ダメージ

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(14人の利用者による、間の17版が非表示)
1行: 1行:
=ダメージ/Damage=
+
'''ダメージ'''/''Damage''は、特定種類の[[オブジェクト]]に与えることができる、損傷を表す数字。
  
[[プレイヤー]][[クリーチャー]]に与えられる損傷を表す数字。
+
==解説==
 +
[[オブジェクト]]のうち、'''[[プレイヤー]]'''と'''[[クリーチャー]]'''と'''[[プレインズウォーカー]]'''と'''[[バトル]]'''にダメージを与えることができる。それらに該当しないオブジェクトはダメージを受けない。
  
プレイヤーにダメージが与えられると、そのプレイヤーの[[ライフ|ライフ総量]]がその点数分だけ減らされる。
+
ダメージは、ダメージの[[発生源]]の[[特性]]とダメージを受ける側が何であるかにより、以下の1つ以上の結果をもたらす。
 +
#[[感染]]を持たない発生源から[[プレイヤー]]に与えられたダメージは、そのプレイヤーの[[ライフ]]総量をその量だけ減らす。
 +
#感染を持つ発生源から[[プレイヤー]]に与えられたダメージは、そのプレイヤーにその量の[[毒カウンター]]を置く。
 +
#[[プレインズウォーカー]]に与えられたダメージは、そのプレインズウォーカーからその量の[[忠誠カウンター]]を取り除く。
 +
#[[バトル]]に与えられたダメージは、そのバトルからその量の[[守備カウンター]]を取り除く。
 +
#[[萎縮]]や感染を持つ発生源から[[クリーチャー]]に与えられたダメージは、そのクリーチャーにその量の[[-1/-1カウンター]]を置く。
 +
#萎縮も感染も持たない発生源からクリーチャーに与えられたダメージは、そのクリーチャーが負う。
 +
#[[絆魂]]を持つ発生源から[[オブジェクト]]またはプレイヤーに与えられたダメージは、他の[[効果]]に加え、その発生源の[[コントローラー]]にその量のライフを得させる。
 +
#[[毒性]]を持つクリーチャーがプレイヤーに与えた[[戦闘ダメージ]]は、他の結果に加え、そのクリーチャーのコントローラーに、そのダメージを受けたプレイヤーにそのクリーチャーの毒性の値の合計に等しい個数の毒カウンターを置かせる。
  
クリーチャーに与えられたダメージは、[[クリンナップ・ステップ]]までそのクリーチャーの上に残る。
+
ダメージは4つの手順で処理される。
クリーチャーが、その[[タフネス]]以上のダメージ([[致死ダメージ]])を受けることもある。
+
#[[クリーチャー]]にダメージを与える[[効果]]で、[[余剰のダメージ]]を別のオブジェクトやプレイヤーに与える指示がある場合、余剰のダメージはそのクリーチャーではなく、それらに与えられるよう変更される。
タフネスが1以上のクリーチャーが致死ダメージを受けると、それは[[破壊]]される。これは[[状況起因効果]]によるものである。
+
#ダメージが、[[軽減]]などの[[置換効果]]によって修整された後、与えられる。ダメージが与えられることによって[[誘発]]する[[誘発型能力]]は、この時点で誘発して[[スタック]]に積まれるのを待つ。
 +
#与えられたダメージが結果に変換され、その結果に影響を及ぼす置換効果([[硫黄の渦/Sulfuric Vortex]][[破れ翼トビ/Tatterkite]]など)によって修整される。
 +
#ダメージのイベントが発生する。
  
クリンナップ・ステップで、すべての[[パーマネント]]の上からダメージが取り除かれる。
+
クリーチャーが負ったダメージは、その[[パーマネント]]がクリーチャーでなくなったとしても、[[クリンナップ・ステップ]]までそのクリーチャーの上に残る。[[タフネス]]が1以上のクリーチャーがそのタフネス以上のダメージ([[致死ダメージ]])を負った場合、それは[[状況起因処理]]によって[[破壊]]される。クリンナップ・ステップで、すべてのパーマネントの上からダメージが取り除かれる。また、[[再生]]効果が適用された時も、ダメージは取り除かれる。
また、[[再生]]効果が適用された時も、ダメージは取り除かれる。
+
  
*ダメージによってタフネスが変化することはない。
+
*ダメージによってタフネスが変化することはない。2/2の[[灰色熊/Grizzly Bears]]に1点のダメージが与えられれば、それは「1点のダメージを負った2/2の灰色熊」である。
2/2の[[灰色熊/Grizzly Bears]]に1点のダメージが与えられれば、それは「1点のダメージを受けた2/2の灰色熊」である。2/1になるわけではない。
+
*クリーチャーとしてダメージを負った後にクリーチャーでなくなったパーマネントは、ダメージによっては破壊されない。ただし、クリンナップ・ステップまではダメージはそのまま残っているため、再びクリーチャーになった結果、負っているダメージの値がタフネスを上回っていれば、それは破壊される。
*クリーチャーでないパーマネントは、ダメージによって破壊されることはない。ただし、クリーチャーがクリーチャーでなくなってもダメージは残る。
+
*0点のダメージは、ダメージを与えたことにはならない。ダメージを与えることで誘発する誘発型能力は、0点のダメージでは誘発しない。
ダメージを受けたパーマネントが、同じターン、再びクリーチャーに戻った場合、前に受けたダメージはそのまま引き継がれた状態となっている。
+
*致死ダメージを受けたクリーチャーが破壊されるのは状況起因処理によるものであり、そのダメージ自体が破壊するわけでも、ダメージの発生源が破壊するわけでもない。
*0点のダメージは、ダメージを与えたことにはならない。誤解しやすいので注意すること。
+
*「ライフを[[失う]]」「ライフを[[支払う]]」というのは、ダメージを与えているわけではないので、ダメージの軽減や置換の影響を受けない。
*「ライフを[[失う]]」「ライフを[[支払う]]」というのは、ダメージを与えているわけではないので、ダメージの[[軽減]]や[[置換効果|置換]]の影響を受けない。
+
*かつては「[[戦闘ダメージ]][[割り振る|割り振り]]」が[[スタック]]に置かれていたためよく誤解されていたが、「ダメージを与えること」はスタックに置かれない。あくまで、ダメージを与える[[呪文]]や[[能力]]がスタックに乗るのである。
*[[マナ・バーン]]は、現在のルールではライフの喪失である。ダメージとしては扱わない。(以前はダメージという扱いだった)
+
*ダメージそのものには[[色]]と言う概念はない。あくまで「ダメージの発生源」が色を持つのであり、[[防御円]]などはそれを参照する。
*[[戦闘ダメージ]](の[[割り振る|割り振り]])以外のダメージは[[スタック]]に乗らない。あくまで、ダメージを与える[[呪文]]や[[能力]]がスタックに乗るのである。
+
*ダメージそのものには[[色]]と言う概念はない。あくまで「ダメージの[[発生源]]」が色を持つのであり、[[防御円]]などはそれを参照する。
+
  
呪文や能力でダメージを与えるのが得意な色は、一番が[[赤]][[黒]]は[[ドレイン]]や[[ペスト]]によってできる。
+
==[[色の役割]]==
[[白]]は[[戦闘]]に参加しているクリーチャーにのみ([[レンジストライク]])で、[[]][[飛行]]相手くらいにしか無理。[[青]]には昔[[ティム]]がいたが…。
+
[[呪文]]や[[能力]]でダメージを与えることは、[[赤]]が最も得意とする。[[黒]]は[[ドレイン]]や[[黒死病/Pestilence|ペスト]]によってできる。[[緑]]は[[格闘]]・[[一方的格闘]]などクリーチャー依存のダメージが得意で、また[[飛行]]持ちを狙い撃つカードも擁する。[[白]]は[[戦闘]]に参加している[[クリーチャー]]に対する[[レンジストライク]]や他のダメージの反射([[輝く群れ/Shining Shoal]]等)など、限定的な状況でのみできる。[[青]]にはかつて[[タップ]]で1点ダメージを飛ばす[[ティム]]がいたが、これはのちに赤の[[色の役割|役割]]となり、ダメージを与える能力を失った。
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[戦闘ダメージ]]
 
*[[戦闘ダメージ]]
 +
*[[余剰のダメージ]]
 
*[[ルーリング]]
 
*[[ルーリング]]
 +
 +
{{#cr:120}}

2024年1月24日 (水) 18:24時点における最新版

ダメージ/Damageは、特定種類のオブジェクトに与えることができる、損傷を表す数字。

目次

[編集] 解説

オブジェクトのうち、プレイヤークリーチャープレインズウォーカーバトルにダメージを与えることができる。それらに該当しないオブジェクトはダメージを受けない。

ダメージは、ダメージの発生源特性とダメージを受ける側が何であるかにより、以下の1つ以上の結果をもたらす。

  1. 感染を持たない発生源からプレイヤーに与えられたダメージは、そのプレイヤーのライフ総量をその量だけ減らす。
  2. 感染を持つ発生源からプレイヤーに与えられたダメージは、そのプレイヤーにその量の毒カウンターを置く。
  3. プレインズウォーカーに与えられたダメージは、そのプレインズウォーカーからその量の忠誠カウンターを取り除く。
  4. バトルに与えられたダメージは、そのバトルからその量の守備カウンターを取り除く。
  5. 萎縮や感染を持つ発生源からクリーチャーに与えられたダメージは、そのクリーチャーにその量の-1/-1カウンターを置く。
  6. 萎縮も感染も持たない発生源からクリーチャーに与えられたダメージは、そのクリーチャーが負う。
  7. 絆魂を持つ発生源からオブジェクトまたはプレイヤーに与えられたダメージは、他の効果に加え、その発生源のコントローラーにその量のライフを得させる。
  8. 毒性を持つクリーチャーがプレイヤーに与えた戦闘ダメージは、他の結果に加え、そのクリーチャーのコントローラーに、そのダメージを受けたプレイヤーにそのクリーチャーの毒性の値の合計に等しい個数の毒カウンターを置かせる。

ダメージは4つの手順で処理される。

  1. クリーチャーにダメージを与える効果で、余剰のダメージを別のオブジェクトやプレイヤーに与える指示がある場合、余剰のダメージはそのクリーチャーではなく、それらに与えられるよう変更される。
  2. ダメージが、軽減などの置換効果によって修整された後、与えられる。ダメージが与えられることによって誘発する誘発型能力は、この時点で誘発してスタックに積まれるのを待つ。
  3. 与えられたダメージが結果に変換され、その結果に影響を及ぼす置換効果(硫黄の渦/Sulfuric Vortex破れ翼トビ/Tatterkiteなど)によって修整される。
  4. ダメージのイベントが発生する。

クリーチャーが負ったダメージは、そのパーマネントがクリーチャーでなくなったとしても、クリンナップ・ステップまでそのクリーチャーの上に残る。タフネスが1以上のクリーチャーがそのタフネス以上のダメージ(致死ダメージ)を負った場合、それは状況起因処理によって破壊される。クリンナップ・ステップで、すべてのパーマネントの上からダメージが取り除かれる。また、再生効果が適用された時も、ダメージは取り除かれる。

  • ダメージによってタフネスが変化することはない。2/2の灰色熊/Grizzly Bearsに1点のダメージが与えられれば、それは「1点のダメージを負った2/2の灰色熊」である。
  • クリーチャーとしてダメージを負った後にクリーチャーでなくなったパーマネントは、ダメージによっては破壊されない。ただし、クリンナップ・ステップまではダメージはそのまま残っているため、再びクリーチャーになった結果、負っているダメージの値がタフネスを上回っていれば、それは破壊される。
  • 0点のダメージは、ダメージを与えたことにはならない。ダメージを与えることで誘発する誘発型能力は、0点のダメージでは誘発しない。
  • 致死ダメージを受けたクリーチャーが破壊されるのは状況起因処理によるものであり、そのダメージ自体が破壊するわけでも、ダメージの発生源が破壊するわけでもない。
  • 「ライフを失う」「ライフを支払う」というのは、ダメージを与えているわけではないので、ダメージの軽減や置換の影響を受けない。
  • かつては「戦闘ダメージ割り振り」がスタックに置かれていたためよく誤解されていたが、「ダメージを与えること」はスタックに置かれない。あくまで、ダメージを与える呪文能力がスタックに乗るのである。
  • ダメージそのものにはと言う概念はない。あくまで「ダメージの発生源」が色を持つのであり、防御円などはそれを参照する。

[編集] 色の役割

呪文能力でダメージを与えることは、が最も得意とする。ドレインペストによってできる。格闘一方的格闘などクリーチャー依存のダメージが得意で、また飛行持ちを狙い撃つカードも擁する。戦闘に参加しているクリーチャーに対するレンジストライクや他のダメージの反射(輝く群れ/Shining Shoal等)など、限定的な状況でのみできる。にはかつてタップで1点ダメージを飛ばすティムがいたが、これはのちに赤の役割となり、ダメージを与える能力を失った。

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

MOBILE