー・ヒーローやスゥルタイ・ミッドレンジなどボードコントロール系のデッキで採用されることがあった。エルドレインの王権追加後はスゥルタイ・フードやゴルガリ・アドベンチャーで使われるようになる。王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crownsを中心としたフードデッキが環境を支配し、青と緑に対する色対策カードがメインデッキから複数搭載されるような歪んだメタの中で、それらの対策カードに引っかからずに相手にプレッシャーをかけられる点が評価された理由である。
灯争大戦のリミテッドでは初手級のボム。環境にプレインズウォーカー除去は少なくないが、維持できれば基本的にゲームが決まるだろう。
ファウンデーションズで再録。こちらのリミテッドでもトップクラスのボムレアという扱いであり、灯争大戦ほどプレインズウォーカーが意識に上りやすいセットでもないため奇襲性も高い。単色かつカードプール内でもカードの質が高めの黒なのもありがたく、無理にピックやマナ基盤を曲げないまま運用させてくれるのが嬉しい。
[編集] ルール
- 誘発型能力
- -9能力
- パーマネント・タイプとは、アーティファクト、クリーチャー、エンチャント、土地、プレインズウォーカー、バトルの6つである。
- パーマネント・タイプを複数持つパーマネントは、それらのうちどのタイプとして扱うこともできる。また、同じパーマネントを複数のタイプとして選ぶこともできる。
- 例:あなたがクリーチャーAとアーティファクト・クリーチャーBをコントロールしている場合、Aをクリーチャー、Bをアーティファクトとして選ぶことで、両方を残すことができる。望むなら、Bをクリーチャーとアーティファクトの両方として選ぶことで、Aを生け贄に捧げることもできる。
[編集] 日本語版限定イラスト
灯争大戦の日本語版限定イラストを手掛けたのは、ファイナルファンタジーシリーズやタイムボカンシリーズのイメージイラストで有名な天野喜孝。 このイラストは灯争大戦の発売日が2019年のエイプリルフールと近かったことから、まず公式のエイプリルフール企画として世に出された[1]。その後、正式に商品化されるアナウンスが出され、コミュニティに衝撃を与えた。
世界的な知名度を誇る天野のイラストはYouTube上の広告や電車内でのCMなどにたびたび使用され、普段マジックをプレイしていない層に対して訴求することになった。マジック専門店の晴れる屋では、2019年最も売れたカードはこのカードであり、販売総額は2位に500万円以上の差をつけ、2000万円を超えた[2]。動画内では海外からも注文が殺到したと語られている。
2020年の半ばになると需要に対して市場の供給が追い付かず、小売店でもパック自体が入手困難になると劇的に高騰し、Foilバージョンになると40万円前後の値段がつけられることもあった。通常入手可能なパックに封入されているのにもかかわらず、純粋なイラストの需要でここまで高騰したカードはマジックの歴史においても初めてのことである。
このカードを求めて非常に多くのパックが剥かれた事で灯争大戦のその他のカードが市場に多く出回り、強力なカードや稀少度の高いカードであっても他パックと比べ、比較的安価に取り扱われるという現象も起きた。
[編集] 関連カード
- リリアナ・ヴェス/Liliana Vess
- ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
- 闇の領域のリリアナ/Liliana of the Dark Realms
- 異端の癒し手、リリアナ/Liliana, Heretical Healer - 反抗する屍術師、リリアナ/Liliana, Defiant Necromancer
- 最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope
- 死の権威、リリアナ/Liliana, Death's Majesty
- 死の使い手、リリアナ/Liliana, Death Wielder
- 死が触れぬ者、リリアナ/Liliana, Untouched by Death
- 屍術師、リリアナ/Liliana, the Necromancer
- 戦慄衆の将軍、リリアナ/Liliana, Dreadhorde General
- 死者を目覚めさせる者、リリアナ/Liliana, Waker of the Dead
- 死の魔道士、リリアナ/Liliana, Death Mage
- オニキス教授/Professor Onyx
[編集] サイクル
ファウンデーションズのプレインズウォーカーサイクル。同セット収録のフルアートキャラクター基本土地にも描かれている。
- 群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Pride
- 狡猾な侵入者、魁渡/Kaito, Cunning Infiltrator
- 戦慄衆の将軍、リリアナ/Liliana, Dreadhorde General
- 整炎師、チャンドラ/Chandra, Flameshaper
- ビビアン・リード/Vivien Reid
[編集] ストーリー
4体の悪魔と交わした契約がニコル・ボーラス/Nicol Bolasに渡ったことで、彼に従わざるを得なくなってしまったリリアナ/Liliana。戦慄衆/Dreadhordeを率いてラヴニカ/Ravnicaに現れ、ゲートウォッチ/The Gatewatchと敵対するが……。
詳細はリリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)を参照。