閃光/Flash
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[[カード・アドバンテージ]]を失っており結果的に[[色拘束]]も増えるが、[[コンバット・トリック]]を狙える。[[カジュアルプレイ]]ではおもしろいかもしれないが、わざわざそのためだけに[[デッキ]]に投入するほどのものではない。 | [[カード・アドバンテージ]]を失っており結果的に[[色拘束]]も増えるが、[[コンバット・トリック]]を狙える。[[カジュアルプレイ]]ではおもしろいかもしれないが、わざわざそのためだけに[[デッキ]]に投入するほどのものではない。 | ||
− | + | しかし、[[戦場]]に残すかどうかはともかく、インスタント・タイミングで2マナで戦場にクリーチャーを出すことができるのは[[コンボ]]に利用できる。特に[[CIP]]や[[PIG]]能力を持ったクリーチャーとのコンボは優秀。これを利用した[[ルフ鳥の卵/Rukh Egg]]とのコンボがしばしば当時の[[Type1]](現在の[[ヴィンテージ]])で見受けられた。 | |
− | [[アカデミーの学長/Academy Rector]]や[[パンデモノート]]などとのコンボがあまりに強力だったためか、[[ウルザズ・デスティニー]]発売直後に[[エラッタ]] | + | [[アカデミーの学長/Academy Rector]]や[[パンデモノート]]などとのコンボがあまりに強力だったためか、[[ウルザズ・デスティニー]]発売直後に[[エラッタ]]が出されて「マナを[[支払う|支払わ]]ないと戦場に出ずに直接[[墓地]]に置かれる」という[[ルール・テキスト]]になり、その黄金期も一時終焉を迎えていた。しかし、時間を経て2007年4月の[[オラクル]]変更で元に戻ったため、現在では再びコンボに使えるようになっている。このエラッタが出るや、[[レガシー]]において[[ハルクフラッシュ]]という高速[[コンボ]][[デッキ]]が登場。直後に開催された[[グランプリコロンバス07]]を席巻した。これを受けて2007年6月20日より[[レガシー]]で[[禁止カード]]、2007年9月26日より[[クラシック]]([[Magic Online]])で[[制限カード]]に指定される。文字通り閃光の様な一瞬の活躍に終わってしまった。 |
なお、ヴィンテージでは当初は制限されておらず活躍を続けていたのだが、2008年6月20日よりヴィンテージでも制限カードに指定され、さらに[[商人の巻物/Merchant Scroll]]も同時に制限されたため、活躍が困難になると予想される。 | なお、ヴィンテージでは当初は制限されておらず活躍を続けていたのだが、2008年6月20日よりヴィンテージでも制限カードに指定され、さらに[[商人の巻物/Merchant Scroll]]も同時に制限されたため、活躍が困難になると予想される。 | ||
− | * | + | *変更が元に戻された最大の要因は、「手札から戦場に出す」カード(例えば、[[エルフの笛吹き/Elvish Piper]])が同時期にすべて「戦場に出してもよい」に変更されたことにある。この変更を閃光に適用すると問題があるため、それを回避するためにテキストを元に戻したのだった([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/af170 参考],英語)。 |
**パワー・レベル・エラッタに関する方針や、テキストを元に戻すことによる[[ゲーム]]への影響を過小評価していたことも一因。 | **パワー・レベル・エラッタに関する方針や、テキストを元に戻すことによる[[ゲーム]]への影響を過小評価していたことも一因。 | ||
*効果自体は自[[ターン]]にマナを使いたくない[[パーミッション]]と相性がいいのだが、[[フィニッシャー]]を出す際の隙を減らすためだけにしか使えず、しかもカード・アドバンテージを失うようなカードは採用しづらい。 | *効果自体は自[[ターン]]にマナを使いたくない[[パーミッション]]と相性がいいのだが、[[フィニッシャー]]を出す際の隙を減らすためだけにしか使えず、しかもカード・アドバンテージを失うようなカードは採用しづらい。 | ||
− | ** | + | **パーミッションの同系対策に採用されることはあった。結局、このカードを通してしまうという事は[[対戦相手]]のフィニッシャーを通してしまうのと同義であるため、[[マストカウンター]]になりうるのである。対戦相手のターンにマナと[[打ち消す|カウンター]]を消費させ、次の自ターン、改めて万全の体制でフィニッシャーを[[唱える]]ことができるため、カウンター合戦を制しやすくなる強みがあった。 |
− | * | + | *「手札のクリーチャー・カードをコストを支払ってインスタント・タイミングで戦場に出す」という側面でほぼ同様の機能を持つのが[[白]]の[[斥候の警告/Scout's Warning]]。クリーチャーではなく、[[ソーサリー]]をインスタント・タイミングで使用できるようにしたのが[[急かし/Quicken]]。ただし、これらは[[マナ・コスト]]の軽減ではなくカードが引ける([[キャントリップ]])。 |
− | *[[時のらせん]] | + | *[[時のらせん]]において「インスタント・タイミングで唱えられる」能力を指す[[キーワード能力]]としてこの名前が採用された。→[[瞬速]](Time (Spiral) Is On My Side参照) |
**過去、同様の経緯で命名されたキーワード能力に[[畏怖]]([[畏怖/Fear]])がある。 | **過去、同様の経緯で命名されたキーワード能力に[[畏怖]]([[畏怖/Fear]])がある。 | ||
2009年11月30日 (月) 17:11時点における版
インスタント
あなたは、あなたの手札にあるクリーチャー・カード1枚を戦場に出してもよい。そうした場合、あなたがそのマナ・コストを最大(2)まで減らして支払わないかぎり、それを生け贄に捧げる。
クリーチャーを戦場に出す呪文。結果的には、カード1枚余分に消費し、コストの不特定マナ1点が(青)になるかわりに、手札のクリーチャー1体をインスタント・タイミングで戦場に出せる。
カード・アドバンテージを失っており結果的に色拘束も増えるが、コンバット・トリックを狙える。カジュアルプレイではおもしろいかもしれないが、わざわざそのためだけにデッキに投入するほどのものではない。
しかし、戦場に残すかどうかはともかく、インスタント・タイミングで2マナで戦場にクリーチャーを出すことができるのはコンボに利用できる。特にCIPやPIG能力を持ったクリーチャーとのコンボは優秀。これを利用したルフ鳥の卵/Rukh Eggとのコンボがしばしば当時のType1(現在のヴィンテージ)で見受けられた。
アカデミーの学長/Academy Rectorやパンデモノートなどとのコンボがあまりに強力だったためか、ウルザズ・デスティニー発売直後にエラッタが出されて「マナを支払わないと戦場に出ずに直接墓地に置かれる」というルール・テキストになり、その黄金期も一時終焉を迎えていた。しかし、時間を経て2007年4月のオラクル変更で元に戻ったため、現在では再びコンボに使えるようになっている。このエラッタが出るや、レガシーにおいてハルクフラッシュという高速コンボデッキが登場。直後に開催されたグランプリコロンバス07を席巻した。これを受けて2007年6月20日よりレガシーで禁止カード、2007年9月26日よりクラシック(Magic Online)で制限カードに指定される。文字通り閃光の様な一瞬の活躍に終わってしまった。
なお、ヴィンテージでは当初は制限されておらず活躍を続けていたのだが、2008年6月20日よりヴィンテージでも制限カードに指定され、さらに商人の巻物/Merchant Scrollも同時に制限されたため、活躍が困難になると予想される。
- 変更が元に戻された最大の要因は、「手札から戦場に出す」カード(例えば、エルフの笛吹き/Elvish Piper)が同時期にすべて「戦場に出してもよい」に変更されたことにある。この変更を閃光に適用すると問題があるため、それを回避するためにテキストを元に戻したのだった(参考,英語)。
- パワー・レベル・エラッタに関する方針や、テキストを元に戻すことによるゲームへの影響を過小評価していたことも一因。
- 効果自体は自ターンにマナを使いたくないパーミッションと相性がいいのだが、フィニッシャーを出す際の隙を減らすためだけにしか使えず、しかもカード・アドバンテージを失うようなカードは採用しづらい。
- 「手札のクリーチャー・カードをコストを支払ってインスタント・タイミングで戦場に出す」という側面でほぼ同様の機能を持つのが白の斥候の警告/Scout's Warning。クリーチャーではなく、ソーサリーをインスタント・タイミングで使用できるようにしたのが急かし/Quicken。ただし、これらはマナ・コストの軽減ではなくカードが引ける(キャントリップ)。
- 時のらせんにおいて「インスタント・タイミングで唱えられる」能力を指すキーワード能力としてこの名前が採用された。→瞬速(Time (Spiral) Is On My Side参照)
参考
- ハルクフラッシュ
- 0ターンキル
- Time (Spiral) Is On My Side(Wizards社;英語)
- カード個別評価:ミラージュ - レア
- カード個別評価:第6版 - レア