賛美
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− | |登場セット=[[アラーラの断片ブロック]] | + | |登場セット=[[アラーラの断片ブロック]]<br />[[基本セット2013]]<br>[[モダンホライゾン]]<br>[[モダンホライゾン2]]<br>[[Unfinity]]<br>[[Secret Lair Drop Series/2023年#Secret Lair x Dungeons & Dragons: Honor Among Thieves|Secret Lair x Dungeons & Dragons: Honor Among Thieves]]<br>[[指輪物語:中つ国の伝承統率者デッキ]]<br>[[イクサラン:失われし洞窟統率者デッキ]]<br>[[カルロフ邸殺人事件統率者デッキ]]<br>[[モダンホライゾン3]] |
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− | '''賛美'''/''Exalted''は、[[アラーラの断片ブロック]] | + | '''賛美'''(さんび)/''Exalted''は、[[アラーラの断片ブロック]]で初登場した[[キーワード能力]]。[[パーマネント]]が持つ、[[攻撃クリーチャー指定ステップ]]の間に[[誘発]]する[[誘発型能力]]である。 |
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− | '''賛美'''/''Exalted''は、「[[あなた]]が[[ | + | '''賛美'''/''Exalted''は、「[[あなた]]が[[コントロール]]するいずれかの[[クリーチャー]]が[[単独で攻撃]]するたび、そのクリーチャーは[[ターン終了時まで]]+1/+1の[[修整]]を受ける。」を意味する。 |
==解説== | ==解説== | ||
− | + | アラーラの断片ブロックでは、儀式的な戦いを重んじる秩序の世界、[[バント/Bant]]に割り振られた能力であり、賛美を持つのはバントに属する[[緑]][[白]][[青]]の組み合わせのカードのみである。[[基本セット2013]]ではそれとは異なり、白と[[黒]]の能力として割り振られた。[[モダンホライゾン]]では[[赤]]い賛美持ちも登場した。[[Unfinity]]では[[ステッカー]]の[[Urza's Dark Cannonball]]が賛美を与える。[[モダンホライゾン3]]では[[キーワード・カウンター]]の1種として制定され、[[魂火の使者/Emissary of Soulfire]]が賛美・カウンターを扱う。 | |
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===ルール=== | ===ルール=== | ||
*単独で攻撃するのは、賛美を持つクリーチャーでなくてもよい。 | *単独で攻撃するのは、賛美を持つクリーチャーでなくてもよい。 | ||
− | * | + | *複数の賛美があれば、それぞれが別個に誘発する。例えば3体のクリーチャーが賛美を持っていれば、[[攻撃クリーチャー]]は+3/+3の修整を受ける。また、1体のクリーチャーが2つの賛美を持っている場合、攻撃クリーチャーは+2/+2の修整を受ける。 |
− | *この[[能力]]は、1回の[[攻撃クリーチャー指定ステップ]] | + | *この[[能力]]は、1回の[[攻撃クリーチャー指定ステップ]]中に、ちょうど1体のクリーチャーを攻撃クリーチャーとして指定した場合に[[誘発]]する。[[単独で攻撃]]も参照。 |
**複数のクリーチャーで攻撃した後で、その一部を[[戦闘]]から取り除くことで1体だけが攻撃している状態になったとしても、賛美は誘発しない。 | **複数のクリーチャーで攻撃した後で、その一部を[[戦闘]]から取り除くことで1体だけが攻撃している状態になったとしても、賛美は誘発しない。 | ||
**[[連続突撃/Relentless Assault]]などで、1[[ターン]]中に攻撃クリーチャーを指定する機会が複数回ある場合、賛美はそのたびに誘発しうる。 | **[[連続突撃/Relentless Assault]]などで、1[[ターン]]中に攻撃クリーチャーを指定する機会が複数回ある場合、賛美はそのたびに誘発しうる。 | ||
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===その他=== | ===その他=== | ||
− | * | + | *この能力は、「英雄的代表者同士による一騎討ち」というバントの戦争体系と、印章の魔力による支援を反映しており、共同体の支援力を表している<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/savor-flavor/angels-eye-view-bant-2008-10-08 An Angel's Eye View of Bant](Savor of Flavor 2008年10月8日)</ref> |
− | *開発時の名称は「Heroic」で、単独攻撃するクリーチャーに何らかのボーナスを付与する[[能力語]] | + | *開発時の名称は「Heroic」で、単独攻撃するクリーチャーに何らかのボーナスを付与する[[能力語]]だった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/developing-shards-alara-2008-10-02 Developing Shards of Alara](Latest Developments 2008年10月2日)</ref> |
− | *「(自身が)単独で攻撃するとメリット」という能力は、[[赤]]のカードに散見される能力である([ | + | **その後、[[テーロス]]で同名の能力語の[[英雄的|英雄的(''Heroic'')]]が登場している。 |
+ | *「(自身が)単独で攻撃するとメリット」という能力は、[[赤]]のカードに散見される能力である([[単独で攻撃]]を参照)。賛美は、支援というイメージを導入することで上手く[[色の役割]]との整合を取ったと言える。 | ||
+ | *一騎討ちという[[フレイバー]]的には[[ブロック]]時に誘発しても良さそうなイメージを持たれる。しかし「メカニズムはゲームを終局に向かわせるものであるべきであり、千日手を招くものであるべきではない」との考え方から、攻撃時のみ有効になるようデザインされている<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004189/ 基本セットのデザイン その2](Making Magic 2012年7月16日)</ref> | ||
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+ | ==関連リンク== | ||
+ | ===Exalted Week=== | ||
+ | [[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|ウィザーズ社]]の公式ウェブマガジン『[[Daily MTG]]』では、2012年7月23日から27日にかけて「Exalted Week(賛美特集)」として、各連載記事で賛美に関する特集が組まれた。以下は各コーナーの特集記事。 | ||
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+ | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/first-impressions-2012-07-19 First Impressions]/[https://web.archive.org/web/20220520033311/https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/making-magic/%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8D%B0%E8%B1%A1-2012-07-23 第一印象] (Making Magic、文:[[Mark Rosewater]]) | ||
+ | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/lab/alone-together-2012-07-23 Alone, Together] (From the Lab、文:[[Noel deCordova]]) | ||
+ | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/reconstructed/exalting-budget-2012-07-23 Exalting on a Budget]/[https://web.archive.org/web/20220522202227/https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/reconstructed/%E6%A0%BC%E5%AE%89%E8%B3%9B%E7%BE%8E-2012-07-24 格安賛美] (ReConstructed、文:[[Gavin Verhey]]) | ||
+ | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/serious-fun/gloria-excelsis-2012-07-24 Gloria in Excelsis] (Serious Fun、文:[[Adam Styborski]]) | ||
+ | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/limited-information/one-time-2012-07-25 One at a Time] (Limited Information、文:[[Steve Sadin]]) | ||
+ | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/top-decks/exalted-week-5x5-past-and-future-2012-07-26 Exalted Week 5x5: The Past and Future] (Top Decks、文:[[Mike Flores]]) | ||
+ | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/attack-2012-07-27 Attack!]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0004099/ アタック!] (Latest Developments、文:[[Zac Hill]]) | ||
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+ | ==脚注== | ||
+ | <references /> | ||
==参考== | ==参考== |
2024年6月20日 (木) 08:47時点における最新版
賛美/Exalted | |
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種別 | 誘発型能力 |
登場セット | アラーラの断片ブロック 基本セット2013 モダンホライゾン モダンホライゾン2 Unfinity Secret Lair x Dungeons & Dragons: Honor Among Thieves 指輪物語:中つ国の伝承統率者デッキ イクサラン:失われし洞窟統率者デッキ カルロフ邸殺人事件統率者デッキ モダンホライゾン3 |
CR | CR:702.83 |
賛美(さんび)/Exaltedは、アラーラの断片ブロックで初登場したキーワード能力。パーマネントが持つ、攻撃クリーチャー指定ステップの間に誘発する誘発型能力である。
Akrasan Squire / アクラサの従者 (白)
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
賛美(あなたがコントロールするいずれかのクリーチャーが単独で攻撃するたび、そのクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。)
1/1Sublime Archangel / 荘厳な大天使 (2)(白)(白)
クリーチャー — 天使(Angel)
クリーチャー — 天使(Angel)
飛行
賛美(あなたがコントロールするいずれかのクリーチャーが単独で攻撃するたび、そのクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。)
あなたがコントロールする他のクリーチャーは賛美を持つ。(あるクリーチャー複数の賛美を持っている場合、それぞれが誘発する。)
[編集] 定義
賛美/Exaltedは、「あなたがコントロールするいずれかのクリーチャーが単独で攻撃するたび、そのクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。」を意味する。
[編集] 解説
アラーラの断片ブロックでは、儀式的な戦いを重んじる秩序の世界、バント/Bantに割り振られた能力であり、賛美を持つのはバントに属する緑白青の組み合わせのカードのみである。基本セット2013ではそれとは異なり、白と黒の能力として割り振られた。モダンホライゾンでは赤い賛美持ちも登場した。UnfinityではステッカーのUrza's Dark Cannonballが賛美を与える。モダンホライゾン3ではキーワード・カウンターの1種として制定され、魂火の使者/Emissary of Soulfireが賛美・カウンターを扱う。
[編集] ルール
- 単独で攻撃するのは、賛美を持つクリーチャーでなくてもよい。
- 複数の賛美があれば、それぞれが別個に誘発する。例えば3体のクリーチャーが賛美を持っていれば、攻撃クリーチャーは+3/+3の修整を受ける。また、1体のクリーチャーが2つの賛美を持っている場合、攻撃クリーチャーは+2/+2の修整を受ける。
- この能力は、1回の攻撃クリーチャー指定ステップ中に、ちょうど1体のクリーチャーを攻撃クリーチャーとして指定した場合に誘発する。単独で攻撃も参照。
- 複数のクリーチャーで攻撃した後で、その一部を戦闘から取り除くことで1体だけが攻撃している状態になったとしても、賛美は誘発しない。
- 連続突撃/Relentless Assaultなどで、1ターン中に攻撃クリーチャーを指定する機会が複数回ある場合、賛美はそのたびに誘発しうる。
- 攻撃している状態で戦場に出る効果によって戦場に出たクリーチャーは、攻撃クリーチャーとして指定したものとは扱わない。そのクリーチャーは賛美の条件を満たすことはないし、また他のクリーチャーが得る賛美を妨害もしない。
- 例として、聖トラフトの霊/Geist of Saint Traftを単独で攻撃させた場合、トラフトは賛美の条件を満たす。同時に天使・トークンが攻撃してはいるが、攻撃クリーチャーとして指定はしていないので関係がない。
- 双頭巨人戦では、賛美は、そのチーム内で1体のみのクリーチャーが攻撃クリーチャーとして指定された場合に誘発する。それがあなたがコントロールするクリーチャーであれば、あなたがコントロールするパーマネントの賛美のみが誘発する。チームメイトのものは誘発しない。
[編集] その他
- この能力は、「英雄的代表者同士による一騎討ち」というバントの戦争体系と、印章の魔力による支援を反映しており、共同体の支援力を表している[1]
- 開発時の名称は「Heroic」で、単独攻撃するクリーチャーに何らかのボーナスを付与する能力語だった[2]
- その後、テーロスで同名の能力語の英雄的(Heroic)が登場している。
- 「(自身が)単独で攻撃するとメリット」という能力は、赤のカードに散見される能力である(単独で攻撃を参照)。賛美は、支援というイメージを導入することで上手く色の役割との整合を取ったと言える。
- 一騎討ちというフレイバー的にはブロック時に誘発しても良さそうなイメージを持たれる。しかし「メカニズムはゲームを終局に向かわせるものであるべきであり、千日手を招くものであるべきではない」との考え方から、攻撃時のみ有効になるようデザインされている[3]
[編集] 関連リンク
[編集] Exalted Week
ウィザーズ社の公式ウェブマガジン『Daily MTG』では、2012年7月23日から27日にかけて「Exalted Week(賛美特集)」として、各連載記事で賛美に関する特集が組まれた。以下は各コーナーの特集記事。
- First Impressions/第一印象 (Making Magic、文:Mark Rosewater)
- Alone, Together (From the Lab、文:Noel deCordova)
- Exalting on a Budget/格安賛美 (ReConstructed、文:Gavin Verhey)
- Gloria in Excelsis (Serious Fun、文:Adam Styborski)
- One at a Time (Limited Information、文:Steve Sadin)
- Exalted Week 5x5: The Past and Future (Top Decks、文:Mike Flores)
- Attack!/アタック! (Latest Developments、文:Zac Hill)
[編集] 脚注
- ↑ An Angel's Eye View of Bant(Savor of Flavor 2008年10月8日)
- ↑ Developing Shards of Alara(Latest Developments 2008年10月2日)
- ↑ 基本セットのデザイン その2(Making Magic 2012年7月16日)