ウィザーズ・オブ・ザ・コースト
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
細 (→沿革) |
|||
(4人の利用者による、間の7版が非表示) | |||
2行: | 2行: | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
− | ウィザーズ社は1991年に[[Peter Adkison]]によって創設された。最初は小さな[[テーブルトークRPG]]製作会社に過ぎなかったが、1993年に発売した[[ | + | ウィザーズ社は1991年に[[Peter Adkison]]によって創設された。最初は小さな[[テーブルトークRPG]]製作会社に過ぎなかったが、1993年に発売した[[マジック:ザ・ギャザリング]]の世界的ヒットによって大会社へと急成長する。現在はアメリカ・ワシントン州シアトル近郊のレントン(Renton)市に本社を構える。 |
== 沿革 == | == 沿革 == | ||
*1991年 - [[Peter Adkison]]によって創設される。 | *1991年 - [[Peter Adkison]]によって創設される。 | ||
− | *1993年 - | + | *1993年 - マジック:ザ・ギャザリングを発売。 |
− | *1997年 - TSR社を買収。これにより[[ダンジョンズ&ドラゴンズ]] | + | *1997年 - TSR社を買収。これにより[[ダンジョンズ&ドラゴンズ]]を手中に収めるとともに、出版部門が拡大。マジックに関する小説も扱えるようになった。 |
− | *1999年 - | + | *1999年 - 玩具大手のハズブロ(Hasbro)社に買収される。 |
**日本においては「買収」はネガティブなイメージを持たれがちであるが、企業買収が盛んなアメリカでは、「自らが興した会社をある程度大きくしてさらに大きい企業に売却する」ということは珍しいことではなく、むしろ目標とすべきステータスにもなっている。Adkison元社長や[[Richard Garfield|Garfield]]氏はこの買収によって大きな利益を得ている。 | **日本においては「買収」はネガティブなイメージを持たれがちであるが、企業買収が盛んなアメリカでは、「自らが興した会社をある程度大きくしてさらに大きい企業に売却する」ということは珍しいことではなく、むしろ目標とすべきステータスにもなっている。Adkison元社長や[[Richard Garfield|Garfield]]氏はこの買収によって大きな利益を得ている。 | ||
*2006年 - 日本支社を設立。 | *2006年 - 日本支社を設立。 | ||
== その他 == | == その他 == | ||
− | + | マジックの[[カード名]]にありそうな社名であるが、[[沿岸の魔術師/Coastal Wizard]]が最も近い。 | |
− | + | *[[アン・カード]]には[[The Ultimate Nightmare of Wizards of the Coast Customer Service]]が存在するが、この会社のカスタマーサービスに関するネタの[[ソーサリー]]なので除外。 | |
− | + | ||
− | + | ||
+ | 略称である'''WotC'''は[[開発部]]では「ウォトク」や「ウォッジー」と呼ばれていたが、現在はこの略称は使われず、省略が必要な場合は単に「ウィザーズ」と呼んでいる。([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/few-more-words-rd-2016-11-07 参考]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0017925/ 翻訳]) | ||
+ | ==主な製品ラインナップ== | ||
===[[トレーディングカードゲーム]]=== | ===[[トレーディングカードゲーム]]=== | ||
[[マジック:ザ・ギャザリング]]のほかにも、様々なTCGを展開している。 | [[マジック:ザ・ギャザリング]]のほかにも、様々なTCGを展開している。 | ||
30行: | 30行: | ||
:ゲームシステムは、同社のTCG『Star Sisterz』が元になっている。 | :ゲームシステムは、同社のTCG『Star Sisterz』が元になっている。 | ||
;[[wikipedia:ja:ウズマジン|ウズマジン]] | ;[[wikipedia:ja:ウズマジン|ウズマジン]] | ||
− | : | + | :[[月刊コロコロコミック]]とタイアップした、カードが正方形で周囲の[[枠]]が透明なTCG。プラスティック製。 |
− | : | + | :これを90度ずつ回転させながらカードを重ねていくことで、能力を合算していくことができる。マジックでいうところの[[変容]]に近い。 |
:この試みは結果的に失敗し、その反省は後の『メイプルストーリーiTCG』に生かされている。 | :この試みは結果的に失敗し、その反省は後の『メイプルストーリーiTCG』に生かされている。 | ||
;[[wikipedia:ja:アイ・オブ・ジャッジメント|アイ・オブ・ジャッジメント]] | ;[[wikipedia:ja:アイ・オブ・ジャッジメント|アイ・オブ・ジャッジメント]] | ||
38行: | 38行: | ||
*以上の5作は、かつて[[タカラトミー]]から発売されていた。 | *以上の5作は、かつて[[タカラトミー]]から発売されていた。 | ||
− | ;BattleTech Trading Card Game | + | ;[[wikipedia:ja:バトルテック|BattleTech Trading Card Game]] |
;[[wikipedia:Codename: Kids Next Door|Codename: Kids Next Door]] | ;[[wikipedia:Codename: Kids Next Door|Codename: Kids Next Door]] | ||
:Kids Next Door(KNDハチャメチャ大作戦)TCG | :Kids Next Door(KNDハチャメチャ大作戦)TCG | ||
44行: | 44行: | ||
;[[wikipedia:Harry Potter Trading Card Game|Harry Potter Trading Card Game]] | ;[[wikipedia:Harry Potter Trading Card Game|Harry Potter Trading Card Game]] | ||
;[[wikipedia:Hecatomb|Hecatomb]] | ;[[wikipedia:Hecatomb|Hecatomb]] | ||
− | ;[[wikipedia:Kaijudo | + | :上記ウズマジンの元になった、カードが五角形のTCG。 |
+ | ;[[wikipedia:en:Kaijudo| Kaijudo]] | ||
+ | :上記デュエル・マスターズを、若干アレンジしてアメリカに逆輸入したバージョン。 | ||
+ | :ウィザーズ社は日本で低年齢層に人気を博したデュエル・マスターズを北米でも流行らせようと何度も試みているが、ことごとく失敗。 | ||
+ | :2014年を最後に北米・韓国での販売を終了、以後再展開は無く、同社公式サイトでデュエル・マスターズは「日本限定」という扱いになっている。 | ||
;メイプルストーリーiTCG | ;メイプルストーリーiTCG | ||
;[[wikipedia:MLB Showdown|MLB Showdown]](MLBショーダウン) | ;[[wikipedia:MLB Showdown|MLB Showdown]](MLBショーダウン) | ||
;[[wikipedia:NBA Showdown|NBA Showdown]] | ;[[wikipedia:NBA Showdown|NBA Showdown]] | ||
;[[wikipedia:Neopets Trading Card Game|Neopets Trading Card Game]](ネオペットTCG) | ;[[wikipedia:Neopets Trading Card Game|Neopets Trading Card Game]](ネオペットTCG) | ||
− | ;[[wikipedia:Netrunner|Netrunner]] | + | ;[[wikipedia:Netrunner|Netrunner]] |
+ | :[[Zvi Mowshowitz]]氏が熱心な愛好家で有名。 | ||
;[[wikipedia:NFL Showdown|NFL Showdown]] | ;[[wikipedia:NFL Showdown|NFL Showdown]] | ||
;Star Sisterz(スターシスターズ) | ;Star Sisterz(スターシスターズ) | ||
;[[wikipedia:Star Wars: The Trading Card Game|Star Wars: The Trading Card Game]] | ;[[wikipedia:Star Wars: The Trading Card Game|Star Wars: The Trading Card Game]] | ||
+ | ;[[wikipedia:jaトランスフォーマー|TRANSFORMERS]] TCG(トランスフォーマー TCG) | ||
;[[wikipedia:Vampire: The Eternal Struggle|Vampire: The Eternal Struggle]](previously Jyhad) | ;[[wikipedia:Vampire: The Eternal Struggle|Vampire: The Eternal Struggle]](previously Jyhad) | ||
;[[wikipedia:Xiaolin Showdown Trading Card Game|Xiaolin Showdown Trading Card Game]] | ;[[wikipedia:Xiaolin Showdown Trading Card Game|Xiaolin Showdown Trading Card Game]] | ||
− | |||
===TCG以外のゲーム=== | ===TCG以外のゲーム=== | ||
− | |||
;[[ダンジョンズ&ドラゴンズ]] | ;[[ダンジョンズ&ドラゴンズ]] | ||
:[[テーブルトークRPG]]の元祖。1997年よりウィザーズ社が販売。日本では[[ホビージャパン]]社から。 | :[[テーブルトークRPG]]の元祖。1997年よりウィザーズ社が販売。日本では[[ホビージャパン]]社から。 | ||
64行: | 68行: | ||
数が多いので、それ以外については[[wikipedia:List of Wizards of the Coast products]]を参照。 | 数が多いので、それ以外については[[wikipedia:List of Wizards of the Coast products]]を参照。 | ||
− | |||
==かつて販売していた商品== | ==かつて販売していた商品== | ||
− | |||
;[[wikipedia:Pokémon Trading Card Game|Pokémon Trading Card Game]] | ;[[wikipedia:Pokémon Trading Card Game|Pokémon Trading Card Game]] | ||
− | : | + | :2003年までウィザーズ社が販売していた。以降は[[wikipedia:The Pokémon Company International|The Pokémon Company International]]からの販売へと移行している。 |
== 参考 == | == 参考 == |
2022年12月23日 (金) 13:11時点における最新版
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト(Wizards of the Coast LLC、略称にウィザーズ社、WotC、WoCなど)は、マジック:ザ・ギャザリングを製作した米国のゲーム出版社である。本稿ではマジックとの関連を中心に記述する。詳細はWikipedia:ja:ウィザーズ・オブ・ザ・コーストを参照のこと。
目次 |
[編集] 概要
ウィザーズ社は1991年にPeter Adkisonによって創設された。最初は小さなテーブルトークRPG製作会社に過ぎなかったが、1993年に発売したマジック:ザ・ギャザリングの世界的ヒットによって大会社へと急成長する。現在はアメリカ・ワシントン州シアトル近郊のレントン(Renton)市に本社を構える。
[編集] 沿革
- 1991年 - Peter Adkisonによって創設される。
- 1993年 - マジック:ザ・ギャザリングを発売。
- 1997年 - TSR社を買収。これによりダンジョンズ&ドラゴンズを手中に収めるとともに、出版部門が拡大。マジックに関する小説も扱えるようになった。
- 1999年 - 玩具大手のハズブロ(Hasbro)社に買収される。
- 日本においては「買収」はネガティブなイメージを持たれがちであるが、企業買収が盛んなアメリカでは、「自らが興した会社をある程度大きくしてさらに大きい企業に売却する」ということは珍しいことではなく、むしろ目標とすべきステータスにもなっている。Adkison元社長やGarfield氏はこの買収によって大きな利益を得ている。
- 2006年 - 日本支社を設立。
[編集] その他
マジックのカード名にありそうな社名であるが、沿岸の魔術師/Coastal Wizardが最も近い。
- アン・カードにはThe Ultimate Nightmare of Wizards of the Coast Customer Serviceが存在するが、この会社のカスタマーサービスに関するネタのソーサリーなので除外。
略称であるWotCは開発部では「ウォトク」や「ウォッジー」と呼ばれていたが、現在はこの略称は使われず、省略が必要な場合は単に「ウィザーズ」と呼んでいる。(参考/翻訳)
[編集] 主な製品ラインナップ
[編集] トレーディングカードゲーム
マジック:ザ・ギャザリングのほかにも、様々なTCGを展開している。
- デュエル・マスターズ
- マジックを元にしたカードゲーム。上記当該項目を参照。
- チャームエンジェル
- 雑誌『ちゃお』にて連載されていた、もりちかこによる漫画をカードゲームにしたもの。チャームを集めながら様々なライバル達と争う天使の物語。
- このカードゲームを題材にとった『チャームエンジェル★星魂(スターソウル)』なる作品も『ちゃおデラックス』および本誌にて短期連載され、単行本も1冊発売された。
- ゲームシステムは、同社のTCG『Star Sisterz』が元になっている。
- ウズマジン
- 月刊コロコロコミックとタイアップした、カードが正方形で周囲の枠が透明なTCG。プラスティック製。
- これを90度ずつ回転させながらカードを重ねていくことで、能力を合算していくことができる。マジックでいうところの変容に近い。
- この試みは結果的に失敗し、その反省は後の『メイプルストーリーiTCG』に生かされている。
- アイ・オブ・ジャッジメント
- PS3向けのテレビゲームと、TCGを融合させたゲーム。
- 以上の5作は、かつてタカラトミーから発売されていた。
- BattleTech Trading Card Game
- Codename: Kids Next Door
- Kids Next Door(KNDハチャメチャ大作戦)TCG
- Dune
- Harry Potter Trading Card Game
- Hecatomb
- 上記ウズマジンの元になった、カードが五角形のTCG。
- Kaijudo
- 上記デュエル・マスターズを、若干アレンジしてアメリカに逆輸入したバージョン。
- ウィザーズ社は日本で低年齢層に人気を博したデュエル・マスターズを北米でも流行らせようと何度も試みているが、ことごとく失敗。
- 2014年を最後に北米・韓国での販売を終了、以後再展開は無く、同社公式サイトでデュエル・マスターズは「日本限定」という扱いになっている。
- メイプルストーリーiTCG
- MLB Showdown(MLBショーダウン)
- NBA Showdown
- Neopets Trading Card Game(ネオペットTCG)
- Netrunner
- Zvi Mowshowitz氏が熱心な愛好家で有名。
- NFL Showdown
- Star Sisterz(スターシスターズ)
- Star Wars: The Trading Card Game
- TRANSFORMERS TCG(トランスフォーマー TCG)
- Vampire: The Eternal Struggle(previously Jyhad)
- Xiaolin Showdown Trading Card Game
[編集] TCG以外のゲーム
- ダンジョンズ&ドラゴンズ
- テーブルトークRPGの元祖。1997年よりウィザーズ社が販売。日本ではホビージャパン社から。
- ドリームブレイド
数が多いので、それ以外についてはwikipedia:List of Wizards of the Coast productsを参照。
[編集] かつて販売していた商品
- Pokémon Trading Card Game
- 2003年までウィザーズ社が販売していた。以降はThe Pokémon Company Internationalからの販売へと移行している。
[編集] 参考
- Wizards of the Coast(オフィシャルウェブサイト)
- MagicTheGathering.com(オフィシャルサイト内、M:tGページ)
- Wikipedia:ja:ウィザーズ・オブ・ザ・コースト
- マジック:ザ・ギャザリング
- 用語集