虚空の力線/Leyline of the Void
提供:MTG Wiki
(12人の利用者による、間の20版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
{{#card:Leyline of the Void}} | {{#card:Leyline of the Void}} | ||
− | [[黒]]の[[力線]]は[[墓地対策]]。[[対戦相手]] | + | [[黒]]の[[力線]]は[[墓地対策]]。[[対戦相手]]だけ[[次元の狭間/Planar Void]]がかかったような状態になる(厳密な挙動は異なる。下記参照)。[[初期手札]]にあった場合、有無を言わさず[[墓地]]利用を封じることができる。 |
次元の狭間と違い、自分は墓地を利用できるという特徴がある。それ故、[[不正利得/Ill-Gotten Gains]]とは強烈な[[シナジー]]を形成しており、[[レガシー]]ではこれを利用した[[IGGy-POP]]の[[キーカード]]として活躍している。 | 次元の狭間と違い、自分は墓地を利用できるという特徴がある。それ故、[[不正利得/Ill-Gotten Gains]]とは強烈な[[シナジー]]を形成しており、[[レガシー]]ではこれを利用した[[IGGy-POP]]の[[キーカード]]として活躍している。 | ||
− | また同時に、IGGy-POPや[[ | + | また同時に、IGGy-POPや[[ドレッジ]]、[[ハルクフラッシュ]]などの墓地利用系の[[デッキ]]に対する[[サイドボード]]要員として、[[エターナル]]では多くのデッキのサイドボードに[[積む|積まれて]]いる。[[後攻]]スタートの場合でも対戦相手の1[[ターン]]目の動きを大幅に阻害できるのが心強い。 |
− | [[素出し]]するには少々[[重い]] | + | [[素出し]]するには少々[[重い]]。初期手札に[[引く]]ための4枚投入が基本となるが、複数枚引いた場合に無駄が生じるのが欠点。それでも墓地利用デッキが横行するエターナルでは、[[メタゲーム]]次第ではあるが、黒を使わない[[デッキ]]であっても[[メインデッキ]]から4枚採用されることがある。 |
+ | |||
+ | 特に、[[ヴィンテージ]]の[[ドレッジ]]では、自分の墓地にある[[黄泉からの橋/Bridge from Below]]が相手の[[クリーチャー]]が[[死亡]]することにより[[追放]]されるのを防ぐため、メインデッキから4枚採用されることが多い。墓地を利用することが多い環境であることも追い風である。 | ||
− | |||
*[[ラヴニカ・ブロック]]には、[[発掘]]や[[憑依]]、[[喚起/Recollect]]があるため、それらへの強力な対策となる。 | *[[ラヴニカ・ブロック]]には、[[発掘]]や[[憑依]]、[[喚起/Recollect]]があるため、それらへの強力な対策となる。 | ||
+ | *タカラ(現[[タカラトミー]])の[[ギルドパクト]]販促キャンペーンで{{Gatherer|id=118260}}の[[原画]]が賞品になったカードのひとつ。他は[[松明ドレイク/Torch Drake]]と[[蒸気孔/Steam Vents]]の2枚。 | ||
+ | *他の[[色]]と違って黒には力線がこれしか存在せず、力線の新[[サイクル]]が出るたびに[[再録]]され続けている([[力線#開発秘話]]も参照)。それでも[[基本セット2020]]までの3サイクルの中で最も[[シングルカード]]価格が高く、[[基本セット2011]]では[[セラの高位僧/Serra Ascendant]]と並んでほぼ[[トップレア]]だった。しかし、[[エルドレインの森]]の[[おとぎ話]]や[[ダスクモーン:戦慄の館]]で相次いで再録されたためシングルカード価格は大幅に下がり、かなり手に入りやすくなっている。 | ||
+ | |||
+ | ==ルール== | ||
+ | *1番目の[[能力]]についての[[ルール]]は[[力線]]を参照。 | ||
+ | *2番目の能力は[[置換効果]]を生成するため、[[カード]]は一瞬たりとも[[墓地に置く|墓地に置かれる]]ことなく[[追放]]される。「一度墓地に置かれたカードを追放する」次元の狭間とは異なるので注意。 | ||
+ | **[[死亡誘発]]能力を含むカードが[[墓地]]に置かれることで誘発する[[誘発型能力]]は[[誘発]]しない。 | ||
+ | **次元の狭間の場合、墓地にカードが置かれたのに[[対応して]]そのカードを別の場所に移動させること([[リアニメイト]]など)ができるが、虚空の力線ではそれもできない。 | ||
+ | **[[トークン]]はカードではないため、通常通り墓地に置かれる。直後に[[状況起因処理]]で消滅するが、死亡誘発能力は問題なく誘発する。 | ||
+ | *対戦相手が[[手札]]から[[捨てる|捨てた]]カードは、墓地に置かれる代わりに追放されるが、「捨てる」という[[キーワード処理]]自体は行われているものと扱われる。カードを捨てることに対する能力も変わらず機能する。 | ||
+ | **捨てられたカードの[[特性]]を参照する[[呪文]]や能力(例:[[燃え立つチャンドラ/Chandra Ablaze]]の+1能力)は、追放[[領域]]にあるそのカードを参照することになる。 | ||
+ | *[[空輸する従軍牧師/Airlift Chaplain]]など[[切削]]されたカードについて言及する[[効果]]は、追放領域に移動したカードを見て処理を行うことができる({{CR|701.13c}})。 | ||
==関連カード== | ==関連カード== | ||
===サイクル=== | ===サイクル=== | ||
{{サイクル/ギルドパクトの力線}} | {{サイクル/ギルドパクトの力線}} | ||
+ | |||
{{サイクル/基本セット2011の力線}} | {{サイクル/基本セット2011の力線}} | ||
+ | |||
+ | {{サイクル/基本セット2020の力線}} | ||
+ | |||
+ | {{サイクル/ダスクモーン:戦慄の館の力線}} | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[力線]] | *[[力線]] | ||
+ | *[[墓地対策カード]]([[機能別カードリスト]]) | ||
+ | *[[カード個別評価:ダスクモーン:戦慄の館]] - [[レア]] | ||
*[[カード個別評価:ギルドパクト]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:ギルドパクト]] - [[レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:基本セット2020]] - [[レア]] | ||
*[[カード個別評価:基本セット2011]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:基本セット2011]] - [[レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:時のらせんリマスター]] - 旧枠加工カード | ||
+ | *[[カード個別評価:おとぎ話]] - [[レア]] | ||
+ | __NOTOC__ |
2024年10月24日 (木) 15:59時点における最新版
エンチャント
虚空の力線があなたのゲーム開始時の手札にあるなら、これが戦場に出ている状態でゲームを開始してもよい。
カードがいずこかから対戦相手の墓地に置かれるなら、代わりにそれを追放する。
黒の力線は墓地対策。対戦相手だけ次元の狭間/Planar Voidがかかったような状態になる(厳密な挙動は異なる。下記参照)。初期手札にあった場合、有無を言わさず墓地利用を封じることができる。
次元の狭間と違い、自分は墓地を利用できるという特徴がある。それ故、不正利得/Ill-Gotten Gainsとは強烈なシナジーを形成しており、レガシーではこれを利用したIGGy-POPのキーカードとして活躍している。
また同時に、IGGy-POPやドレッジ、ハルクフラッシュなどの墓地利用系のデッキに対するサイドボード要員として、エターナルでは多くのデッキのサイドボードに積まれている。後攻スタートの場合でも対戦相手の1ターン目の動きを大幅に阻害できるのが心強い。
素出しするには少々重い。初期手札に引くための4枚投入が基本となるが、複数枚引いた場合に無駄が生じるのが欠点。それでも墓地利用デッキが横行するエターナルでは、メタゲーム次第ではあるが、黒を使わないデッキであってもメインデッキから4枚採用されることがある。
特に、ヴィンテージのドレッジでは、自分の墓地にある黄泉からの橋/Bridge from Belowが相手のクリーチャーが死亡することにより追放されるのを防ぐため、メインデッキから4枚採用されることが多い。墓地を利用することが多い環境であることも追い風である。
- ラヴニカ・ブロックには、発掘や憑依、喚起/Recollectがあるため、それらへの強力な対策となる。
- タカラ(現タカラトミー)のギルドパクト販促キャンペーンでイラストの原画が賞品になったカードのひとつ。他は松明ドレイク/Torch Drakeと蒸気孔/Steam Ventsの2枚。
- 他の色と違って黒には力線がこれしか存在せず、力線の新サイクルが出るたびに再録され続けている(力線#開発秘話も参照)。それでも基本セット2020までの3サイクルの中で最もシングルカード価格が高く、基本セット2011ではセラの高位僧/Serra Ascendantと並んでほぼトップレアだった。しかし、エルドレインの森のおとぎ話やダスクモーン:戦慄の館で相次いで再録されたためシングルカード価格は大幅に下がり、かなり手に入りやすくなっている。
[編集] ルール
- 1番目の能力についてのルールは力線を参照。
- 2番目の能力は置換効果を生成するため、カードは一瞬たりとも墓地に置かれることなく追放される。「一度墓地に置かれたカードを追放する」次元の狭間とは異なるので注意。
- 対戦相手が手札から捨てたカードは、墓地に置かれる代わりに追放されるが、「捨てる」というキーワード処理自体は行われているものと扱われる。カードを捨てることに対する能力も変わらず機能する。
- 捨てられたカードの特性を参照する呪文や能力(例:燃え立つチャンドラ/Chandra Ablazeの+1能力)は、追放領域にあるそのカードを参照することになる。
- 空輸する従軍牧師/Airlift Chaplainなど切削されたカードについて言及する効果は、追放領域に移動したカードを見て処理を行うことができる(CR:701.13c)。
[編集] 関連カード
[編集] サイクル
ギルドパクトの力線サイクル。ゲーム開始時の手札にあると直接戦場に出せるエンチャント。
- 弱者の力線/Leyline of the Meek
- 不同の力線/Leyline of Singularity
- 虚空の力線/Leyline of the Void
- 稲妻の力線/Leyline of Lightning
- 生命の力線/Leyline of Lifeforce
基本セット2011の力線サイクル。ゲーム開始時の手札にあると直接戦場に出せるエンチャント。
- 神聖の力線/Leyline of Sanctity
- 予期の力線/Leyline of Anticipation
- 虚空の力線/Leyline of the Void
- 処罰の力線/Leyline of Punishment
- 活力の力線/Leyline of Vitality
虚空の力線/Leyline of the Voidのみ再録で、それ以外は新規カード。
このセットの力線のイラストは、基本土地のイラストを元にしている(→Target: Face(Internet Archive)/顔、顔を狙う (Internet Archive)参照)。
基本セット2020の力線サイクル。ゲーム開始時の手札にあると直接戦場に出せるエンチャント。3枚が再録で2枚が新規カード。稀少度はレア。
- 神聖の力線/Leyline of Sanctity
- 予期の力線/Leyline of Anticipation
- 虚空の力線/Leyline of the Void
- 発火の力線/Leyline of Combustion
- 豊穣の力線/Leyline of Abundance
ダスクモーン:戦慄の館の力線サイクル。ゲーム開始時の手札にあると直接戦場に出せるエンチャント。稀少度はレア。
- 希望の力線/Leyline of Hope
- 変貌の力線/Leyline of Transformation
- 虚空の力線/Leyline of the Void
- 残響の力線/Leyline of Resonance
- 変異の力線/Leyline of Mutation
[編集] 参考
- 力線
- 墓地対策カード(機能別カードリスト)
- カード個別評価:ダスクモーン:戦慄の館 - レア
- カード個別評価:ギルドパクト - レア
- カード個別評価:基本セット2020 - レア
- カード個別評価:基本セット2011 - レア
- カード個別評価:時のらせんリマスター - 旧枠加工カード
- カード個別評価:おとぎ話 - レア